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伊藤孝英
院長
ロイヤルメルボルン工科大学健康科学部カイロプラクティック学科日本校卒業。B.C.Sc(カイロプラクティック学士), B.App.Sc.(応用理学士)。従来の筋骨格系障害としての腰背部痛から生物社会心理的要因としての腰背部痛へとシフトチェンジ。鬱や不安障害にも着目したマルチモデルでヒューマンケアしています。

美容師の後頭部の頭痛

頭を抱える女性

カイロプラクティックによる30代女性、頭痛美容師の方の頭痛の症例になります。

座位でカッティングなさるのでしょう、座り仕事で身体をある程度固定された状態で作業しているせいか、首から背中にかけてこりやすい毎日。最近つらくなり、ひどくなってきて週に何回かは「頭痛」になり、さらに「吐き気」がするようになってきた。

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2週に1回は針治療でメンテナンスしている

症状自体は働き始めたころからあるのですが、ここ一年間悪化してきており、 3日に1回の割合で頭痛まで発展する。

もともと鍼治療は2週に一回通っておりメンテナンスはしており、鍼の先生から「整体やカイロプラクティックなども併用してみては?」ということでwebサーチをして来院。

夕刻から痛みが顕著になり、頭頂部の頭痛と後頭部の頭痛が連動していると訴える。左の後頭下部の頭痛が酷く、吐き気が出ることもある。

女性

鍼治療を受けると1週間ぐらいは症状はでないのだけど、2週目の夕方から夜にかけて戻ってしまいます。ひどくなると、特に頭痛が左の後頭部の下部に起きて、ひどいときは吐き気がする。

来院時は、最も痛い痛みを10とした場合、5ぐらいの痛みがある。

もともとある首、肩のコリ感が痛みに発展してしまう時は、首筋にズーンと痛みが出て夜に後頭部がズキズキする。

仮説診断:頚部の緊張を伴う環椎後頭関節のサブラクセーション

静的触診、動的触診、後頭下部の圧痛点からの関連性頭痛から、カイロプラクティックの仮説診断としては「頚部の緊張を伴う環椎後頭関節の機能不全の可能性」になります。

環椎後頭関節の位置

左の環椎後頭関節の位置になります。この関節の伸展制限がありました。カイロプラクティックは背骨にある個々の関節の動きを触知して、失われている動きを取りもどすよう手で働きかけます。

実際の施術ではフル・スパインつまり、背骨全体のケアをします。ただ直接的に訴えられる症状と関連しているのは「後頭骨と第一頸椎の機能低下、それにともない、その関節に付着している後頭部の筋肉群が緊張している」ということが考えられました。

一回目の施術の後は施術後の数日過ぎに、頭痛があって眠気が出たものの、4日目から1週間ぐらいするとまた元に戻った。

この時は頚部マッケンジー体操を行ってもらっています

鍼治療にも通いながら予算の都合上2週に1回のカイロプラクティックを希望ということだったので、2週後に来てもらいました。(本来なら週に2.3回と高頻度で最初はケアします)

日本ではカイロプラクティックに保険適応が無いため、金銭的な面から二1、2週に週に1回ぐらいにする方も少なくはないです。※当然ですが、症状がぶり返しやすかったり変化が少なく、症状コントロールは難しくなります。

2回目の来院時に明らかになったの、環椎後頭関節の伸展制限と圧痛です。フルスパインのカイロプラクティック治療

マッケンジー体操(30/毎日)の確認に加え、後頭骨の動き(毎時間)を誘導する体操をお伝えしています

再び2週後に来院して確認すると、施術後1週間は痛みがあったが、その後楽になったとのこと。再び右の後頭骨と伸展制限にカイロプラクティックアジャストメントを行なう。

上記二つの体操に加え、頚部のストレッチを20分置きに短時間で行ってもらう

合計3回のカイロプラクティックケアで症状の原因理解とセルフコントロールできるようになったったという症例になります。

まとめと補足

頚部痛へのカイロプラクティックケアは、とくに運動療法や心理療法を組み合わせる形でのマルチモデルケアが一番効果的であることが2016年のガイドラインで示されています。

首の痛みに関連する治療の臨床ガイドライン2016より

ですから、運動療法を同時に行うことでより良い結果が期待できる症状といえます。緊張性頭痛に関するエビデンスも伴わせてご参照ください。

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