カイロプラクティックによる症例報告
さてタイトルのサインバルタが腰痛に万能ではないと感じた症例報告を行っていきます。
「そのまんまサンシャイン」へ慢性腰痛の治療へ来た方の中に、もともと抑鬱症状へのサインバルタ服用をしていた方がおられました。
3年前からサインバルタを服用しているが2年前から腰痛になった
この方はサインバルタを3年間服用したまま、慢性腰痛の治療で「そのまんまサンシャイン」に来られたので、従来のカイロプラクティックによる手あてと運動療法で十分に回復に向かいました。
初めての来院時の痛みと状態
- 以前鬱の診断を受けていて、サインバルタは3年前から服用している
- 3年前に抑鬱症状に対して認知行動療法も行っている
- 腰の上の方と、背中が張りやすい
- マッサージでは1.2日で症状は戻る
- 痛みとしては2/10くらい
- 首は重い感じで背中は硬く張ってくる感じ
- 不眠傾向にある
- 自転車通勤や自宅での腕立て伏せなど週200分の運動はしている
検査と施術
胸腰移行部の屈曲制限
- FFDは-5cmと前屈の柔軟性は十分にある
- 筋肉に粘性がある
- 背骨の胸椎と腰椎の移行部付近に屈曲の制限がある。これは反りっぱなしの状態を意味します。
- 脊椎マニピュレーション
- Bigenu Sacral Deltoid Modified で 脊柱全体の屈曲を促す
- ロールup、ロールdownの練習
- 猫のポーズとコロンコロンする運動を処方する
- 5回の来院で腰の状態は安定して快適な状態を維持できるレベルまでなりました
状態としては最も多い腹筋群の筋力低下の結果、下部腰椎が伸展位で固定されてしまっている状態です。
脊柱を一つ一つ動かす練習はピラティスでも行っていない限りなかなか行いません。
この方は認知行動療法の経験があったから、運動療法を認知行動療法の枠組みで行っていきますという一言で、概略をつかまれたので、こちらもとても楽でした。宿題を考えて毎日行ってもらうことがすんなり実行できたということです。
サインバルタが腰痛の予防になるとは思えませんが、少なくとも腰痛の改善には役立たなかった症例の一つだと言えます。
詳しい統計などを用いた考察はドクターシミズのひとりごとというブログをご一読されると良いとおもいます。
コメント