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伊藤孝英
院長
ロイヤルメルボルン工科大学健康科学部カイロプラクティック学科日本校卒業。B.C.Sc(カイロプラクティック学士), B.App.Sc.(応用理学士)。従来の筋骨格系障害としての腰背部痛から生物社会心理的要因としての腰背部痛へとシフトチェンジ。鬱や不安障害にも着目したマルチモデルでヒューマンケアしています。
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むずむず足

久しぶりに来た患者さんが「最近むずむず足になっちゃって」と言う。聞けば半年ほど前から夜ベッドに入ると右足の脛(スネ)が気になって仕方ないからYouTubeなどの動画を観て寝落ちするようにしているという。

カルテを遡り「以前はブーツを履いた後の足の痛み」があったことを思い出す。毎日人体に触れているとパッと触った時の違和感や可動制限はだいたい判るものです。

もともとお身体が柔らかいほうではないが、いろいろと健康に気を使っていらっしゃる方ではあるので肌つやは良い方です。しかし足首の可動域、関連する領域(広げて考えれば全身ですが)近くでは足指や膝、股関節の動きは良くない。特に患側の足首は固い。(底屈)

人間の体は基本的にそうですけど、一か所どこかが固ければ、それに関連する部位が大概硬いです。なので、広く言えば全身柔らかくはないんですけれども。それでも一応カイロプラクティックは科学なので、そういった立場からすると。部分的にここがこうでっていう書き方になります。

なので足首全体が硬いんだけれども、特に底屈が顕著に可動域が低下していました。

目次

施術の内容を文章にすると

脊柱の可動制限をアジャストメントで取った後に足首の施術に入ります。関節が硬いと必ずそれに関連する部位も昨日が低下しています。

関節は動くためにありますから、それを動かす筋肉も硬いし広い意味で機能低下をしています。(この場合前脛骨筋の筋力検査は5/5です)

主訴のむずむず感は下腿の前側(スネの辺り)なので、筋肉は前脛骨筋です。触診で少し深いところを触ると強い違和感を覚えました。

ほとんどの患者さんは触診されて初めてそこが痛い、不快感があるってのに気付きます。言い方を変えると感覚としてでているのは「もやもや感、違和感、動かしたい感じ」を知覚しているが、その感覚を呼び起こしている原因部位や状態は認識していない。

医学的にみても「むずむず足」は2021年時点でははっきりとした原因は特定できていないが、遺伝的、腎臓病、ドーパミン、鉄分などの関与が可能性として挙げられている。

むずむず足症候群は、妊娠またはさまざまな全身性障害、特に鉄欠乏症、および慢性腎不全の原発性(特発性)または続発性である可能性がある。

家族歴のある遺伝的素因が一般的です。むずむず足症候群の病因は不明のままですが、中枢神経系のドーパミン作動性機能障害、およびその他の未定義の寄与メカニズムが関与している可能性がある。

Gossard TR, Trotti LM, Videnovic A, St Louis EK. Restless Legs Syndrome: Contemporary Diagnosis and Treatment. Neurotherapeutics. 2021 Jan;18(1):140-155. doi: 10.1007/s13311-021-01019-4. Epub 2021 Apr 20. PMID: 33880737; PMCID: PMC8116476.

なのでカイロプラクティック的な仮説診断を立て、筋骨格系アプローチでゴリゴリに施術していきました。

仮説:足関節機能不全による夜間の違和感

イメージ的には本来動くはず、今まで動いていた身体部位が拘束を受け「動かしたいのだけれど動かない状態、もどかしい感じが意識に上がる」という感じです。

事実足関節の機能は低下しており、触診によれば痛みや違和感を患部に覚えます。あくまでも仮説なので足関節の機能不全を回復させていくことで症状消失に繋がればということで施術していきます。

先ず解剖学の構造を知ってる人に触ってもらうのと、知らない人に単純に押してもらうのとでは、とても大きな差があります。その部位を触知できるか、どうかという差です。真面目に触診している人ならしっかり触れることができます。

前脛骨筋を押すと、かなり痛い、そんな強く押すんですかってよく言われるんですけど、これも受けての差が大きい。

ある程度筋肉がほぐれてる方、マッサージを定期的に受けて施術自体に慣れている方からすると、痛くない、しかし全く受けてことが無いと結構痛く感じるものです。

患者さんは50代なので数十年間はそのような使い方をしている訳で、そうでない方つまりいつもほぐしている方、ヨガなどで足首まわしを日々行っている方の人生とはまるで違う結果として足首が硬くなっています。(しかしその状態が患者さんにとっては普通、普段通りと感じています)

