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9㈯10~12:00 aft.18~
10㈰14:50
11㈪10~11:30 14:00~18:00
12㈫10-17
※混雑時更新ができていない場合はご容赦ください。子育て中で変則的に早じまいすることがあります。
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慢性腰痛に関するカイロプラクティックのエビデンスは数多くありますが、一番辛口のコクランレビューからの引用がカイロプラクティック利用者の利益に繋がると感じています。
コクランレビュー:長期にわたる腰痛を手術なしで治療する:最新の証拠 2023年4月21日
Treating long-lasting low back pain without surgery: the latest evidence BY SARAH CHAPMAN AND SELENA RYAN-VIG APRIL 21, 2023
このページでは、原因を特定できず(非特異的)、3か月以上続く(慢性の)腰の痛みや不快感の影響を受けている場合のいくつかの質問に答えています。
身体に傷をつけることの無いさまざまな方法、つまり非外科的治療オプションの潜在的な利点と害を整理しました。これらの回答は、コクランとNHSのアドバイスからの最新の信頼できる証拠に基づいています。
コクランレビューなので世界一辛口の評価ですから、あまり落胆せずに読み進めてください。現実です。
腰の痛みや不快感に特定可能な原因がない場合(たとえば、骨折、感染症、癌、神経根の痛みが原因でない場合)、それは「非特異的(ひとくいてき)」と呼ばれます。
非特異的腰痛は、最も一般的なタイプの腰痛です。
多くの場合、腰痛(ぎっくり腰)は数週間以内に自然に改善します。NHSのウェブサイトには、回復を早めるためにできることについてのアドバイスがあります。痛みが考慮されています。
自己管理は、通常の活動を継続することに焦点を当てた、腰痛の管理の重要な部分です。
慢性症状で一番避けるべきことは『痛みを避ける結果、活動量が落ちてきてしまうこと』です。それでは順を追ってみていきましょう。
腰痛を治療するための運動療法とは何ですか?
運動療法は、医療専門家によって設計または処方され、さまざまな運動の種類と期間をカバーしています。
例として、グループ設定で提供される一般的なフィットネスプログラム、ウォーキングプログラムなどの有酸素運動、特定の筋肉または筋肉のグループの強化などがあります。
運動療法は、筋肉と関節の強度を高め、筋肉機能を改善することにより、痛みと障害を軽減することを目的としています。
国立医療技術研究所(NICE)は、グループ運動プログラムを検討し、人々の「運動の種類を選択する際には、特定のニーズ、好み、能力を考慮に入れる必要がある」ことを提案しています。運動療法に関するコクランのエビデンスは、以下のことを示唆している。
無治療、プラセボ、または通常のケア(通常、理学療法、運動、および/または投薬を含む)と比較して運動療法は
研究では運動療法が異なる方法(ピラティス、有酸素運動など)で使用されたため、それぞれ異なる結果が報告されました。一部の研究は非常に小規模である。
このように文章かするのも大変なことなのですが、何度も言いますがコクランレビューは非常にシビアに評価しています。だからこそ信頼性が高いということを忘れないでください。
簡単にかけば、運動療法で慢性腰痛が全て消えるわけではないし、筋力系の運動の後は特に筋肉痛を腰痛と認識しやすいです。インスラクターのレベルもありますし、パーソナル、集団、個人での運動と一括りに運動にまとめると上記のような表現になるのだと思います。
医療専門家が「認知行動アプローチを使用して心理療法を検討する…ただし、運動を含む治療パッケージの一部としてのみ」。
心理療法に関するコクランのエビデンスは、さまざまな種類の慢性疼痛を持つ人々に基づいており、その多く(すべてではない)は腰痛を患っていた。証拠は次のことを示唆しています。
当院では認知行動療法をいち早く取り入れて、試行錯誤をしてきましたが上記が現実的なところだなあと感じています。ただしコクランレビューでの確実な証拠として言えるのは非常に大きいことです。
ヨガについて具体的に言及していませんが、慢性腰痛のある人は「グループ運動プログラム(生体力学的、有酸素運動、心身、またはアプローチの組み合わせ)を検討できる」ことを示唆している。ヨガは心身の健康の一形態です。
ヨガに関するコクランのエビデンスは、以下のことを示唆しています。
これもコクランレビューならでわで厳しい書き方になっていますが、変な幻想をいだかないように現実的な表現です。ヨガやれば慢性腰痛が綺麗に消えるということもないと思いますが救けになります。
私もカイロプラクティックの臨床上、よくヨガをお勧めしています。コクランレビューでは3か月後について言及していますが、長期的にはもう少し改善率が上がるのでは?と私は感じています。
医療専門家が「腰痛を管理するための鍼治療を提供しない」とアドバイスしています。鍼治療に関するコクランのエビデンスは、以下のことを示唆している
これは個人的には驚きです。なぜなら諸外国の腰痛診療ガイドラインでは鍼治療が勧められることがあるからです。コクランレビューは厳しいですね…
超音波療法は、痛みを治療するための音波(振動)の使用です。医療提供者は、ハンドヘルドマシンを腰の皮膚にこすりつけます。機械は皮膚を通る振動を発生させます。
目的は、皮膚の下の体の部分に熱とエネルギーを供給し、痛みを軽減し、回復を早めることとされています。
腰痛の管理に超音波を推奨していません。超音波治療に関するコクランのエビデンスは、プラセボと比較して、
超音波も20年前の大学教育では推奨されておりました。ただ人によっては効果がある方もおられます。
風邪薬に入っている成分で、これも以前は推奨されていたのですが、その後撤回されています。
