朝の目覚めから首が重い生活
カイロプラクティックによる手あてでの変化
カイロプラクティックではどのように考え、施術していくのか実際の症例で見てみましょう。
- 朝起きたときが特に重いくてつらい
- 首が重いと一日のスタートが切れない気がしている
- 以前レントゲンでストレートネックと言われたことがある
30代男性 自営業(IT関連) 大田区仲池上在住
確認しておきたいのですがストレートネックは首の痛みと関連が無いことが証明されています。2016年時点でまだそのような指摘を受けることがあるようですが、そのような根拠はありませんのでご注意ください。
2013年7月 ヨーロッパの整形外科の報告
頚椎に損傷がある人60人と、健康な人100人のレントゲンを比較したところ 損傷の無い方でストレートネックが34%、損傷のある方で36%と統計的に有意な差がないことが解かった。
ストレートネックと筋肉の痙攣(寝違い等)、と関連付けるべきではないとしている。
(Eur J Orthop Surg Traumatol. 2013 Jul;23)
痛みと状態
何しろ目覚めが一番つらい
・一番つらいなあと意識にあがるのは朝の目覚めの時
・パソコン仕事で午後になると、首の重さが増してくることもある
・この首の鈍痛には5年前から悩まされている
・2年ほど前から整体やマッサージにいろいろ行ってみたが良くならない
検査と施術
再認識と運動療法
- 初めての来院時 ストレートネックと症状の因果関係は科学的に証明されていないことを説明して再教育を行う。この部分は画像診断を受けてから月日が経っていればいるほど払拭するのに時間が掛かります。繰り返し繰り返し行われます。
- 緊張している後頭部周辺の筋肉をしっかりと緩和操作をおこないカイロプラクティックアジャストメントを行う。
- マッケンジー体操を定期的に行ってもらう
この因果関係のないことを理解してもらうにはいろいろと工夫が必要なのですが、大学院レベルの方は研究の重要性を理解していますから、お伝えすれば頭で理解できる方が多いです。
私もそうですが、大学院レベルの教育を受けていないと研究の意味を体感してもらうのが飲み込みやすいです。簡単に言うと運動療法をしていって痛みが減ってくるのを体感してもらうのです。
《カイロプラクティックケアの経過》
2回目 3日後に来院。朝の強張りはあるが睡眠はしっかりとれるようになった。
3回目 4日後に来院。数年間あった症状ですから朝の強張りは残っているが良く眠れている。
3~5回目 週に2回のカイロプラクティックによる手あてとエクササイズ指導を行う。 症状は無くなる時も出てくるが、朝の強張りは残っている。
6回目 1ヶ月後に来院 初来院した時と比べると症状は50%くらいまで回復した。引っ越しの為、通院不可能となり、この時点で終了。
ご感想
初回の来院で違いを実感
- 初回の治療である程度楽になるのがわかりました。
- 他の治療院とは違う視点で解説してくださるので、勉強になりあました。
コメント
ある程度は回復したと思います
5年もある症状ですし30代後半となると、数回の来院で完全に症状を無くすのは困難です。約1ヶ月で首の鈍痛が半分まで楽になれば生活の質が向上したと思います。
ただ数年間ある症状ですとしっかりコントロールできるようになるには、それなりの時間が必要です。
ご引っ越し先でも何等かのリハビリを続けられると良いことをお伝えしました。
男性は要注意
また男性で長年首の症状がある方は、ご本人が思っている以上に頚部の機能が損なわれている場合が多いです。症状を持っている期間が長ければ長いほど、回復に時間がかかりますので早めに判断をして来院されることをお勧めします。
これは真面目に取り組まないと痛み止めを常用することになります。それでもいいではないか?という考えもありますが痛み止めの常用は交感神経を有意にして活性酸素を多く生み出し続けます。
結果的に癌などの大きな疾患になるリスクを上げていきます。これらのことは動物実験レベルでは確定しているのでご興味のある方は阿保徹先生の著書をご一読されることをお勧めします。