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繰り返す腰痛に筋トレを行っている方も多いと思います。筋トレ自体は悪いことではありませんが、腰痛再発防止に絶対的ではありません。
カイロプラクティックの症例を通して、腰痛再発防止のヒントを探っていきましょう。
筋トレ自体は腰痛持ちの方には推奨されている運動の一つですが、綺麗なフォームを獲得していないとかえって腰の筋肉を固めてしまうことにもなりかねません。
特に姿勢筋は日常生活でも常に使っている筋肉群ですから、慎重にリハビリテーションを勧めないとかえって腰に負担がかかります。
一般的な腹筋運動は特に腰痛とは関係ないと言われています。同じ腹筋でも鍛えるなら腹横筋や腹斜筋といった深い所にある腹筋が大事です。
健常者402名を①腹筋強化運動+教育プログラム群と②教育プログラム群の2群に割り付けて2年間追跡。
両群間の腰痛発症率には差が認められなかったことから、腹筋強化運動は腰痛を予防できないことが判明。
単純な腹筋強化運動は腰痛予防できないが、最近では腹斜筋や腹横筋を使えるようんすることが腰痛予防に繋がると言われている。
腹横筋、腹斜筋はどんな筋肉かは、以下のページをご参照ください。
筋トレをしていても腰痛になることが分った。 施術は気持ちが良く、揉みかえしも殆どありあませんでした。
腹筋と背筋のバランスが崩れることで腰痛になる。とまことしやかに言われていますが、そのような根拠となる統計学的な医学情報はどこにもありません。そもそも部位ごとの筋力、例えば腰椎4.5番間の多裂筋の筋力なんて計りようがないでしょう。
腰痛になる理由はハッキリとは解っていませんが、腰への負担を減らしたりなどの物理的因子以外の事も考慮にいれる必要があります。
■ボーイング社の航空機関連従業員3020名を対象に、職業性腰痛の予測因子を4年間にわたって追跡調査
結果、仕事に対する不満と経済的問題(生活困窮)が腰痛発症による労災補償請求と関連。非物理的因子が関与している可能性。
筋力を維持するためには腹筋や背筋は効果的ですが、腰痛になる時はなります。
機能的に考えると、腹筋といっても腹横筋、腹斜筋という深層筋の使い方が大切です。定量的にこれらの筋肉の強さが測れないところが統計学的には言及できない理由です。
実際腹直筋、腹横筋を使えるようにしいくにはパーソナルに近いリハビリが必要ですし、その動きが日常的に活かせているかという計測することは困難です。
今後ウェアラブルデバイスの発展で、日常生活の筋力運動を計測する機器が出てくるかもしれませんが、2021年現在ではありません。
腰痛自体は社会的な要因も加味して考えていきますが、もうひとつフィジカルの面で大切なことは柔軟性もある程度必要だということです。バランス良くトレーニンをする必要があると思います。
どこの部分が機能低下しているかは、ひとそれぞれ違います。ですから細かい検査をくりかえしてご自身で理解できることが大切です。