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伊藤孝英
院長
ロイヤルメルボルン工科大学健康科学部カイロプラクティック学科日本校卒業。B.C.Sc(カイロプラクティック学士), B.App.Sc.(応用理学士)。従来の筋骨格系障害としての腰背部痛から生物社会心理的要因としての腰背部痛へとシフトチェンジ。鬱や不安障害にも着目したマルチモデルでヒューマンケアしています。
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腰痛– 究極の腰痛関連ページ –

腰痛イメージ・スケルトン

カイロプラクティックの適応になる代表的な症状、腰痛について10年以上記事を書き続けていると記事がバラバラになってしまっていたので、ハブになるページを作ろうと考えこのページでまとめることにしました。※当院のブログ記事にリンクもあります

各論に入る前に重要なインフォメーションは、腰痛は現在は「生物心理社会的な介入の使用」が勧められています。このことは2023年12月2日に発刊した WHO腰痛ガイドラインにも明記されています。腰の構造の問題だけでなく、心理要因、社会的要因が絡み合って人間は腰痛になります。

目次

ぎっくり腰

ぎっくり腰は8割の方が人生に1度は体験する状態です。最初の対応でずっと痛みが続いてしまうリスクが大きく変わってきます。大切な初期対応でどのように考えた方が良いのか、どのような場所で診てもらうべきかを知りたい方は「ぎっくり腰の時の病院選び」をご覧ください。

またカイロプラクティックで対応する場合にどのようなことが行われ、どのような経過、結果で改善、回復が見られるかはぎっくり腰の(タグページ)もしくは症例 腰・股関節の症状(カテゴリページ)から検索してみてください。

年齢・性別・運動経験・これまでの経緯・社会環境・心理的状態によってもアプローチが若干変わってきます。その理由は「辛い腰痛…原因っていったいなに!?」のページで現代科学で腰痛の原因と考えられているものを考察しているので参考にしてみてください。

またいわゆるぎっくり腰の時は、ぎっくり腰を解消する為のストレッチや運動は3週間以内は悪化するリスクがあるためにお勧めしません。くわしくは「ぎっくり腰にストレッチは禁物!体幹運動も意味がない!?」をご覧ください。

ストレスチェック

ライフイベントの合計点数が一定以上になると、ぎっくり腰の体験リスクも増えると考えています。引っ越しや転職、ご結婚など一般的にハッピーだと思われるライフイベントも合算されるので、心理的、社会的な要因にどんなものがあるかもチェックしてみましょう。意外なライフイベントも腰痛発症の引き金になっています。

慢性腰痛 3か月以上ある腰痛

ぎっくり腰以外の腰痛は一般的に慢性腰痛の分類になります。ぎっくり腰からの回復とは違う過程をたどります。6か月以上(文献によっては3か月以上)ある腰痛が慢性腰痛になりますが、この腰痛からの回復にはアクティブケア(運動療法)が必須になります。患者さん自身が寝転んで施術者に「治してください」という態度では回復しません。枠組み、エビデンスをご参照ください。運動も種類、程度がありますから原因が見つかった症例もご参考ください。

慢性腰痛の考えられる要因も「辛い腰痛…原因っていったいなに!?」に書かれています。昨今注目されている筋膜についても言える範囲で記事にしています。

運動療法は厳密に言えば各個人必要な運動は違うものですが、慢性腰痛全般に先ずお勧めするのはストレッチやヨガです。生活スタイルの違い、年齢の違いを超えてストレッチは効果的です。どれくらいの効果が望めるかの記事はこちら。腰痛へのストレッチは1日どれくらい必要かではストレッチの現実的な所を書いています。もともとの身体が硬い方、特に男性はストレッチに苦手感をお持ちですが何事も始めなければ進歩はありませんので、静的ストレッチ・動的ストレッチの注意点をご確認ください。

セルフケアの1つとして昔からある方法、自分でセルフマッサージも手段として持ち合わせたいもの。ケアする方法をいくつか動画を交えて紹介しています。

海外では催眠術による慢性腰痛ケアの効果も報告されています。

心理要因 ストレス

冒頭、心理的要因も腰痛に関与していると書きました。主には抑鬱と不安が関与していることが解っていることです。慢性腰痛には精神療法も有用で認知行動療法が世界的に勧められています。この心理的側面は奥が深いのですがキーワードの一つですので心に留めておきましょう。回復した時に意味を実感します。ベースに鬱があると腰痛発症リスクは1.7倍上がります。

慢性腰痛になると精神疾患も含む他の疾患にかかるリスクが上がりますので、さほどの痛みでないから我慢すればよいか、というものでもなく、人生に多大な影響を与えていきます。また慢性腰痛は労働生産性低下、日常生活動作低下、経済的負担(医療費2倍)、医療資源使用と関連しています。

慢性腰痛の実態、エビデンスは2023年にコクランレビューがすっきりまとめてくれているので、全体像を数値で知りたい方はそちらをご参加ください。

慢性腰痛の当院の症例はtagページから検索してみてください。

腰痛の再発予防

腰痛は8割の人が体験するものですが、そのうちの7割の方は1年以内に再発します。再発リスクを下げる唯一の方法は運動です。

なるべく再発はしたくないものですが、初回の腰痛の時に脊柱安定化運動をするとリスクを3割に落とせます。詳しくは腰痛の再発予防のページを参照ください。

腰痛でお困りの方で当院を来院した方のお声の一部です。手術を回避したい方、万策尽きて困っている方、根本的に腰痛問題を解決したい方はご参考ください。

妊婦、産後の腰痛

妊婦の産前、産後の腰痛への重要なインフォメーションページです。重要なのは骨盤のズレなどが原因ではないということです。海外のYouTube動画の翻訳も記載していますので、正しい情報を得たい方はご覧ください。カイロプラクティック・ケアが心配な方は妊婦のカイロプラクティック・ケアでご確認ください。

生活スタイルと腰痛

ライフスタイルとどれくらい腰痛が関連しているのかについても判ってきています。今ある腰痛が生活環境と関連しているのかをチェックしてみましょう。家庭内重労働も腰痛リスクを高めます。

いつもより沢山睡眠をとると出る腰痛もあります。症例からの考察になります。普段デスクワークの方が立ち仕事をすると腰痛になる事もあります。

薬で腰痛にどう向き合えるのか

お薬の種類にもよりますが多くのガイドラインで勧められています。ただ2017年に出された米国内科学会の腰痛診療ガイドラインでは先ずは「薬物療法以外を」と勧められています。これはアメリカの場合オピオイド問題もありますし、偽薬でも腰痛に効果あることがあるからです。偽薬でも腰痛に効果があるのは人間が社会的な生き物で腰痛に社会的な要因を考えるヒントになります。

悪玉コレステロールを下げるお薬スタチンを使用すると腰痛などの身体の痛みのリスクが若干あがります。

サインバルタ(抗うつ薬の一種)は日本では腰痛適応になっていますが、ヨーロッパでは見送られています。もともとサインバルタを服用している方が腰痛で苦しむケースもあります。

諸外国での取り組み

オーストラリアでは新しい腰痛の概念の普及、臨床に国を挙げて取り組んでいます。

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