パソコン仕事で夕方になると頭痛

デスクワークの方で午後に頭痛が出る方は多いです。緊張性の頭痛である可能性が高いですから筋肉の緊張を緩める必要があります。

カイロプラクティックの症例になりますが、参考になる部分があれば幸いです。

夕方には緊張性の頭痛がでやすい

デスクワークが極端に増えた2000年代以降とても多い訴えの一つです。座り仕事でのデスクワーカーはPCが普及した現在、世界中で増えていて座り時間が長い仕事が増えています。

この座り時間が長いというライフスタイルは、頭痛のみならず、糖尿病や癌などの3大疾患のリスクに直結し、ひいては死亡率の増加につながることが統計的にわかってきていることです。

2020年コロナ窩で在宅勤務になったお勤めの方も多いと思います。品川区中延、西大井や馬込のエリアは通勤圏内ですが、主要駅への便もよく大手企業の方が住まいを構えているエリアです。在宅ワークで午後に調子が悪くなる方も多いのではないでしょうか。

頭痛などの身体症状は健康度合が下がってきたサイン

頭痛や肩こり、首の痛みといった筋骨格系の症状は、健康度合いが下がってきた指標だと考えいただいてもいいとおもいます。筋骨格系というのは人間が地球上で動き回るためにあります。あたり前の話ですが、昨今の都市生活では忘れがちなことです。

実際なんらかの痛みがある方の多くは、身体活動する時間がすくなくなっていて、「動かさないから痛い、痛いからさらに動かさない」という悪循環におちいるため首だけにとどまらず、背中や腰、足などに筋肉の緊張がおきており、結果的に眠りも浅くなり、生活のリズム自体がくずれていることもおおいです。

品川区東大井在住の30代女性の症例

それでは緊張型であろう頭痛のカイロプラクティック治療がどんな症例だったかを、エビデンスを交えてみていきましょう。

いくつかのドクターショッピングの末に当院に来院

  • 一日中のPCワークで大変で、昼過ぎから辛くなり、夕方には頭痛になる
  • 職務上パソコンの画面を見続けている
  • 症状は3か月前からでていて、寝つきも悪くなってきているのでイライラしやすい
  • 市販薬を使う頻度が少しずつ上がってきている
そのまんま
そのまんま

このような状況で仕事を続けている方も多いと思います。最初のうちは市販の頭痛薬で済んでいても、飲み続けていると薬の回数が増えたり、増量するようになと言われています。

肩がこってきたり、首が痛んだ延長線での頭痛は緊張型に分類されることが多いです。カイロプラクティックの施術で効果が期待できるタイプの頭痛になります。

【市販の鎮痛】の薬物乱用基準
 イブクイック、バファリンプレミアム、ロキソニンSプレミアム、ナロンエース、セデス・ハイ、ノーシンアイ
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物乱用頭痛の診断基準
 ※国際頭痛分類(第3版)から
(A)以前から頭痛の病気があり、頭痛が1カ月に15日以上ある
(B)急性期か対症的頭痛治療を1種類以上、3カ月を超えて定期的に乱用している
 ・エルゴタミン乱用頭痛→1カ月に10日以上
 ・トリプタン乱用頭痛→1カ月に10日以上
 ・単純鎮痛乱用頭痛→1カ月に15日以上
 ・オピオイド乱用頭痛→1カ月に10日以上
 ・複合鎮痛乱用頭痛→1カ月に10日以上
(C)他に最適な診断がない

働き盛りの若者
働き盛りの若者

頭痛で市販薬を使うことが増えてきているけど、月に10日ほどだから僕はまだ大丈夫… けど増えてきているから、考えなきゃいけない時期かも

頭痛の状態

夕方になるときまって頭痛になる

自転車を押す女性
夕刻には頭痛
  • パソコン仕事夕方近くなると出る頭痛に悩まされて、3カ月
  • 医療機関を回ってみたが、良くならない
  • 投薬治療を行っているが、いつまで飲み続けるのか不安
  • 健康状態が悪くなってきているのを感じている

カイロプラクティックや針治療といったの代替医療に慣れていない方は、メンテナンスケアという意識が低いため、この方のように状況がかなり悪くなってからでないと行動しようとしない傾向はあります。

