猫背について

カイロプラクティックで「猫背を矯正したい」とか、姿勢を良くしたいという意見は非常に多く、ネット上でもキーワードになっています。

猫背の方はカイロプラクティックや医療介入で猫背が治るかもしれない?と考えると思います。

当然マーケティング用語にもなりえますが、率直な意見と文献検索から分かることをカイロプラクターとして綴っていきます。

1.質の高い研究から判ることは、困難かつ膝、股関節とのバランス

医療として猫背を考えるとき、Kyphosis(後弯)という言葉で表現されます。

先ずはこの単語でのシステマティックレビュー(最上級の研究)によるところ、手術も含めた回答になるのですが、簡単ではないことが分かります。

1916年から2013年の間に発行された「Kyphosis」7506件の論文が得られました。その結論として、後弯症のすべての患者は、現在の状態とニーズに基づいて治療されるべきです。

負のバランスの患者は股関節の屈曲でそれを補うことができますが、正のバランスを補うことははるかに難しいことを常に覚えておく必要があります

猫背+側弯症の患者を治療するための手術の主な目標は、矢状曲線を修正し、股関節と膝の上の許容範囲内で脊椎のバランスを回復することです。

Yaman O, Dalbayrak S. Kyphosis and review of the literature. Turk Neurosurg. 2014;24(4):455-65. doi: 10.5137/1019-5149.JTN.8940-13.0. PMID: 25050667.

さまざまな方法で改善していきます

多くの方は、手術までは考えていないでしょうから、日々何らかの猫背エクササイズを行うことで、少しずつ改善が望めます。

ただし大事なのは、先のシステマティックレビューにあるようにバランスを正しく補うには難しいことだということです。

2014年に行われた前向き無作為化比較試験によると、姿勢後弯変形(⩾42°)=猫背 の60人の患者が12週間研究に参加しました。この研究によると、後弯角に対する局所的かつ包括的な矯正運動プログラム(LCEPおよびCCEP)の有効性が証明された。

Seidi F, Rajabi R, Ebrahimi I, Alizadeh MH, Minoonejad H. The efficiency of corrective exercise interventions on thoracic hyper-kyphosis angle. J Back Musculoskelet Rehabil. 2014;27(1):7-16. doi: 10.3233/BMR-130411. PMID: 23948845.
そのまんま
そのまんま

このLCEP,CCEPはざっと検索したのですが、見当たらなくて、かなり専門的なプログラムのようです。

ですので、具体的な期間や方法はお伝えできないのですが、それらしき動画をYouTubeで見つけましたので、張り付けておきます。

いくつか組み合わせて、日々行ってみてください。

Posture exercises for severe kyphosis
背骨を中心に考えた場合、この先生の動画が役立ちます。

人間の身体を立体的にとらえ、各パーツを動かし、伸ばす必要があります。上の動画の先生は、背骨のアライメントが綺麗に動いているのが認識できるようになると、体操の意味が分かります。(背骨のアライメント解説ページへ移動) 

Top 3 Exercises for Kyphosis
バランスボール、ストレッチポール、肋木(ろくぼく)を使って、腕や脇のラインも意識して猫背を解消するエクササイズです。

猫背の矯正は可能か? まずはどういう状態かを知る

猫背
猫背

猫背の矯正をしたいという方も多くいらっしゃいます。カイロプラクターは姿勢検査も行いますから客観的な状態を把握することができます。

自分がどのような状態であるかを少しでも客観的に知ることが、姿勢改善のスタートポイントです。

カイロプラクティック・アジャストメントだけで猫背は良くなるのか?

アジャストだけでは良くならない

残念ながらカイロプラクティックのアジャストメントだけでは猫背は改善されません。なぜならば姿勢は姿勢筋によってコントロールされています。姿勢筋は脊髄レベルでの神経で調整がされていますから、姿勢筋の再教育、脊椎のリハビリテーションが必要となります。

リハビリテーション学では一日1~2時間のエクササイズを行うことで、3~6か月の間に脊髄レベルで再教育されていくとされています。

アジャストメントの役割

姿勢の再教育として行くのに必要な条件として筋肉や関節が緩んでいる必要があります。リコンディショニングを開始するにあったて筋肉が硬いと、2次的、3次的に悪い姿勢に向かうということが解かっています。

猫のポーズ
背骨のリハビリ

カイロプラクティックアジャストメントは関節の動きを良くして、筋肉を弛緩させます。リセットした状態から背骨の再教育が行えます。個人的なストレッチだけで姿勢が改善されないのは、最初の条件が作れないからです。

姿勢筋の再教育は繰り返しが必要です

姿勢筋というのは脊髄反射によって働いていることが多いです つまり無意識の領域です。姿勢制御の反射というのは反復して行うことで再教育が可能です。

そのような運動療法を併用して行うことで、中長期的に姿勢が改善されてきます。

カイロプラクティック・ケアによる猫背改善は可能だが…

1.2回のケアでは不可能

カイロプラクティック・トリートメントや認知行動療法・運動療法などを併用し、トータルした意味でのカイロケアで、猫背は改善していくと考えて下さい。

姿勢の把握、アジャストメント(矯正)、姿勢筋の再教育というトータルのケアです。

よく数回の治療で変化が感じられないとの声が聞かれますが、まずそのカイロプラクティックケアの中に「運動療法があるか?」というのがとても大事な問いです。

良くない姿勢は背骨の再教育

客観的に状態を把握して、意識的によい姿勢を作っていきます。幼少のころからの使い方ですから一端改善しても、風邪をひいたり、残業が続いたりするとついついいままでの姿勢に戻りがちなのものです。

良くなったり、戻ったりしながら改善していけばそれでいいじゃないですか。

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