頚部神経根症状(腕の痺れ)エビデンス

頚部の神経根症状≒いわゆる腕の痺れ(Cervical radiculopathy )は比較的一般的な神経学的障害であり、これはしばしば機械的圧迫が原因とされています。

カイロプラクティックで腕の痺れのケアを考えている方の参考になれば幸いです。

頸部神経根障害の年間発生率は10万人あたり83・2人であり、一般人口の50年間で罹患率は増加しています。

(Boyles R, Toy P, Mellon J Jr, Hayes M,et al)

基本的に腕の症状が出てから最低でも6週間は保存療法(非手術)を進めることで世界的なコンセンサスが得られています。75%〜90%の患者が非手術的ケアで症状の改善を達成していることが報告されています。

(2015;Woods BI, Hilibrand AS)
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カイロプラクティックの、質の高い科学的根拠

2016年のシステマティックレビューになります。システマティックレビューは研究の中でも一番信頼度が高い研究となります。

この論文は世界中のデータベースにある頚椎神経根症状への※脊椎マニピュレーションの比較対象試験を専門家2人が批判的に吟味して結論を出しています。

結果は、 腕の痺れ(頸部神経根症)の人々の治療における、頚椎マニピュレーション(頸椎矯正)の即時の有効性を支持する中程度のレベルの証拠があると結論しました。

(Zhu L, Wei X, Wang S. Does cervical spine manipulation reduce pain in people with degenerative cervical radiculopathy? A systematic review of the evidence, and a meta-analysis.Clin Rehabil. 2016)

※脊椎マニピュレーションはカイロプラクティック治療の醍醐味である、背骨や骨盤の矯正を意味します。

少し解説をすると、中等度レベルの証拠とは絶対的ではないけれどもある程度効果がある、ということです。つまり効果が全くなかったり、あまり効果がない人も居るということです。

エビデンス三角
体系的レビューです。信頼度の一番高い研究となります。

また即時効果はある、ということですので、中期的、長期的には不明ということです。

これは腰痛などへのマニピュレーションも同じなのですが、痛みによっては脳が無意識に痛みをつくり出しているケースも多く、脊椎マニピュレーションが絶対的ではないのは、受けての状態にもよるところが大きいと考えられています。

具体的には抑うつ気分や不安感が強すぎる方は、効果が出づらいと言われています。それらの検査も必要な場合は行う必要があります。不安や抑うつ気分が陽性の場合は、その不安や抑うつ気分を鎮めることが第一の治療目標となります。(現実的には不安と痛みは同時に減ってくることが多いです。)

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