これを医学的に定義するのは困難で、西洋医学の臨床では定義しきれない部分なのではないかと思います。

さて、カイロプラクティックの臨床では、それをほぐしていき、足の底屈(つま先立ちになる)に関わるジョイントの関節のすべりや遊びを取りもどすアジャストメント、モビリゼーションを行います。

これも人体組織ですので、壊れない範囲で固まったタンパク質組織を本来動いて欲しい方向に動きを付けています。カイロプラクティックの特徴として関節のスラストを行います。理学療法士さんの行うモビリゼーションよりダイナミックな関節操作になります。もっとも何十年と固まっている関節が一気に柔らかくなるわけではなく、現実的に状況に応じて動き得る範囲での関節スラストになります。

遠位、近位のリスター関節、距腿関節や舟状骨が作る関節、あとは頚骨と腓骨の脛腓関節。後にドロップボードを使ってadjust。

足の動きが悪いから、動きを良くするっていうことなんですけど、簡単に言うとなぜむずむずする感じ?落ち着かない感じが出るかと考察した時に「患者さんの顕在意識は気づいてないんだけど、身体自体が固くなってきてる」ので、関節や筋肉の固有受容器から「不具合の信号」が脳に行っています。この状態を脳が「なんかむずむずすると認識した」と考えています。(勿論この症例においてです)

まあ、あえて細やかな動きと言いますけど、たわみとか細やかな動きができない。ほんとだったらベッドに仰向けになったときにあるていど「ふわっと」たわむはずの組織がたわまない、足首がしならないから違和感として脳が認識する、ネットで調べるとムズムズ足症候群とある、脳が原因なのではないかと考えるという流れです。

それで一通り、かなり時間をかけて施術していきましたが、50歳前後の方ですとそこまで硬くなるのに、かなりの月日を経て硬くなってきてますので、それなりに物理的な刺激を加える。一生懸命やりました。

肝心な運動療法

施術後の運動療法です。固まった組織は右足首全体にが硬く可動域が狭いのですけど、足をそろえて正座ができないと仰る、いわゆる日本式の「足が八の字の正座」はできる。

そのまんま

患者さんのこのような訴えは参考になります。つまり患側は底屈の可動域が少ない。

どのような様子で、痛くてできないか確認して、正座の仕方にもいろいろありますが、かかとの部分だけ着目すると

  1. かかとが開いた正座
  2. かかとが閉じた正座

これを体現してもらい、やっぱり右の足首の底屈が硬い=前脛骨筋から伸筋支帯にあたりにかけて、かなり張りがあるので足を揃えての星座が困難でした。

正座ができないわけではないので、時間をかけて足首を伸ばす方向でええ。正座をできるようにストレッチして行ってください。とお伝えしました。

正座の様子

膝が痛くて正座が全くできないとなると、また違うアプローチになると思います。

他に

  • ストレッチポールでの前脛骨筋ほぐし
  • お風呂で前脛骨筋を指でマッサージ毎日してもらう

という宿題をお伝えしてあります。

2回目の来院時の状況と修正点

全身メンテナンスの副訴としてのムズムズ足。2週間どれくらい正座やセルフマッサージができているか、認知行動療法的には事細かに伺いたいですが、今回は「毎日やっている」ということで了承。3割症状は減っているとのこと。

施術をする前に正座の正確さを確認したところ、ご本人はまっすぐ据わってるつもりが硬い分、右脚だけ逃げるように途中から軌道がかわり、やや8の字で座る。

つまりかかとが開く、開いてしまって、そこで修正しました。この辺りはネットの情報や動画を見ても、自分の体が客観的にどうなっているのかを把握するのにかなり困難ですから、詳しい人トレーナーさんに見てもらって行う方法が良いと思います。ご自身の弱化した、機能低下した部位を見つけやすい。ではないかと思います。

もっともトレーナーさんでも特異な部位、トレーニング方法があるのでその辺りは注意が必要です。

さらに2週間後、3回目来てもらった時に「むずむず脚は最近無い、まったくない」とでした。

この結果は、もともと飲んでいた亜鉛サプリが効いてきた時期なのか、たまたま回復した時期だったのか、正確には誰もわかりませんが、一応カイロプラクティック施術を通しては、足関節の機能改善、前脛骨筋の。傘をとってことで。むずむず脚が完全消失したという症例になります。また発症してから6か月ほどということなので、比較的短い期間であったことも幸いだったと思います。これが何年も症状があると難しいだろうと思います。

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