迷っている方がいらっしゃるなら、早めの受診のほうが費用対効果にすぐれていますから、迷わず近隣のカイロプラクティックなりマッサージなりにご相談ください。

カイロプラクティックの検査と施術

頭痛は問診を非常に細かく行います

  • 問診で朝は症状はないこと、週末は頭痛がでることはないこと、頭痛の種類は重いような嫌感じの痛みが多いことを確認
  • 主に夕方から頭痛がはじまる。昼過ぎから始まることもありますが夕方からが多いです。
  • 後頭部の筋膜を含む筋組織の緊張が著しいので、緩和操作を入念に行う。
  • 頭の縫合にも動きの低下がみられるので頭蓋治療。浅筋膜は緊張が強く、筋膜を緩める操作をする。
  • 頚椎の可動制限にカイロプラクティックアジャストメント

緊張性の頭痛の場合、肩回りの施術は一般的に行われるようですが、多くの場合後頭部の浅筋膜の遊びが少なくなりパツパツになっていることが多いです。剥がす時痛いですが、施術後はかなりスッキリします。

また頭蓋は28個の骨でつくられていて、そのひとつひとつが動いています。私もホントに動くのかなあと思っていたほどですが、たくさんの方の頭を触っていると違いがわかるようになります。それらの動きを取り戻すことで、締め付けられるような頭の感覚がへってきます。

本来、頭蓋仙骨療法(とうがいせんこつりょうほう)はオステオパシーの分野でサザーランドによって確立された療法です。

頭蓋骨の可動性が、体の機能障害が発生する可能性があり、治療技術を適用できる準拠したシステムを提供するという信念で、一次呼吸のメカニズム(脳脊髄循環に起きる呼吸)、ならびに脳頭蓋および内臓頭蓋の縫合の動きは、この分野に固有の現象であり、胸部呼吸および心臓インパルスとは無関係に、すべての生物に見られます。

Bordoni B, Zanier E. Sutherland’s legacy in the new millennium: the osteopathic cranial model and modern osteopathy. Adv Mind Body Med. 2015 Spring;29(2):15-21. PMID: 25831430.
そのまんま
そのまんま

この技術を悪用して小顔矯正などと謳って高額で施術をしている人がいますが、頭蓋縫合の動きを正常化するために行うのであって、小顔にするのを目的としていませんし、けっして小顔になりませんから、くれぐれもご注意ください。

この頭蓋仙骨療法は臨床的には効果的であることが多いですが、厳密な科学的根拠は未だ確率されていません。システマティックレビューにおいては過去に行われた研究の質が低いことを指摘されています。

2011年の段階で、頭蓋仙骨療法の臨床的有効性に関する現在入手可能なエビデンスは不均一であり、決定的な結論を引き出すには不十分です。研究の方法論の質が中程度であり、利用可能なデータが不足しているため、この分野のさらなる研究が必要

Jäkel A, von Hauenschild P. Therapeutic effects of cranial osteopathic manipulative medicine: a systematic review. J Am Osteopath Assoc. 2011 Dec;111(12):685-93. PMID: 22182954.

カイロプラクティックのご感想

初回の治療後にかなり楽になったのが解かった

  • 最初のカイロ治療で、随分楽になったのがわかりました
  • 施術は筋肉を押す時に少し痛かったけれど、揉みかえしもなく手あての後は快適でした
  • カイロプラクティックって効果的なんですね

院長伊藤のコメント

緊張性頭痛はカイロプラクティックが効果的な症状のひとつです

定義上、緊張型頭痛(TTH)は、3か月以上にわたって毎月少なくとも15日存在するものです。それは毎日で絶え間なく続くかもしれず、軽度の吐き気を伴うかもしれません

カイロプラクティックや針などによる介入ガイドラインでは、背骨の操作や運動療法的介入をするために週2.3回の来院を2-4週続けることを勧めています

Hawk C, Whalen W, Farabaugh RJ, Daniels CJ, Minkalis AL, Taylor DN, Anderson D, Anderson K, Crivelli LS, Cark M, Barlow E, Paris D, Sarnat R, Weeks J. Best Practices for Chiropractic Management of Patients with Chronic Musculoskeletal Pain: A Clinical Practice Guideline. J Altern Complement Med. 2020 Oct;26(10):884-901. doi: 10.1089/acm.2020.0181. Epub 2020 Jul 30. PMID: 32749874; PMCID: PMC7578188.

