50肩で右肩が上がらずラジオ体操も痛い

続にいう40肩、50肩は腕を上げ下げ、捻ったり、服を着たりするときに肩パッドのあたりが痛むものです。

ご近所ですと、西大井広場公園、戸越公園で朝のラジオ体操を開催していますが、深呼吸など腕を振り上げる動作に痛みを伴うという方もいらっしゃいます。

かくいう私も40代後半に入り、肩を上げた時に左腕に不具合が出てくるようになってきました。

ですから体感的に皆様がどのような痛みを抱えていて、何を普段のセルフケアにしていったら効果的であるか、またその弊害などもお伝えできると思います。

カイロプラクティックの症例を参考に解説していきます。

目次

2回目の50肩。前回左肩は2年ほどかかったので早く治したい

50肩は一旦痛みが出ると長引きますよね。この文章を読んでいる方も何等かのヒントを探そうと、検索をしていらっしゃると思います。

カイロプラクティックは「根本治療」とよくいいますが、50肩の場合もいろいろな原因を考えます。直接的に痛みを出しているのは、三角筋が硬化していることが多いと私は思います。

もちろん三角筋が硬化してしまう原因が、「根本的な治療」ということになりますが、人間の身体の使い方や生活習慣は「ハイッ」とすぐに変わることはありません。

ですから最初は、対処的に三角筋を柔軟に、機能的に、快適さを取り戻していく必要があります。

先ずはこの方がどんな状況だったかを列挙します。

痛みと状態

  • ラジオ体操などで深呼吸の時など肩が上がるとと右肩がズキっとなる
  • 5年前は左肩が同じように上がらなくなった
  • 前回の50肩は回復するのに2年かかった
  • なるべく早く治したい。可能か???
  • また何年も不自由を強いられるとなると憂鬱
  • 朝、服を着るときに袖に腕を通しづらく苦労する
  • ズキッとした嫌な痛みがある
  • 朝のラジオ体操がきつい

服の袖を通す時に痛みを訴える方は多いです。この中に皆さまが抱えている似たような生活困難動作があるかもしれません。

もし「これくらいの動作なら大丈夫」「もう少し負荷がかかった時にだけ痛い」という方は、「肩が痛くて鉄棒にぶら下がれない」(別ページ)をご参照ください。

検査と施術

50代男性 運送業 品川区二葉町在住

現代では西洋医学の影響が強く、病因を単一の原因で説明するよう求められがちですが、実際には複合的な要因が重なっています。

とくに筋骨格系の症状は他の領域が関連することが殆どだと私は思います。例えば歩く時の動作を考えてみましょう。

着地のエネルギーは膝、股関節、骨盤と伝わっていきますし、腕を振る動作で体幹のバランスをとります。

同様に肩を上げる動作一つとっても、肩だけを使っているわけでははありません。

ただ範囲を広げすぎても何が言いたいのか分らなくなる、患者さんは痛みだけ何とかしてほしい、と考える傾向が強いですから、程よい範囲で解説できればと思います。

関節がロックしていた、原因は肩甲上腕関節の機能不全…

文字にすると「肩甲上腕関節が固まっていた」ということになります。写真でいうとことの赤丸の部分です。

この部分がロックしていますが、何故ロックしてしまうかと言えば、周りを覆っている三角筋の柔軟性が無くなるからです。

勿論、三角筋の内側にある関節包靭帯が固まってしまうこともあります。でも常識的に考えて、三角筋だけ硬くて、関節包靭帯はユルユルということは無いのではないでしょうか?

ただカイロプラクティックの教育上、部位を特定しなくてはいけないということもあり判断も、部分的なものになりやすいです。ただカイロプラクティックには独自の「カイロプラクティック サブラクセーション」という概念があり、さらにそれらが複合的に組み合わさった「サブラクセーション複合体」という概念があります。

多くの慢性的な症例はサブラクセーション複合体が施術対象になりますが、この症例も例外ではありません。

模型は部分で説明するのに便利ですが、誤解を招きやすいです
具体的に施術としておこなったこと
  • まずは三角筋を丁寧に筋緩和操作をしていく
  • 肩甲上腕関節がロックしているので、鎖骨、肩甲胸郭関節ともに慎重に動かしていく
  • 頚椎の機能不全に脊椎マニピュレーションをおこなう
  • キネシオテーピングで三角筋の筋肉運動補助
  • 自宅での体操指導

