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伊藤孝英
院長
ロイヤルメルボルン工科大学健康科学部カイロプラクティック学科日本校卒業。B.C.Sc(カイロプラクティック学士), B.App.Sc.(応用理学士)。従来の筋骨格系障害としての腰背部痛から生物社会心理的要因としての腰背部痛へとシフトチェンジ。鬱や不安障害にも着目したマルチモデルでヒューマンケアしています。

愛のカイロプラクティック

その昔、とあるバラエティー番組に石橋貴明の扮する回鍋肉先生が、怪しい出で立ちで主に恋愛について語る「愛のカイロプラクティック」のコーナーがあった。

まだブラウン管テレビだった時代でしたが、小学生であった私に残したインパクトは大きかったです。女優の藤田美和子さんがとても可愛らしい存在であった印象がある。

印象に残っている方も多いだろうとおもう。

今私が「何でカイロプラクティックを生業にしているのか?」と考えた時に’’避けては通れない妙な記憶’’が残っているので記事にしたいと思いました。

この番組は特にカイロプラクティックの事について話しているわけではなく、石橋貴明氏が怪しい雰囲気で「恋愛について語る」という内容です。

当時としては笑いにしやすいコンセプトで、ギリギリの下ネタを連発するだけなのですが「カイロプラクティック」って何?というインパクトを私の中に残した。

目次

そして今 カイロプラクターの私がいる

その後、番組は終了し、カイロプラクティックの言葉自体も忘れていたが、高校の恩師の話、友人のうつ病からの快復に「カイロプラクティック」があり、カイロプラクティックって一体何なんだろうという疑問府はその都度現われていました。

またカイロプラクティック大学中に講師の先生が「とあるアメリカ人女性カイロプラクターはアジャストメントするときに’’Love!’’と大きな声を出す」といって笑いながら説明していました。

Loveって愛だよな

また別の時には、先輩カイロプラクターが私の治療院を訪問してくれた時に家族の話になり「伊藤さん、愛って何か分かりまか?」と質問を受けました。下記にある「愛の定義」を答えました。

YESキリストはこの世は愛で出来ていると言います。

石橋貴明氏がそこまで深く考えてネタにしたのかは判らないですが、人間全体を診るカイロプラクティック治療を追求すると「愛」が重要になってくると感じている。

私自身、そんなにテクニックがあるわけではなく、難しい脳神経やアプライドキネシオロジーを使いこなすカイロプラクターではない。

それでも15年以上宣伝もほとんどしないで、カイロプラクティック治療院を営んでこられたのは、振り返ると「愛のカイロプラクティック」を行ってきたからかもしれないと思うようになった。

愛ってなに?

込み入った症状、状況にある患者さんと向き合う時、本当の意味で患者さんが快復に向かうには「愛」が必要だった。

そもそも非常に困難な状況に置かれている人間が快復するのに、形式ばった治療の枠組みの中だけで完結することは少ない。

治療費の事は考えず、ほとんどボランティア活動をしているような対応になることもある。これらのサービス精神は「治療の枠組みで考えると良くない」と医療全般で言われている。認知行動療法研修でも時間内にセッションは終わらせなければならない。カイロプラクティックのインターン時代にも口酸っぱく言われてきた。しかし本当にそうなのか?単純な肩こりや腰痛ならその通りだろう。

しかしもっと込み入った状況の方と対峙した時は、「それでは快復に向かわないだろう」という感触とともに、罪悪感が生まれる。そんなに簡単ではない。

そんな矛盾を払拭してくれた図書がダニエル・フィッシャー博士の本でした。

ダニエル・フィッシャー博士は著書の中で「患者さんと何時間も散歩したりした」と枠組みを超えた関係性について語っている。

そして著名な先生方に共通しているのは「魂」という単語を恥ずかし気もなく使っている点だ。これはカイロプラクティックの創始者DDパーマーにも共通する。この点については別の記事で後日書いていきます。

教育が一番時間とコストがかかる

一番コストと時間が掛かるものといえば教育。カイロプラクティック教育の中でも「患者教育」という言葉を多く耳にした。

何か特別なことのように考えていたが、臨床を続ける中で思い至ったのは「我々が大学教育で教えてもらったことを素直に患者さんに伝えればよい」ということだった。

カイロプラクターになるには4200時間以上のカリキュラムをこなさなければならない。これを全部伝えるのは困難だとしても背骨の構造や可動域、生理学や解剖学を伝えることは可能だ。

運動療法で出来ていないところがあれば徹底してお伝えする。カイロプラクターが理解していることを患者さんに理解してもらうには時間がかかる。単純に言えば4200回来院してもらうことになるが現実的ではない。

それでもカイロプラクティックの素晴らしさを理解してもらうには4200時間に寄せていく必要がある。そんなスタンスはコストパフォーマンスやタイムパフォーマンスに当然優れていません。経営者としては失格でしょう。

とても時間がかかるかもしれないが日本でのカイロプラクティックの発展、はたまた治療院経営としても一番確実な方法ではないかと思っている。

音楽に詳しいわけではないが、たまたま学生時代にジャケ買いした’’麗蘭’’というバンドの「get back」という曲の冒頭にそのことが歌われている。結局それが我々に帰ってくるからだ。

ロイヤルメルボルン工科大学日本校で学んだこと、師事するヨガの先生、ピラティスインスラクター、詩吟、民謡の先生から教えてもらったことを消化して、来院者に伝え続けています。

愛は行動

愛とは自分がどうなっても良いので、相手の為に行動してあげること

お世話になった故・小林正観さんに教わった事のひとつ。

これはカイロプラクターの誓いにもあるように、患者の利益を最優先することそのものです。

資本主義社会の中で困惑し疲弊してしまっている患者さんと向き合う時、「愛」だろって伝えたくなる50代カイロプラクター。本当にその方の為になると判断した時は憎まれ役にもなります。

今どきの世代には暑苦しく思われているのかもしれませんが、こんなカイロプラクターが一人くらいいてもいいだろうと思っています。

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