腰痛再発予防エビデンス

腰痛は人生で80%の人が経験し、そのうち70%以上の方が1度以上の再発をします。言うなれば極めて一般的な症状です。

このページではどうしたら、あの悪夢のような腰痛の再発を防げるのかをエビデンスベースで考えていきます。

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運動は腰痛予防になる

このようにタイトルにしてしまうと、「運動しているのに腰痛になった、何故だ?」という方もいます。そうです、完璧ではないです。

そうは言っても、いま確実に言えることは、運動が唯一の腰痛予防策である、ということです。

ではどんな運動をどれくらい行えば良さそうか?ということをエビデンスベースでみていきましょう。

96人の参加者を解析したところ、週あたり1.45未満の積極的な治療セッションは、再発の1年間のリスクを82%増加させます。したがって、週に少なくとも2回の治療セッション(運動介入)を実施することをお勧めします。

Krause, Frieder et al. ‘Medical Exercise and Physiotherapy Modes and Frequency as Predictors for a Recurrence of Chronic Non-specific Low Back Pain’. 1 Jan. 2021 : 1 – 6.
そのまんま
そのまんま

これは医療プログラムとして、しっかり管理された研究です。日本の現状では、ヨガやピラティスなどを学ぶのが現実的な方法です。

ポイントは週に1回足を運んでいるのに…腰痛が再発するのはあたり前ということです。週に2回以上何らかの運動に取り組む必要があります。

その運動は何か?というのは人によって、状況によって違うので探していく必要があるでしょう。

中期的には60~70%は再発するのが腰痛

ぎっくり腰は繰り返している人が多いですね。再発率自体はかなり高いのですが、少しでも再発率を下げたり、再発した時にも痛みを最小限にとどめたい場合は積極的にリハビリテーションをしていく必要があります。コクランレビューとデンマークデータべースからのレビューなので信用性はかなり高いです。

2003年ですからちょうどガイドラインが出て数年したくらいでしょうか。積極的なリハビリが行われている現在ではもう少し率は下がっているかもしれませんね。

36研究をレビューした結果、腰痛既往歴のない患者の22%、腰痛既往歴のある患者の56%が1年以内に再発し、全腰痛患者の再発率は60%

12ヵ月後にも痛みを感じている患者の割合は、平均62%(範囲42~75(範囲42-75%)
6ヵ月後に病気になった患者の割合は16%(範囲3-40(範囲3-40%)
痛みの再発を経験した割合は60%(範囲44-78%)
欠勤が再発した割合は33%(範囲26~37%)
LBP のリスクは一貫して約2倍であった。LBPのリスクは一貫して、LBPの既往歴のある人の約2倍でした。今回の検討結果では方法論の違いや比較可能な定義がないにもかかわらず全体的には、LBPは無視しても解決しないということです。そして、LBPの正確な定義に関するコンセンサスを得るために今後の研究では、サブグループの分析を行い、LBPの正確な定義に関するコンセンサスを得るよう努力すべきである。

(Hestbaek L. et al, Eur Spine J, 2003)

1年以内の再発率を下げるのは最初のぎっくり腰の時の対応が大切のようです。しかし中期スパンでみると6割の方は再発してしまいます。これはリハビリを行っていると良く分かるのですが、痛みが取れてくると必要な運動を次第にしなくなってくるものだからです。

15研究をレビューした結果、痛みと活動障害は1ヶ月で改善して82%が職場復帰を果たすものの、1年以内に73%が再発  

(Pengel LH. et al, BMJ, 2003)

脊椎矯正で再発予防はできないが重症度を下げる

脊椎マニピュレーションは急性腰痛、慢性腰痛の療法に一定の効果があることは認められているものの、腰痛を完全に予防しないことが2021年現在判っていることです。

間違いなく言えることは、「定期的な脊椎矯正は腰痛が再発したときの重症度を下げることができるということです。

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