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伊藤孝英
院長
ロイヤルメルボルン工科大学健康科学部カイロプラクティック学科日本校卒業。B.C.Sc(カイロプラクティック学士), B.App.Sc.(応用理学士)。従来の筋骨格系障害としての腰背部痛から生物社会心理的要因としての腰背部痛へとシフトチェンジ。鬱や不安障害にも着目したマルチモデルでヒューマンケアしています。
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肩が痛くて鉄棒にぶら下がれない

目次

症例、インターネットで検索して来院(50代男性)

そのまんま

ここからはカイロプラクティックの簡単な症例になります。よくあるケースなので、患者さんの心境や、実際数回の施術でどれくらいの状態を獲得できそうかの参考にしてみてください。

勿論50肩の程度にもよりますので、皆様が同様にこのような回復を感じるとは限りません。この方は比較的軽症の50肩になります。順を追って解説します。

  • 筋肉がつっぱるのか、鉄棒にぶら下がろうとすると腕の外側が痛い(肩パットの部分から肘にかけて)
  • 自分で伸ばそうと思っても、痛くてブレーキがかかってしまう
  • 一発で回復するのを期待
  • 腰痛も何十年とある。出来れば何とかしたい…

この方のように、肩だけでなく腰痛や肩こり、首の痛みが併存するのはよくあります。

カイロ来院時の50肩の痛み、状態

肩甲上腕関節の可動域低下

  • 肩を60度くらいまで上げるとズキッと痛い
  • 腕の付け根のあたり、外側が痛む(三角筋の中、後部部線維)
  • 腕をあげようと思っても上がらない「心理的もどかしさ」がある
  • 腰痛は数十年ずっとある。慢性的に重く、朝起きた時が一番固まっている
そのまんま

一つ前のページの後ろ壁の一部です。ですので比較的範囲も狭く、限定的に機能低下しているケースです。

軽度50肩への実際の施術

カイロプラクティックでは様々な検査をするのですが、当院では基本的な可動域や触診で判断していくことが多いです。

人間の身体はタンパク質でできています。今ある構造で可能な限り可動域を増やしていきます。

三角筋の筋膜リリースと肩全体~背骨にかけての可動域の回復

  1. 肩甲上腕関節外転の制限を解くためにユックリ繰り返し動かす(整形外科でもよく行われます)
  2. 三角筋の停止部が筋膜の緊張を起こしているので、丁寧かつ大胆にリリースする(痛いです)
  3. 背骨の機能障害が見つかるので各部位にカイロプラクティックアジャストメント(矯正)
  4. 傘を使ったオーソドックな自宅でのエクササイズ指導

肩に関しては3週間3回の治療で90%回復しました(可動域において85度まで上がる)

そのまんま

①と④は整形外科でも一般的に行われます。カイロプラクティックの特徴として背骨の状態を中心に考えるのでが行われます。

50肩に脊椎マニピュレーションを含めた力学的運動連鎖を考慮した、多面的なアプローチは効果的だという確証度Bの証拠があります。

Brantingham JW, Cassa TK, Bonnefin D, Jensen M, Globe G, Hicks M, Korporaal C. Manipulative therapy for shoulder pain and disorders: expansion of a systematic review. J Manipulative Physiol Ther. 2011 Jun;34(5):314-46. doi: 10.1016/j.jmpt.2011.04.002. PMID: 21640255.

率直なご感想

  • 一回で完治はしないが80度くらいまであがるようになった。初めての来院後、一応痛いながらも足を地面につけていれば、鉄棒には軽くぶら下がれるようになった。
  • 腰も痛いので次回は腰もしっかり診てもらおうとおもった

院長のコメント

そのまんま

セルフケアの所でも解説していますが、「毎日毎日おこなわないと、すぐに戻ります」と解説しました。身体が腕が上がらない状態に適応しているからです。

これを1発で治してください→無理です。カイロプラクターは皆さんの回復の手伝いしかできません。

三角筋の緊張と大円筋の短縮 比較的多いです

ショルダーパットにあたる筋肉が三角筋です。これと交差するように胸から大胸筋が三角筋の下に入り込んできます(この二つの筋肉で前壁)。これらの筋肉が原因の一つとして肩が上がりづらくなったり、痛くなることは比較的多いです。(特に前側)

本来は腕を挙上しているときに、上腕骨を固定しておく筋肉ですが過使用の結果、筋肉や筋膜が短縮、硬化、線維化してしまい張力がかかった時に痛みを出します。

これとセットになって伸びなくなっているのが(後ろ壁を構成する)脇の下の大円筋、小円筋、肩甲下筋、三角筋後部線維、広背筋などです。この筋肉を緩めるだけで脇が伸びやすくなり、力学的に随分と楽になるのですが、施術で短時間で緩める時はかなり痛いです。

また最初は前壁が痛かったのが、前が緩んでくると後ろ壁が引っかかり痛むことも良くあります。これらも順次リリースしていく必要があります。

組織学的に筋膜が軟らかくなるのには数カ月必要ですが1回の施術でも皮膚との癒着がかなり剥がれるので随分楽になるものです。施術は癒着を剥がしていくのでかなり痛いですが、手あての後はすっきりしていますので一時の辛抱です。

同じような症状をお持ちの方はお気軽にご相談ください。

今ならマイオバイブや筋膜リリースの器具を使います

当時はまだ導入していなかったマイオセラピー。いまならこの症例の場合なら、三角筋の上腕骨停止部にマイオバイブを迷わず当てます。その後にモビライゼーションや背骨のケアをするでしょう。

マイオバイブ
マイオバイブ

もともとマイオセラピーの劇的な効果が確認できたのは三角筋の筋硬結への施術であったとう歴史的な背景が物語る通り、肩関節障害への効果も絶大です。ただし刺激が強すぎるというマイナス面もあるので、無理な場合はいろいろな筋膜リリースの器具を用いて対応しています。

筋膜リリースの道具
筋膜をリリースさせる器具です。浅筋膜と呼ばれる表層の筋膜の癒着をはがしていくのに非常に効果的です。50肩などからの回復もとても早いです。

そのまんまサンシャインでは筋肉に焦点をあててゴリゴリに施術をしていきますが、一般的なカイロプラクティックではそこまで施術しないところが多いと思います。同業者との意見交換でも「50肩は1年から2年必要」という意見を聞きます。

病院で理学療法士さんに毎日、しっかりとマッサージしてもらえる条件が整っているのなら、その方が個人的には経済的でしょうね。

接骨院だとどうなんでしょうか?外傷でないから基本的には診てもらえないのでしょうか?

いずれにせよ、なんらかのケアをお勧めします。長引くと抑鬱状態にもなりますから…

 

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