昔から、お酒の席のお誘いがあったら3回に1回は出席した方が良いと言われている。断ることに慣れていないとついつい「断ったら嫌われるかなあ」などと考えがちなものです。
私は今ではお酒を飲まないのでお酒の誘い自体が少なくなったものですが、それでもたまにある誘いがあると嬉しいものです。しかし、昔を思い出すと酒の席があると、誘いがあると断るとなんとなく気まずいというのはよくよく感じていました。
もっとも酒乱の気があったほうなので、断られたことの方が多いかもしれませんが…。たしかに私自身は気にしていなかったような気がします。
今でもお酒を飲まれる方はもちろんそうでしょう。そんな中で海外の研究ではあるのですが、お酒の席を断っても相手はそんなに気にしてないっていう論文が出されました。
これによると『人々は一般的に他人の誘いを断ることによる相手の心情への影響を気にし過ぎる傾向がある』と言います。これ、外人でもそうだとしたら、日本人ならなおさらそうなのかもしれません。
あの特に職場など閉じた環境でお誘いを断ると、その環境内でのポチポジション争いに影響があるというふうに考えるのが普通だと思います。(社会学者の宮台先生によると日本人に公共性はなく所属集団でのポジション争いにのみ関心があるので)
ただ出世や仕事の事なんかを全然気にしてない人はもう逆に断って、充実したアフター5生活を送っているようにも思います。
宴席などの誘いを断っても、相手は気にしていないという研究結果があります。人々は、他人の誘いを断ることによる相手の心情への影響を気にしすぎる傾向があるということが分かりました。
この研究は、米ウェストバージニア大学のJulian Givi氏と米ニューヨーク工科大学のColleen P. Kirk氏によるもので、詳細は「Journal of Personality and Social Psychology」に12月11日掲載されました。調査によると、4人に3人以上(77%)は、イベントに誘われた際に参加を辞退した場合の影響を懸念して、参加したくない誘いへの招待に応じた経験があるとのことです。
Givi氏は、無理をして誘いに乗るよりも時には断ることで、燃え尽き症候群のリスクが低下するというメリットがあるとしています。ただし、他者とともに過ごす時間によって人間関係が構築されることも確かであるため、全ての誘いを断ってよいということではないとのことです。
Givi J, Kirk CP. Saying no: The negative ramifications from invitation declines are less severe than we think. J Pers Soc Psychol. 2023 Dec 11. doi: 10.1037/pspi0000443. Epub ahead of print. PMID: 38079463.
もしこれを読んだ人の中で、会社の飲み会に出る出ないで迷っていて、しかも疲れが取れない症候群や、人間関係の煩わしさ、なんかがある方なら、迷わず断ってもいいんじゃないかなと思います。
元気が出てから、またその時たまに出席するだけでも、周りの人は気にしてないということなのだそうなので。一つ参考にしてみてください。肩の力を抜いて断りましょう。
認知行動療法は「行動」だけが唯一かえられて、感情や自動思考はあとから変化してきます。先ず「断る」という行動をとったときに、どのような社会的な変化があるのか(この研究では変化しない)をみてみましょう。結果、感情や思考に変化が訪れると思います。