キネシオテープはよく運動選手がつけているカラフルなテープ。あれを補助的に利用することで効果、維持、高めることができるとカイロプラクティックでは考えています。

この肩関節ですが、自由度がとても高い関節で、みなさまご存じの通り360度あらゆる方向に動きます。

後述しますが自由度が高い為にちょっとした不具合が起きやすい関節でもあります。

患者さんの率直なご感想

よくある「良くなりました」という感想ではなく、現実的な感想と、その感想になる理由を書いていきます。

可動域と痛みと分けて考える

  • 痛みがとれるのは時間がかったが、肩は比較的早くあがるようになった
  • 仕事で身体を動かしているが、健康維持のための運動不足を痛感した
  • 気持ちが楽になった。他の症例や、実際のところのお話をしてくれるから
  • 首は非常に軽くなった

50肩の治療アルアルの一つですが、可動域が低下している場合、可動域は比較的早く回復するが痛みが取れてくるのに時間がかかります。

理由はさまざまですが、一つに肩を上げる動作は肩甲上腕関節だけで行っているのではないことが挙げられます。

先述した自由度が高い関節であるがゆえに「痛みが残る」ことに関して言うと、三角筋が360度あらゆる方向に自由に伸びチジミするようになるのは、時間も手間もかかるということです。自由度が高すぎる関節が痛みを出した時に回復するのに時間が必要になる理由ののひとつです。

例えば挙上する動きは大丈夫だけど、腕を後ろに回すときは「回旋」の動き+伸展の動き ですので、その回旋の動きでの柔軟性が無い、など多いパタンです。

さらに付け加えるならば、このページでは「三角筋」と限局的にわかりやすく説明していますが、近年の筋骨格系の考え方の一つに筋膜の連続構造(アナトミートレイン)という考え方が出てきています。例えば三角筋前部線維は上腕2頭筋の筋膜に繋がり更に指先へのつづくラインの機能が低下しているのが現実的に多いです。

また三角筋自体にも厚みがあり、浅部は緩んだが、深部の上腕骨に付着する部分がゴワゴワになっていて(イメージ的にはこべり付いている感じ)その部分がなかなか緩まず、痛みを出し続けることが多いです。

私自身も職業柄、腕を下向きにして力を年中つかっているので、職業病で肩回りが硬くなっています。左肩に痛みが出やすくいろいろなアプローチを行っていますが、しつこく残っている部分があります。

施術では腕の挙上に関わる関節、筋肉が機能を取り戻すように施術されます。そのため肩甲上腕関節以外の関節の動きが回復することで肩が上がりやすくなります。

そもそも肩をたくさん使う仕事をしている方(たとえばペンキ屋さん、大工さん)はいつも肩を挙上させているので50肩にはなりづらいです。

それと同じように日常生活動作で肩を上げていないと、その部分が運動不足ということになります。

結局50肩で肩だけ硬くなっているというよりは、上半身全部硬くなっていることが多いです。先述の「サブラクセーション複合体」の考え方です。

カイロプラクティックの施術が初めての方は特に、「首が軽くなった」という方が多いです。

院長のコメント 「病気は安心の欠如」

英語で病気はdisease 。否定のdisと安心easyが組み合わさり安心が欠如した状態が語源といわれています。

カイロプラクティックは自然治癒力を最大限に発揮させるのを目的としていますので、先ずは不安材料を徹底的に排除していきます。

筋骨格系の症状の多くの場合、このケースですと患者さんは「肩が壊れている」という考え方になっていますので、「硬くなるように使ってきた」ということを理解してもらうことで、安心感を得てもらいます。そのあたりは、なるべく統計的な情報をベースに(エビデンスベース)でお伝えできるように、日々心掛けけています。

もちろんエビ固め、エビ中のように私自身がエビデンスに縛られないように意識するようにも心がけています。

50肩はとても痛むものです

50肩の痛みの出始めは、とても痛みます。
無理に痛みをとろうとするとかえって悪化することも多いので慎重な施術が必要です。

整形外科学では2年、カイロプラクティック学では1年で50肩は改善するとされています。1回の施術で魔法のように肩があがるようになることはないですが、教科書よりは早く、せめて1~3か月程度で納得のいく改善を体感してもらえるよう工夫しています。

ただしお伝えしておく必要があるのは、施術を工夫して期間を短縮するというのは効率よく施術するのですが、物理的負荷が大きくもなります。そのことで施術に痛みを伴うこともありますので、その部分はご了解いただければと思います。

カイロ治療は生活の質(QOL)の向上を目指していますので、痛いながらも肩が早期にあがるようになるのはさまざまなメリットがあるとおもいます。

50肩は数年痛いと言う方も珍しくありませんから、お早めの回復を望む場合は参考にしてみてください。

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