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伊藤孝英
院長
ロイヤルメルボルン工科大学健康科学部カイロプラクティック学科日本校卒業。B.C.Sc(カイロプラクティック学士), B.App.Sc.(応用理学士)。従来の筋骨格系障害としての腰背部痛から生物社会心理的要因としての腰背部痛へとシフトチェンジ。鬱や不安障害にも着目したマルチモデルでヒューマンケアしています。

うつ、不安、苦痛に対する身体活動介入

ガッツポーズをする女性

アンブレラレビューという手法で、うつ、不安、精神的苦痛へ身体活動がどのように影響するかを広く文献検索したところ、改善に有益であることが分かったようです。

さらに研究が必要ではありますが、ざっくりと有用であることが証明されたわけです。

今までの研究と少し違う所は「運動介入」ではなく広く「身体活動」としているところです。

91件のレビュー(1,039試験、12万8,119例)を検討に含めた。対象には、健康成人、精神疾患を有する成人、さまざまな慢性疾患を有する成人が含まれていた。77件の研究は、システマティックレビューの方法論的な質が低かったものの、身体活動は、通常ケアと比較し、うつ病、不安、精神的苦痛に対する中程度の効果が認められた。

Singh B, Olds T, Curtis R, Dumuid D, Virgara R, Watson A, Szeto K, O’Connor E, Ferguson T, Eglitis E, Miatke A, Simpson CE, Maher C. Effectiveness of physical activity interventions for improving depression, anxiety and distress: an overview of systematic reviews. Br J Sports Med. 2023 Feb 16:bjsports-2022-106195. doi: 10.1136/bjsports-2022-106195. Epub ahead of print. PMID: 36796860.

2022年1月1日までに公表された適格研究を、12件の電子データベースより検索した。成人を対象に、身体活動によるうつ病、不安、精神的苦痛を評価したランダム化比較試験のメタ解析によるシステムを適格基準とした。

  • うつ病 効果の中央値:-0.43
  • 不安 効果の中央値:-0.42
  • 精神的苦痛 効果の中央値:-0.60

有酸素運動、抵抗運動、混合モード運動、ヨガなど、すべての 身体活動が有益でした。

うつ病や不安症に対する身体活動の有益な効果は、さまざまな心理学的、神経生理学的、社会的メカニズムの組み合わせによるものと考えられます。

そのまんま

われわれは動物ですので運動すること自体、本来ある姿です。そして人間は社会的な生き物ですので、場でのふれあい(たとえそれが会釈程度のものでも)がいいのでしょうね。

ヨガやその他の心身の運動は不安を軽減するのに最も効果的だったようです。


・うつ病、HIV、腎臓病の成人、妊娠中または産後の女性、健康成人において、最大の効果が認められた。

・高強度の身体活動は、症状の大幅な改善と関連が認められた。

・身体活動介入の有効性は、介入期間が長くなるほど減少していた。(飽きるのでしょうかね?少し気になります)

アドヒアランス(adherence)の低下が示唆されるようで、「固守」、「執着」という意味の名詞になりますが 医療現場では「患者が治療方針の決定に賛同し積極的に治療を受ける」機会が減るために有効性が下がると考えられているようです。

週当たりの期間が短い介入の方が、週当たりの期間が長い場合よりも大きな効果が実証された。これはいくぶん驚くべきことで、期間が短い介入は参加者にとって従いやすい可能性があります。毎週の期間が長い介入はより負担が大きく、それが心理的利点に影響を与えているかもしれない。

うつ病の改善のために介入で高用量の身体活動を投与する必要はないという有益なメッセージです。

身体活動は、うつ病、不安、精神的苦痛のマネジメントにおいて主要なアプローチであることが示唆された。

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