WHO国際基準のカイロプラクティックでの見立て、行っている施術、対応が書いてあるページになります。
カイロプラクティックによる症例報告(参考になる部分があれば)
あなたの「顎関節症」がなぜ良くならないのか?歯科診療や病院でチェックされていないポイントがあれば、改善の見込みがあるとおもいますので参考にしてみてください。
外科的な処置、医療ではカバーできない部分になります。

顎関節症関連でなにか身体的な問題があるときは、通常歯科や大学病院を選択されることかとおもいます。
ご相談でよく耳にする状況として、かみ合わせの指摘、マウスピースを2個ほど作成して、数年経ち、変化がないという方です。
最近の顎関節症への世界的な症例調査で、噛み合わせ用のデバイス(マウスピース)は効果がない可能性が高いことが指摘されています。また認知行動療法や、セルフ運動ケアがどうやら有効であることも解ってきていることです。
(Randhawa K, Bohay R, Côté P, et al. Clin J Pain. 2016)
10代男性 大学生 品川区在住 初見時の状態
- 顎関節が2年前からガタガタ言う
- 朝起きるとズレてることがある左側頭部は押すと痛い
- 2週間前から左の耳がこもって聞こえづらくなっている
- 耳鼻科で顎関節症が悪化したのが原因でしょうと指摘されたが、特に処置はしてもらえなかった




当院での問診・検査でわかったこと
関節円板損傷の疑いがある
- 左顎部の鈍痛
- 顎の開口時に右にスライドしながらの開口、閉口時はその逆、捻髪音を伴う
- 首の鈍痛
- 左側頭部は押すと痛い圧痛
- 肩甲骨間の痛み
- 頭蓋骨の機能不全(これは膨らんだり縮むという概念です)
- 脊柱、骨盤の機能不全(要するに、背骨、骨盤が動いていないということです)
カイロプラクティックによる手あてで何ができるか?
顎関節円板の損傷は「カイロプラクティックでは戻すことが出来ない、理由は組織が損傷しているのは戻せないから」をお伝えして、側頭部の圧痛と耳のコモリの改善を目的とした施術を行うことを伝える。
関節構造力学、筋肉の走行を熟知していますので、本来あるはずの動きを取り戻していくということが、カイロプラクティックによる顎関節症でのポイントになります。
代替医療はいろいろ行ったがカイロは初めて 何を行ったか?
- 入念な緩和操作(筋肉をしっかりほぐすということです。解剖学に詳しいですから、走行にそって施術します)
- 脊柱、骨盤の機能低下にスパイナル・マニピュレーション(いわゆる矯正ですね。言葉のニュアンスですが、正すわけでなく動くようにするというニュアンスです)
- 頭蓋骨の施術、顎関節(言葉にすると長くなるので省略しますが、ある一定の方向性を持って頭の骨も動いています)
- 首まわり、頭蓋の筋肉群に緩和操作
初回の治療で回復したのは、耳のこもり、側頭部の圧痛
- 顎関節症から耳がこもる症状と側頭部の圧痛は初回の治療後に消失
- 開口時、閉口時のスライドに関しては変化なし
口を開けた時、閉じたときのスライドは筋肉の偏りをほぐしつつ、自宅でのリハビリを行っていただく必要があります。関節円盤の損傷との兼ね合いもありますが、地道に行っていけば、少しずつ改善していきます。その場合は、まず筋肉の癖を見つけ、補正する方向を決定して、自宅でのリハビリが伝えられます。
そのまんま院長のコメント
「カイロプラクティック、認知行動療法、セルフケアは筋肉、関節に関しては効果的です」
カイロプラクティックを受けたことない人は「何なんだろう?」と思うでしょうが、法制化された国の人や、家族がカイロプラクティックを受けている方にとっては馴染み深い代替医療です。
西洋医学の勉強もするけれど、カイロのスタンスとしては東洋医学的に全体を考えて対応するのが特徴といえます。
通常、顎回りの症例にたいして手技療法を行う場合、筋肉操作が必ず必要であることがシステマティックレビューで判ってきたことです。
Brantingham JW, Cassa TK, Bonnefin D, et al.a systematic review. J Manipulative Physiol Ther. 2013
西洋医学的アプローチではマウスピースや手術を検討がメインになるとおもいますが、代替医療の立場としては筋肉操作が必須です。




そのような観点から症状、人間を見ると症状が悪化しているときは、体全体に問題が起きていることがほとんどです。患部も勿論そうですが、体全体が緊張していたり、休息がとれず疲労困憊していたり、睡眠不足であったり、食事の偏りがあったりと生活全般を見直す時期でもあります。
できることに最善を尽くし、うまく付き合っていく
顎の関節の付け根の部分に関節円板と言われる軟骨組織があるのですが、その軟骨の組織変化がある場合は顎の「カクン」という現象はカイロプラクティックによる手あてでは治りません。
この方は症状の悪化で頭痛や耳の聞こえづらさが出てきていたので、それらを緩和させる目的でカイロプラクティックによる手あてを行いました。まだ10代で症状が出てからも日が浅めの為、初回のカイロプラクティックで良い結果が出たのだと思います。
顎関節症に限らずなんでもそうですが、若い方は反応もよく症状がきえるのも早いですね。羨ましい。
このページはほんの一例です。医療機関ではできない手技というのも多くあります。自分でいろいろ試してみるのもよし、専門家に任せるのもよし。
顎関節症自体は専門家に伺っても一筋縄ではないようなので、さまざまな治療を試みてご自身に合うものを探すことも大切です。
カイロプラクティックによるケアも可能ですからお困りの方はお気軽にご連絡ください。
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