「ワーママは無理ゲ~過ぎて…」の本を読んでいて参考になる部分がありましたので記事にしたいと思います。度重なるライフイベントでストレス関連の障害が出やすいというお話です。
この研究が行われた当時1960年代はまだ腰痛が身体的な問題だけで起こるものだと考えられていたため、腰痛に関する記載はありませんが、生物心理社会学的要因で腰痛が起きると考えられている2023年現在では充分に腰痛などの身体の痛み原因として当てはめられると言えます。
この本によると、この1年以内に起きたライフイベントの合計点数が高いとストレス関連障害が起きる可能性が高くなるという。
ストレス対処能力には個人差があるため、このスコアを解釈するのは難しいものの、一般的なスコアーの付け方のガイドラインがあります。
合計得点が150点以下であれば、ストレスのレベルは低く、ストレス関連障害を発症する可能性は低いと考えられます。ストレス関連障害を発症する可能性は低い。
合計総スコアが150~299の場合は、ストレスのレベルが中程度であり、ストレス関連障害を発症する可能性は50%程度である。ストレス関連障害を発症する可能性は約50%である。
合計得点が300点以上の場合は、ストレスのレベルが高いことを示唆し、ストレス関連障害を発症する可能性は約80%である。ストレス関連障害を発症する可能性は約80%である。
以下の表(3列あります)を加算します。
例)家計の悪化(38)+上司とトラブル(23)がここ1年で起こっているとすると合計61点とします。
ライフイベントの点数表(1年以内)
| 100点 | 配偶者の死 | 38点 | 家計の悪化 | 23点 | 上司とトラブル |
| 73 | 離婚 | 37 | 友人の死 | 20 | 労働環境の変化 |
| 65 | 別居 | 36 | 転職 | 20 | 転居 |
| 63 | 懲役 | 35 | 夫婦げんかの増加 | 20 | 転校 |
| 63 | 近親者の死 | 31 | 100万円以上の借金 | 19 | 趣味の変化 |
| 53 | 怪我や病気 | 30 | 預金等の消滅 | 19 | 宗教の変化 |
| 50 | 結婚 | 29 | 仕事の責任の変化 | 18 | 社会活動の変化 |
| 47 | 失業 | 29 | 子どもの独立 | 17 | 100万円未満の借金 |
| 45 | 離婚調停 | 28 | 親戚とトラブル | 16 | 睡眠リズムの変化 |
| 44 | 家族の怪我や病気 | 26 | 個人的成功 | 15 | 同居人の変化 |
| 40 | 妊娠 | 26 | 妻の就職・退職 | 15 | 食習慣の変化 |
| 39 | 性的困難 | 26 | 入学・卒業 | 13 | 長期休暇 |
| 39 | 家族の増加 | 25 | 生活リズムの変化 | 12 | クリスマス |
| 39 | 新しい仕事 | 24 | 習慣の変更 | 11 | 軽微な法律違反 |
ストレス関連障害
一般的にストレスが原因とされる症状
- 心的外傷後ストレス障害(PTSD)
- 急性ストレス障害
- 適応障害
- 長期にわたる悲嘆障害
- その他の特定のトラウマおよびストレス要因関連障害
上記のように医学的にストレス関連障害の定義は、精神科領域の症状が現われるとされてていますが、充分に身体的苦痛の出現もありえます。
理由は腰痛が生物心理社会的要因で発症するという世界のコンセンサスがあるからです。
ある程度エビデンスが取れているものが挙げられていますが、多くの病気がストレスが関わっていることは周知の事実だと思います。
ストレスは「万病のもと」とも言われますが、調べれば調べるほど癌も含めた、いろいろな病気のリスクを上げることが解ってきます。過度のストレスがあると免疫系の状態が悪くなるという研究もあります。
面白いのは、結婚や家族の増加、個人的成功などハッピーだと考えられがちな出来事もストレスとして加算されることです。
そのまんま例えば私は去年生まれて初めてぎっくり腰になりました。その約1年以内に起こったことを足していくと次のようになります。
近親者の死(63)+家族の増加(39)+家計の悪化コロナで(38)+仕事の責任の変化(29)+個人的成功マラソン(26)+妻の退職(26)+生活リズムの変化(25)+習慣の変更(24)+社会活動の変化(18)+睡眠リズムの変化(16)+クリスマス(12)
316点になります。80%の確立でストレス関連障害が起こるレベルと考えられるので、ぎっくり腰になってもおかしくはありません。




この質問を用いてぎっくり腰の患者さんへのアンケートも考えています。カイロプラクティック科学学会にて発表を行う事も出来るので、今後の腰痛管理に用いていってもらえたらとも考えています。



