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伊藤孝英
カイロプラクティックそのまんまサンシャイン院長
RMIT大学(ロイヤルメルボルン工科大学)日本校卒業。B.C.Sc(カイロプラクティック学士), B.App.Sc.(応用理学士)。従来の筋骨格系障害としての腰背部痛という観点から、生物社会心理的要因としての腰背部痛へとシフトチェンジしてマルチモデルで腰痛ケアをしています。鬱・不安などの気分障害で過度な薬物療法に疑問をお持ちの方もお気軽にお問い合わせください。
そのまんまサンシャイン公式ホームページ
筋骨格系の症状はもとより代替医療のセカンドオピニオンもお気軽に聞きにきてください。https://chirosonomanma.com

座っていると乳癌リスク↑

スクリーン前の不健康な女性
カウチポテトに限らず、PC、ダイ二ングなどすべての座位時間が影響

ポイントは運動してもリスクは下がらず、むしろ上がるという点です。

世界で最も長時間座る日本人。世界でもっとも睡眠時間の少ない日本人につづき、座っている時間=身体に悪い時間も世界で最も長いという事が判明しました。

これでいて寿命はかなり長いというので、なんのことやらとも言えるのですが、どんな研究かを見てきましょう。

以下chatGPTに要約してもらった研究内容

長時間座ると乳がんになりやすい:日本人女性3万6,000人を9年間調べた結果、1日7時間以上座っている人は、座っていない人よりも乳がんになる確率が高かった。

運動しても予防効果なし:週に3回以上運動したり、1日1時間以上歩いたりしても、1日7時間以上座っている人は乳がんになりやすかった。運動は乳がんを予防する効果がなかった。

こまめに動くことが大切:乳がんを防ぐためには、運動するだけではなく、長時間座らないようにすることが大切。普段から立ち上がってストレッチをするなど、こまめに動くことが必要。

Tomida S, Koyama T, Ozaki E, Takashima N, Morita M, Sakaguchi K, Naoi Y, Nishida Y, Hara M, Hishida A, Tamura T, Okada R, Kubo Y, Otonari J, Ikezaki H, Nakamura Y, Kusakabe M, Tanoue S, Koriyama C, Koyanagi YN, Ito H, Suzuki S, Otani T, Miyagawa N, Okami Y, Arisawa K, Watanabe T, Kuriki K, Wakai K, Matsuo K. Seven-plus hours of daily sedentary time and the subsequent risk of breast cancer: Japan Multi-Institutional Collaborative Cohort Study. Cancer Sci. 2023 Dec 2. doi: 10.1111/cas.16020. Epub ahead of print. PMID: 38041484.

ポイントは運動をしても乳がんのリスクが下がらないという点です。何しろ座っている時間が長いと乳がんになりやすいということなので。ほかの疾患においては、運動することによってリスクが下げられると言われていたんですけれども、こと乳がんに関しては特に要注意ですね。

身体活動を掛け合わせて解析すると、運動時間(余暇MET 1時間/日以上)、運動頻度(週3回以上の運動)、歩行時間(1日1時間以上)のいずれの
身体活動においても、坐位7時間以上群の乳がんリスクは高く、運動による予防効果はなかった。
(順にHR 1.58、95%CI 1.11~2.25、同1.77、1.20~2.61、同1.42、1.10~1.83)。

※ハザード比なので、危険度がちょっと上がるくらいに考えていいと思います。単純にリスクが2倍になるわけではありません。とはいえ知っていて損はない情報です。

面白いのは冒頭書いたように、それでも平均寿命は世界トップ水準ということ。これ以上長生きしても意味がないと感じる人が多ければ特に大きなムーブメントにはならないのかもしれませんが、どうなっていくでしょうか。今後のアンテナを張る幅が増えそうですね。

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