available time 予約可能時間 ※aft = after anytime you want
every Wednesday are regular day-off
24㈮Full booking
25㈯aft.17:30
26㈰空き時間
27㈪10-16:30
28㈫10-13:30 aft.16:30~
29㈬regular day-off
※混雑時更新ができていない場合はご容赦ください。子育て中で変則的に早じまいすることがあります。
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マネージメントしきれなかった症例になります。失敗から何かを学ぶためにレポートします。
立ち仕事が早朝から晩まで、毎日ある職業の方が3か月足の痺れが続くということでご相談にいらっしゃいました。
もともと病院の標準治療、針治療をうけていたが変化が無い為に、親族の方が当院をWEBサーチしてサードオピニオンということで来院。
痺れのあるままでお仕事は大変です、特に立ち仕事は…。
気になるのは「死ぬほどつらい」という表現です。
基本的な疑問ですが、朝は神経を圧迫していないのでしょうか?画像診断に関して、このような強力なエビデンスがあります。
6研究をレビューした結果、重篤疾患のない急性・亜急性腰痛患者に画像検査(X線撮影・CT・MRI)を行なっても臨床転帰は改善しないため、腰痛患者の画像検査はやめるべき
Chou R, Fu R, Carrino JA, Deyo RA. Imaging strategies for low-back pain: systematic review and meta-analysis. Lancet. 2009 Feb 7;373(9662):463-72. doi: 10.1016/S0140-6736(09)60172-0. PMID: 19200918.
あのランセットで発表されている極めて質の高い研究です。画像診断はやめるべきだという強い警告がなされています。
腰痛に画像診断を行っても治るのがはやくなるどころか悪くなることがわかってきたからです。
腰の筋肉を押された時は、飛び上るほど痛く、足の痺れも誘発されたから驚いた。
2回の来院では、あまり変化なかった。自己判断にて来院を終了します。
銃の引き金を引くの意味の「トリガー」ポイントですから、仰るとおり飛び上がるほど痛いはずです。
このトリガーポイントの基本はストレッチ&押圧です。
残念ながら回復しなかった症例の一つです。今回のようなケースでもレッドフラッグ(命に関わりのある症状)がないため、レントゲン検査は不必要であると考えています。
(レ線撮影は症状回復を遅らせることが疫学調査で明らかな為)。
やっとはっきりとした原因が見つかったところで、自己判断で来院を辞めるのは不可解ですが、「死ぬほどつらい」という痛みを魔法のほうに痛みを取り去ることは不可能です。
もちろん原因が判ったので、より経済的に負担の少ない療法に切り替えられて、言いづらかったという可能性は勿論あります。この症例は2012年頃のものですが、2020年に出された慢性痛のカイロプラクティックケアガイドラインでは週に2.3回の治療を6回行い再評価するよう提案されています。
今回のような、本人の訴える症状が重大である場合は改善には時間がかかります。私の判断では3か月間の脚の痺れは、腰部の筋肉を触ると症状が誘発されるので、明らかに筋肉からの関連症状であると疑われましたがセッションは2回で打ち切られました。
このやり取りの中で、「ご本人の中に神経根圧迫折が離れない」という印象はありました。
神経根症状で、もし神経をつぶしているようならば、3か月間の脚の痺れはお休みの日でも生活をしていれば同じように症状が出ているはずです。
とにかく早く症状を取りたいご要望に添えなかったと思います。もう少しお時間を頂けたり、能動的な治療、例えば家で運動や呼吸法をしっかりしていただく構えがあれば、違った方向に行ったのではないかを考えています。
しかし本症例のように「死ぬほどつらい」症状を訴える場合は、3.4日での判断は少し早すぎるように思います。
今回のような下肢症状(脚の痺れ)もカイロプラクティックケアは有効ですが、効果の有無の判断には1ヶ月間くらいの経過観察が必要だと考えてください。(ガイドライン参照)
特に予後の悪い患者の傾向として2010年に挙げられた4点です
・腰痛は有害なものである、もしくは重い障害を招く危険性があるという思い込み
(ACC, 急性腰痛と危険因子ガイド, 2010)
・恐怖回避行動(痛みを恐れて動作や活動を避ける)と活動レベルの低下
・抑うつ状態や引きこもり傾向
・自ら積極的に治そうというより、むしろ受身的な治療が役立つという考え
こえらの全てが当てはまっていたとも言えますし、3か月間の脚の痺れの原因を、もう少ししっかりとお話しをするべきだったと考えます。