NSAIDを処方する場合、医療専門家はNSAIDの長期使用にはリスクがある可能性があるため、NSAIDの使用を定期的に監視し、「可能な限り短い期間、最低有効量で」処方することを推奨しています。
コクランのエビデンスは、プラセボと比較して、NSAIDsは以下の可能性があることを示唆しています。
NICEは、慢性腰痛を単独で管理する文脈での筋弛緩薬とベンゾジアゼピンの使用については言及していませんが、「坐骨神経痛(坐骨神経への圧力によって引き起こされる腰と脚の痛み)を管理するためのベンゾジアゼピンを提供しないでください。利益の全体的な証拠がなく、害の証拠があるため」と述べています。コクランのエビデンスは、プラセボと比較して、次のことを示唆しています。
NICEは、「オピオイドの長期使用の害」を考えると、医療専門家が「慢性腰痛を管理するためのオピオイドを提供しない」ことを推奨しています。
弱いオピオイドは、短期間の使用にのみ推奨される場合があります–そして、NSAIDが「禁忌である[つまり、特定の患者にNSAIDを投与すべきではない特定の理由がある]、容認されない、または効果がない場合」に限ります。
コクランのエビデンスは、プラセボと比較して、次のことを示唆しています。
プラセボと比較して、すべてのタイプのオピオイドは、気分が悪くなる、頭痛、便秘、めまいなどの望ましくない影響のリスクをわずかに増加させる可能性があります。
オピオイドは日本では処方されないので参考程度で大丈夫です。
NICEは、「腰痛を管理するための選択的セロトニン再取り込み阻害薬、セロトニン-ノルエピネフリン再取り込み阻害薬、または三環系抗うつ薬を提供しないでください」と述べています。 コクランのエビデンスは、以下のことを示唆している。
いまでは日本でも慢性腰痛に抗うつ薬が処方されるのですが、多くの方がそれによって変化がないのが現実ではないでしょうか?これも研究で効果が認められる統計があって導入されているのですが、一番厳しいコクランレビューになると上記の表現になります。これが現実です。
カイロプラクティックの行う脊椎マニピュレーション、モビライゼーション、軟部組織テクニックがここで推奨されますが、重要なポイントとして運動療法を行うことが前提(必須)になっています。
当院が運動療法を行っている理由もここにあります。当然ですが良い状態を維持できないからです。
この推奨されていない事も重要です。なぜなら一般的にコルセットやインソール、TENSなどは商品化されて生活に浸透しているからです。
低周波療法機器も一般的に市販されているし、効果効能が普通に謳われています。接骨院や整体院で日常的に保険診療の中で使われている機器でもあります。
現実的にこのような事態を払拭するのは無理かもしれませんが、せめてこの文章を読んだ方に、声が届けば良いと考えます。
ここまでが最新のコクランレビューの解説です。以下は慢性腰痛に関わる研究です。
臨床家は普通に感じ取っていることかもしれませんが、一般の方も参考になればと思います。
受診から半年後の患者さんの状態を予測+αすると精度があがる質問。
に加えて
を Yes, No で答えてもらうと制度が上がるらしい。
これは痛みででこられる患者さんに対応していると肌で感じることですが、喜びの消失、抑うつ状態は予後に大きく影響します。
少しでも笑って頂けたらとおもい、私は道化のような振る舞いをしたりもしますがふざけているとおもわれることもしばしば(笑)あります。
あまりにも社会的に苦しい立場の人や、身体が硬く、むくんできている方はこころを閉ざしてしまいがちです。
まずは筋肉、関節を緩めましょう。
アメリカのノースカロライナ 2009年の研究
(Spine Carey et al.2009 Apr 1)
慢性腰痛のための薬物処置や無意味な通院が過剰であることは、以前とあまり変わらない。
慢性腰痛の治療には「運動療法」や「うつ治療」が必要であるが、現在の慢性腰痛に対する治療処置パターンは、従来通りの薬物療法と医療機関の過剰利用であることが調査で判明。
多くの慢性腰痛の方は医療機関では無意味な治療を受けているのが現状ではないでしょうか?無意味な治療とは湿布やコルセット、牽引治療などの事です。
症状が慢性化すればそれだけ人生における創造的な時間は減ります。それは人間性を奪われるということを意味します。
問診の時点でよく解るのですが、慢性痛を抱えている期間が長ければ長いほど抑鬱症状があり、ろくに問診もできないことも少なくありません。感情的で非創造的、被害者意識があるという状態です。
無理もありません、慢性腰痛の状態は脳内は鬱状態ですし脳細胞の一部の縮小してきているというデータもあるのですから。
最近では脳細胞も増えたり減ったりすると言われますよね。
痛みを抱えている人は、脳が委縮していきます。反対に痛みから解放されていけば、委縮した脳細胞が復活するのだとか。
人間って面白いですね。医学の常識も年々覆されます。
オーストラリア・西シドニー大学のSiobhan M Schabrun氏らは、第3腰椎での表面筋電図により、慢性腰痛における運動皮質の変質を確認できることを報告した。
Schabrun SM, et al. Spine (Phila Pa 1976). 2015 Apr 17. [Epub ahead of print]
著者は「皮質の組織化を修復することが、慢性腰痛の治療戦略となり得ることを意味している」とまとめている。
この脳の問題は、カイロプラクティックの臨床的にはとても面白いところです。脳の運動を司る部分の構造が変化しているのです。
この動きをやってみてください
え?やってるつもりだけど… できていないのか
とういやり取りが良く起きるのは脳に変化がおきているから
マイオセラピー®などで単純に痛みをとっても、脳細胞、前頭葉が活性化するようなライフスタイルにもっていかないと、また痛みに戻ってしまうこともあります。
ここは奥が深いところで、患者さんに1回では伝わりづらいところです。