立ち仕事で急にぎっくり腰のような腰痛になる方もいます。
なぜ重いものを持ち上げたりしていないのに、ぎっくり腰になるのか?原因は大きく分けて二つ考えられます。
- 一つはもともとあった腰の疲労がピークに達した場合。
- もう一つは腰の疲労もありますが、人間関係などのストレスの表現としての腰痛。
このケースの場合は前者の『疲労がピークに達した例』になります。
久しぶりの展示会の立ち仕事で、ぎっくり腰
普段は内勤でデスクワークが中心の女性ですが、たまにある展示会の仕事の時に立ち仕事が続き、ぎっくり腰を発症しました。
ご本人は原因が解からず、不思議がっていましたが、もともと腰が張っていたり、ヒールを普段履いていないのに、履く必要があった、などいろいろと考えられます。
徐々に腰が重くなってきた展示会
50代女性 営業職の方の症例
女性5日連続で展示会の仕事が続いたのですが、普段は内勤でデスクワークだから足腰に余分な負担がかかったのか…?座っていると腰が痛いです…



仕事に差し支えがありますね。詳しくお聞かせください。
痛みと状態:生活動作が著しく低下



座っているととにかく腰が痛く、横になっているときだけ楽です。
疼痛スケールで7/10とかなり痛いです。慢性的に腰が重いことはあるが、こんな痛みは初めてです。
慢性的に腰が重いことがある、というのは大きなヒントになります。慢性腰痛があるのと、普段は腰痛がない のと大別できます。
検査と施術
- アダムステスト(前屈)では痛みは出ない
- 神経学的な検査でも異常はない
- RDQ生活動作のテストで活動性がかなり低下している



アダムステストで痛みが出ない時は、動作時痛ではない=メカニカルペインではない。
このような状況だと次の事が考えられます。
慢性的にあった腰痛が、一時的に悪化している。理由は5日間の立ち仕事で足腰に負担がかかった疲労が蓄積された。
2回目以降の状況
施術後は楽になるが、数日で痛みがぶり返すので、再検査で機能低下を見つける。
週に1回の施術後は楽になるが、3回のカイロケアで思ったように回復してこなかった為、再検査を行う。
体幹筋の検査で→腹横筋、腹斜筋の機能低下が判明
この時点で、ストレス対策も含めた集学的リハビリテーションが必要になる可能性を伝える。


自宅での腹筋群エクササイズを続けてもらい、2週後に来院してもらいました。症状はほぼ回復していたのでケアを修了。
ご感想



最初の施術の後、座って確認したら腰痛は半分くらいになっていました。
アクティブケアに入った時、腰痛とは別にどれくらい筋力・体力が低下しているかが理解できたので運動する良いキッカケになりました。
好きなお酒も少し控えようかと思います。
日常生活動作を指標に
腰痛の時はついつい痛みの強さ、腰が壊れたイメージ、将来の悲観的出来事に思考が奪われてしまいます。
そうではなく、できるようになったことに目を向けるのがポイントです
RDQ(Roland-Morris Disability Questionnarie)は世界標準の日常生活動作チェックシートです。


世界的なガイドラインでも痛みそのものよりも、生活動作がどれくらい疎外されているか?を指標にしたほうが、結果が良いとされています。
このチェックシートで12/24の項目にチェックが入り、生活動作にかなり支障が出ておられました。動作が困難な患者さんには来院事に☑してもらっています。


問診ではイエローフラッグはないようでしたので、自然回復するとおもわれておりましたが、痛みの回復がやや遅いように思われました。
心理的要因に固執しないのも大事
3週目に再評価を行ったところ、体幹筋群の機能低下が著しいものでしたので能動治療(運動療法)へ移行したところ顕著に回復。
私も幾度となく失敗してきましたが、腰痛の原因がストレスだからといって、心理社会的要因のみに固執してしまうと失敗します。
フィジカルな要素の見落としは気をつけたいところです。
回復が渋い時は原因を探しまくります
このように非特異的腰痛というのは『原因がはっきりしない』というのが特徴です。これからさらなる研究がすすんでいくでしょうが、臨床の場では個々の相談者を検査、問診して、手探りで原因を追及していくことも珍しいことではありません。
現在考えられている腰痛の主な原因はこちらのページをご覧ください。(辛い腰痛…原因っていったいなに!?)