カイロプラクティックや針治療の世界的なガイドラインも2020年になってようやく出てきましたね。日本でもカイロプラクティックの認知度が上がるといいですね。それが患者さんに一番メリットがあるからです。

この方は2週間で合計3回の来院をすることで 2カ月あった症状はなくなりました。本症例は発症2カ月と頭痛が慢性化していないので早い段階で回復したと考えています。慢性症状になるのは6カ月以上だと考えてください。(上記の論文では3か月になっています)

頭痛は慢性化すると厄介なものです。数年間おなじような状態で苦しんでいるかたも少なくありません。

私は非常にしっかりした手技での確認をします。十二分な施術も行っていきますので、頭痛の根源に触れられるとおもいます。皆さんガチガチに固まってますよ。

歯の治療に例えるのがわかりやすいのですが、早期に発見して計画的にすると回復に必要な期間も短くて済む者です。医学的には頭痛の慢性化は状態とも関連することが解かってきています。

これは卵が先か、鶏が先かということと似ているとおもいます。痛みは長引くと鬱症状を伴うようになりますから、頭痛も早く治しておくほうがよいでしょう。カイロプラクティックのような全体論者から言えば、頭痛が長引いていれば、鬱状態になるのも当然と考えます。オーケストラと同じで、どこか変な音がでていれば全体としては不協和音になります。

お薬は対処療法になりますから、直接の原因の筋骨格系、さらに踏み込めば緊張する状況への対応等への取り組みを4-12回行うことを、カイロプラクターからはお勧めします。(詳しくはカイロプラクティク診療ガイドラインを参照ください)

2020年 カイロプラクティック臨床ガイドラインによる緊張性頭痛ケア

代替医療と補完医療のジャーナル 
慢性筋骨格痛患者のカイロプラクティック管理のベストプラクティス:臨床診療ガイドライン

Hawk C, Whalen W, Farabaugh RJ, Daniels CJ, Minkalis AL, Taylor DN, Anderson D, Anderson K, Crivelli LS, Cark M, Barlow E, Paris D, Sarnat R, Weeks J. Best Practices for Chiropractic Management of Patients with Chronic Musculoskeletal Pain: A Clinical Practice Guideline. J Altern Complement Med. 2020 Oct;26(10):884-901. doi: 10.1089/acm.2020.0181. Epub 2020 Jul 30. PMID: 32749874; PMCID: PMC7578188.

緊張性頭痛の診断上の考慮事項

定義上、緊張型頭痛(TTH)は、3か月以上にわたって毎月少なくとも15日存在する頭痛です。それは毎日で絶え間なく続くかもしれず、軽度の吐き気を伴うかもしれません。

緊張型頭痛は継続する症状によってのみ診断されますが、血圧を含む焦点を絞った検査も実施する必要があります。

病歴または検査が根本的な原因である可能性のある別の状態を示唆していない限り、画像診断およびその他の特別な検査は示されません。

緊張性頭痛への介入は複数アプローチが基本

複数のアプローチを検討してください
治療効果を最大化するための管理計画では、能動的治療(自分で動く治療)および受動的(受け身の治療)の両方、および身体的介入と心身の介入の両方を考慮する必要があります。

現在の証拠に基づいて、以下が推奨されます

  • a.身体的積極的介入
  • 緊張性頭痛が病気の存在を示していないという安心感
  • トリガー(痛みを増やす行動)を回避するためのアドバイス
  • 運動(有酸素)
  • b.物理的な受動的介入
  • 脊髄マニピュレーション
  • コールドパックまたはメントールジェル
  • c.アクティブとパッシブの組み合わせ
  • d.心身の介入
  • 認知行動療法
  • リラクゼーション療法
  • バイオフィードバック
  • マインドフルネス瞑想

(参考)新型コロナウイルス感染症では14%の人が頭痛を訴える

参考までにですが、新型コロナウイルス感染症は呼吸器にとどまらず、神経もウイルス感染するそうですが、特に重度の場合に、頭痛やめまい、低血糖など神経症状が出るそうです。普通に自宅、オフィスで仕事ができているなら問題ないとは思いますが、参考程度に覚えておいても良い数字かもしれませんね。

コロナウイルス感染の身体症状は非特異的でおそらく全身性の神経症状

頭痛、筋痛、めまい、疲労が最も頻繁に説明される非特異的症状です。COVID-19で武漢病院に入院した214人の患者を対象とした研究では、36.4%に何らかの神経症状があり、中枢神経障害(24.8%)、末梢神経障害(10.7%)に分類されました。

筋骨格系障害は多く(10.7%)最も一般的な神経症状は、めまい(36例)、頭痛(28例)、低血糖(12例)、低呼吸(5例)でした。神経学的症状は、重度のCOVID-19患者でより頻繁でした(45.5%対30%)。頭痛は、中国のCOVID-19患者に最もよく見られる症状で13.6%が頭痛を報告しました(重症型では15%)。臨床の詳細は不完全ですが、頭痛の強さは軽度であると説明されています

Carod-Artal FJ. Neurological complications of coronavirus and COVID-19. Rev Neurol. 2020 May 1;70(9):311-322. English, Spanish. doi: 10.33588/rn.7009.2020179. PMID: 32329044.

 

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