「首の痛みや凝りに加えて、突然の動悸やめまい、強い不安感に襲われる…」 「心療内科で薬を処方されたけれど、できれば薬に頼り続けずに根本から良くしたい…」
首の筋肉や関節の不調は、自律神経のバランスを乱し、動悸や不安といった心身の症状(自律神経症状)を引き起こすことが少なくありません。
今回は、首の痛みと動悸・めまいに悩み、心療内科受診後にセカンドオピニオンとして来院された方の改善事例をご紹介します。服薬期間が3か月と早期だった強みを活かし、カイロプラクティック・認知行動療法・運動療法を組み合わせて薬からの離脱と克服を果たしたプロセスを解説します。
首の痛み・動悸・めまい…心療内科受診後のお悩みとご相談
セカンドオピニオンとして当院へご相談いただいた際の患者様の状態です。
患者様の主な状態・経過
- 主な症状:慢性的な首の痛み、突然生じる動悸、めまい、それに伴う強い不安感。
- 通院歴:心療内科を受診し、抗不安薬などの処方薬を服用中(服用期間:約3か月)。
- ご希望:薬の服用期間が短いため、今のうちに薬から離脱(減薬・断薬)し、手技や運動で根本的に解決したい。
「薬で症状を抑えるだけでなく、自分の力と適切なケアで回復したい」という明確な目標を持ってご来院されました。

服薬3か月でのご来院が「早期回復」の鍵となった理由
自律神経症状やメンタル不調において、「服薬開始からどれくらいの期間が経っているか」は回復までのプロセスに大きく影響します。
- 早期(3か月程度)の強み:身体や脳が薬に依存しきる前であるため、減薬・断薬のプロセスを進めやすく、副作用や離脱症状のリスクを最小限に抑えられます。
- 首(頚椎)と自律神経の関係:首周りの筋肉の緊張や関節の可動域低下は、自律神経のスイッチである交感神経を刺激し続け、動悸や不安を増幅させます。
首への構造的アプローチと、メンタル面へのアプローチを同時に行う「心身一如(BPSモデル)」の視点が非常に有効なタイミングでした。
当院でのアプローチ(カイロ×認知行動療法×運動療法)
週2回のカイロプラクティックケアを軸に、約3か月間集中して取り組みました。
おこなった施術・指導内容
- 上部頚椎・背骨へのカイロプラクティック・アジャストメント 首の可動域を広げ、首周りの過剰な筋緊張を緩和。自律神経の通り道を整えました。
- 認知行動療法(思考と行動の整理) 「動悸が起きたらどうしよう」という予期不安に対し、過剰な反応を和らげる捉え方や呼吸法をアドバイスしました。
- 運動療法(セルフケア・リハビリ) 自宅でできる首・肩甲骨のリハビリ体操を指導し、ご自身で自律神経の安定を保てる身体作りをサポートしました。
克服への経過と患者様の声
経過
週2回の施術を重ねる中で、首の痛みが引くと同時に動悸の頻度が大幅に減少。担当医と相談しながらスムーズな減薬・断薬を達成し、3か月後には薬を必要としない状態へ回復されました。
患者様の感想
男性「首の痛みだけでなく動悸や不安が続いて本当に辛かったですが、カイロと運動療法を組み合わせてもらったおかげで、薬を減らして無事に卒業できました!早期にセカンドオピニオンを受けて本当に良かったです。」
まとめ:自律神経の不調は心身両面からのケアが近道です
首の痛みに伴う動悸やめまいは、身体からのSOSサインです。心療内科での薬物療法も一時的な支えになりますが、首の機能改善やセルフケアを組み合わせることで、薬に頼らない生活を取り戻すことができます。
症状が出始めてからの期間が短いほど回復も早まります。お悩みの方は我慢せず早期にご相談ください。
備考:お薬とどう向き合うか
このうようなケースの場合、相談者本人が症状に「精神的なものが関わっている」と訴えてくることが多いので、さまざまな角度(認知行動療法で)
認知行動療法の活動記録表をしっかり毎週書いて来てくれたので、快復にむけてみずからが積極的に参加してくれていることがこちらにも伝わってきました。
当院は医療機関ではないため、お薬の処方や減薬の指導を行う立場ではありません。お薬の服用や調整については担当の医師と十分にご相談いただくことを大切にしております。そのうえで当院では、手技や心理面のアプローチ(認知行動療法など)を通じ、心身の負担を和らげるサポートを行っています。
初診時のお薬の服用状況
動悸が出てから、3か月ほどということで当初は安心していたのですが、服用されているお薬が2種類あり「スピルリド」「アルプラゾラム」でした。
後者の「アルプラゾラム」はベンゾジアゼピン系のお薬であるため、ご自身の判断で急に減らすのではなく、主治医と相談しながら焦らず時間をかけて減薬・断薬を目指していく重要性と、そのプロセスを当院が全力でサポートすることをお話ししました。
■ベンゾジアゼピン系薬、不安軽減などでの長期使用はダメ 厚労省が注意喚起、薬物依存の恐れも
不安の軽減や夜眠れない状態治療、てんかんの治療で使用されるベンゾジアゼピン受容体作動薬(BZ系薬)について、厚生労働省は都道府県や関連学会に対し、添付文書の「使用上の注意」の改訂を管轄の医療機関や薬局、会員に周知するよう通知した。抗不安薬などとして投与する場合、長期使用を避けることを求めている。
BZ系薬を使用する際の具体的な注意事項としては、定められた用量内でも服用し続けることによって薬物依存が生じることがあることから、用量や使用期間に注意して慎重に投与するよう促している。
厚労省はBZ系薬の添付文書の「使用上の注意」の見直しが必要と判断。製造販売会社に対し、改訂するよう指示した。
家族の方とも時間を掛けて、厚生労働省がベンゾジアゼピン系のお薬の依存性を危険視していることなど、社会的なことも含めて話あいました。
カイロプラクティックをとおして精神的な問題を解決してくれたことが私にとっても嬉しいことです。この数か月の通院で彼は企業に就職してバリバリに活躍されています。薬物療法とはちがう観点で不安や鬱、自律神経症状を解決したい方はお気がるにご相談ください。ご自身の成長と向き合う方は、こちらも応援します。
今では運動療法の延長線上でマラソンを始められて、より健康的な生活を維持していらっしゃいます。

