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伊藤孝英
院長
ロイヤルメルボルン工科大学健康科学部カイロプラクティック学科日本校卒業。B.C.Sc(カイロプラクティック学士), B.App.Sc.(応用理学士)。従来の筋骨格系障害としての腰背部痛から生物社会心理的要因としての腰背部痛へとシフトチェンジ。鬱や不安障害にも着目したマルチモデルでヒューマンケアしています。
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呼吸がリハビリテーショの始まり

呼吸や息を整える、調息をすることがリハビリテーションの始まりです。このことを抜きに身体各所の動作を行ってもなかなか身に付きません。

臨床上難しいのは患者さんにとって分かりやすい動作を先ず教えて欲しいケースです。例えば腰痛なのに呼吸法からお伝えすると疑問に思ったり、リハビリの動作をお伝え知る中で『呼吸が一番大切です』と念を押しても、宿題として持ち帰ってもらい1週後に確認しても、動作は憶えていても呼吸が伴っていないことがあります。

動き、背骨の機能不全がある時はそもそもの呼吸が浅くなっていることが多いです。ポイントをお伝えして深い呼吸を行う方法を事前に行うことが多いです。

  1. 胸郭の動き
  2. 横隔膜の動き

を意識するだけで、肺活量が上がります。

勿論何度も何度も確認する度に呼吸の連動が確認できなければ修正を行い、動きと呼吸を意識的に連動させて身体で覚えるまで継続してもらっています。

もっとも私が主に意識しているのはキャットカール(猫のポーズ)での背骨の屈曲・伸展です。この動きは脊椎のリハビリテーションの基本として紹介されています。簡単に言えば『背骨を反らす時に息を吸って、履く時に背骨を丸める』です。

ただこれだけやっていれば全て解決するという訳ではないので、毎日行っている方でも問題が残ることはありますが、この基本動作が身につかないうちにいろいろ個別の動きをお伝えしてもなかなか綺麗な運動連鎖、協調運動に繋がっていきませんので、日常生活での身体コントロールひいては症状コントロールに繋がっていきません。

症状を抱えている期間が長ければ長いほど症状をコントロールできるようになるまで時間はかかります。実際にはその過程で紆余曲折あるのですが、呼吸の深さ、コントロール感、背骨との連動性についてはリハビリテーションのどの期間でも重要な意味を持つと考えています。

目次

呼吸の3つのポイント

呼吸の深さ

呼吸の深さは肺活量や強さ、瞬時呼吸などで判断していますが病院で行う様な正確に計測する器械はありませんから、概ね経験から言える深さで判断しています。

場合により簡易的な肺活量計、簡易的なピークフローメーターを使い患者さんに呼吸力の低下を数値で理解してもらいます。これは施術、呼吸の練習前後で数値で補足的に理解してもらいます。大切なのは主観で感じてもらうことです。肋骨や横隔膜の動きの改善でどれだけ息が楽に大きくできるようになります。

コントロール感

呼吸のコントロール感はキャットカールの時に、背骨の反る動きと息を吸い切る動きが合っているか、生体の3つの隔膜(骨盤底筋、横隔膜、声帯隔膜)を意識して、できれば均一に吐けると良いです。背骨が反り切るのと、息を吸い切るのが同時を目指します。

背骨との連動性

コントロール感の項目でも吸気についてはお伝えしましたが、呼気でご説明します。今度は息を吐きます。吐き切るのと背骨が丸まりきるのが同時に、スピードも均一にコントロールして吐く息のムラをなくすのを目指して練習します。

この連動性ですが、初めての方が間違えやすいのは動きが逆になってしまう部分です。つまり吐く時に沿ってしまい、吸う時に丸まる動きをする方がいらっしゃいます。それは逆です。

よく説明で、ため息つくとき(吐く時は)丸まるでしょ?深呼吸をするときは上を向くでしょ?という言い方をして憶えてもらっています。これも何度かお伝えするうちに自然と身についてきます。

吐く方が重要

吸う技術もありますが、基本的には吐く力が大切です。大きく吐ければ自然に大きく吸えます。物事なんでも出す方が先です。

赤ちゃんが産声を上げるときも

  1. 肺に溜まっている羊水を吐き出す
  2. 息を吸う
  3. 『オギャー』

です。エレベーターに乗る時も中に乗っている人が出て、次に人が入ってきます。呼吸という時も「呼=乎、古くは神事として」してから「吸います」。何かを意識して吐くほうが先です。

動きへ繋げる応用

この吐きながら動かす、吸いながら動かすという動きは、捻る動きや体幹をがっしりとさせ、四肢を動かすときにも重要です。

背骨をひねる動き、横に倒す動きにも呼吸が伴うほうが無理なく動かせます。この前後以外の動きの時に注意したいのは意識が身体の『面』に向かいがちなところです。側面、全面に意識が行きがちですがあくまでも背骨があり、延長線上に体幹があります。背骨を意識して他の部位の力が抜けていた方が望ましいです。

息を止める方法もある

息を止めるというテクニックも呼吸法では重要な方法ですが、背骨のリハビリテーション初期の段階ではさほど意識する必要はないかもしれません。

ただ私自身は呼吸を意識してもらうために息を止める方法も利用しています。これはイングランドのBackBookの中に紹介されていたスウェーデン式リラクゼーションエクササイズとして紹介されていたもので、ヨガのヴィシャマヴリッティ・プラーナ―ヤーマ(1:4:2)の呼吸法にあたる呼吸法です。詳しくは当院のYouTube動画でご確認ください。

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