「朝起きたときから首が重く、夕方になると我慢できないほどの頭痛がやってくる……。毎日鎮痛薬を飲むのが当たり前になっていて、いつまでこの状態が続くのかと不安になる。」
パソコン作業の増加や環境の変化に伴い、首の痛みや慢性的な頭痛に悩まされている方は非常に多くいらっしゃいます。しかし、その場しのぎの痛み止めやマッサージでやり過ごしていると、かえって症状を長引かせてしまう原因にもなりかねません。
今回は、1ヶ月間首の痛みと頭痛が続き、生活に支障をきたしていた30代女性の事例を通して、カイロプラクティックがどのように原因を見極め、根本的な改善へと導いていくのかを分かりやすく解説します。
いわゆる筋緊張性頭痛とカイロプラクティックのアプローチ
カイロプラクティックは緊張性頭痛には大変有効です。効果があることも科学的に証明されています。
マッサージ等で効果が長続きしない方などはお勧めです。カイロプラクティックのアジャストメントは固まっている関節の動きを改善させます。関節は筋肉で繋がれて動くのですが、関節が固まっていると筋肉が頑張っても当然うごきません。
また安易に痛み止めのお薬で我慢している方は、最初は仕方ないのですが、早いうちに根本的なケアを開始したほうが金銭的にもメリットがあります。
30代女性・首痛の悪化で寝ても覚めても頭痛が続く状態
本社勤務で上京してから悪化した。痛くて首が動かせないので辛い
そのまんまこれくらいキツイ状態だと、何とかしないとですね。引っ越しを境に頭痛や肩こりが急激に悪化することもあります。緊張しますものね。私もそうでした…我慢せずに、相談するといいですよ。
痛みと状態:生活動作が不自由な首の緊張
- 以前から首に痛みがあったが、上京して一人暮らしをしてから激しい痛みになった
- 首が回せないのがとても不便
- 首をピンとさせた状態で、かなり辛い生活
寝違いが続いているような首の緊張です。自律神経症状が出ていても何もおかしくありません。
検査と施術:筋肉の緩和から頚椎機能不全へのアプローチ
- 首の緊張がすごいので、PNFでゆっくりと弛緩させる
- ホットパックで温めてからの筋肉操作
- 頚椎機能不全にカイロプラクティックアジャストメント
- ピラティス呼吸法の訓練
痛みがある人に共通する「浅い呼吸」と機能回復の重要性
多くの方に呼吸の訓練を行います。痛みがある人は呼吸が浅くなり、体内が酸素不足になりがちです。
早期にできる能動的な治療法です。この呼吸法を次回の来院までに続けてくださるかどうかが、回復にとても大きな差がでます。
こういう事は昔武道をやっていた人は体感的に解っていることです。背骨のリハビリを開始するときも呼吸から始まります。ピラティスもそうですよね。
この呼吸が身についていないと何をやっても身に付きません。逆に言うと痛みがある人は痛みがある呼吸を続けているということになります。
ご感想:長年あった首の痛みが無くなった喜びの声



いろいろな治療院に行った事があるが、一番痛いところをピンポイントで押してくれた。
首の関節を素早く動かしてくれる治療院は初めてなので、気持ち良かったです。長年あった首の痛みが無くなったので本当に嬉しい!
院長コメント:自然療法と急性期のケアの重要性
首の緊張が著しいときは、相談者の力を上手く利用したストレッチが効果的です。
まずは可動域を確保して、それからカイロプラクティック・ケアをおこないました。
痛みが強い急性期は、無理の掛からない治療が大切です。
お薬の副作用と薬物乱用頭痛のリスクについて
長年ある症状も、アジャストメントで快方されたケースだと言えます。 状態や症状は人により違います。同じような症状でも回復しないケースは、違うアプローチをすることが大切です。
お薬で対応している方も少なくないですが、副作用で首の周囲が緊張していきたり、お薬の量が増えていく傾向になることが多いです。
お薬は交感神経系を賦活します。長期化すると全身の血流不全を招くことになり低体温、他の疾患を招くことになります。
将来の損失が計り知れないほど大きいと思われますので、根本解決をおススメします。そのような長期的なスパンでのエビデンスはないのですが、医学のエビデンスの欠点は単にその症状さえ無くなれば他の部分は無視してしまうというところです。
2020年カイロプラクティック臨床ガイドラインによる緊張性頭痛ケア
マルチモーダルケア(複数アプローチの組み合わせ)の推奨
- 痛みの改善や機能回復には、手技(脊椎マニピュレーションや筋肉の緩和操作など)といった受動的ケアだけでなく、運動療法などの能動的ケアを組み合わせた総合的なアプローチが強く推奨されています。
適切な通院頻度と計画的ケア
- 慢性的な痛みに対しては、状態や時期に応じた計画的な通院頻度(例:初期段階では週に数回など)を設定し、経過を見ながら段階的にケアを進めることがベストプラクティスとされています。
安全性の重視とリスク管理
代替医療と補完医療のジャーナル 慢性筋骨格痛患者のカイロプラクティック管理のベストプラクティス: 臨床診療ガイドライン
- 患者ごとの既往歴や状態を細かく評価し、不要な画像診断や過剰な介入を避けつつ、安全でエビデンスに基づいた手技を提供することが求められています。
Hawk C, Whalen W, Farabaugh RJ, Daniels CJ, Minkalis AL, Taylor DN, Anderson D, Anderson K, Crivelli LS, Cark M, Barlow E, Paris D, Sarnat R, Weeks J. Best Practices for Chiropractic Management of Patients with Chronic Musculoskeletal Pain: A Clinical Practice Guideline. J Altern Complement Med. 2020 Oct;26(10):884-901. doi: 10.1089/acm.2020.0181. Epub 2020 Jul 30. PMID: 32749874; PMCID: PMC7578188.
緊張性頭痛の診断上の考慮事項
定義上、緊張型頭痛(TTH)は、3か月以上にわたって毎月少なくとも15日存在する頭痛です。それは毎日で絶え間なく続くかもしれず、軽度の吐き気を伴うかもしれません。
緊張型頭痛は継続する症状によってのみ診断されますが、血圧を含む焦点を絞った検査も実施する必要があります。病歴または検査が根本的な原因である可能性のある別の状態を示唆していない限り、画像診断およびその他の特別な検査は示されません。
複数アプローチ(マルチモーダルケア)が基本
治療効果を最大化するための管理計画では、能動的ケア(運動療法など)と受動的ケア(脊椎マニピュレーションや筋肉の緩和操作など)を組み合わせたマルチモーダルケアが強く推奨されています。カイロプラクティックや関連する施術における介入では、状態に応じた適切な通院頻度と計画的なケアが、慢性的な頭痛の根本改善において重要な役割を果たします。


