総合格闘技の第3次ブームがやってきています。肉体を究極まで酷使しますので当然筋骨格系への負荷は大きいです。
とくに若い世代は無理が効きますし、意欲も高いですから知らず知らずに疲労やダメージを貯めていることもあります。
実際のところトッププロでもない限り、日々のメンテナンスを施術者から受けることは難しいです。カイロプラクターが診た10代男性の状況をシェアしていきましょう。
目次
格闘技中に強くなる腰痛
10代男性の症例
カイロプラクティックでは問診→検査→説明→施術という流れで対応するのが一般的です。その流れで解説していきます。
先ずは問診でざっくり。
- 腰や背中が痛いとスパーリングどころではない
- 背骨がこわれてしまっているのではないかと心配です
- 慢性的な腰痛は高校生のころから
痛みが強いときは、みなさん「腰が壊れている」という心配を抱きやすいです。
落下や交通事故でもしない限り腰の骨の骨折などが起きるケースは極めて少ないです。
痛みは数カ月つづいている
- ここ数カ月、格闘技の練習後に発作のような痛みを5回ほど経験している
- スパーリングの時の体勢によってはズキッと痛み
- 身体を左に捻ると腰がいたい
恐怖感も伴う筋緊張が原因か?
- 可動域に大きな制限はないが、うつ伏せで背中を触ると、背中から腰にかけての筋緊張が目立つ
- 腰部、骨盤の機能不全をカイロプラクティックアジャストメント
- 痛みへの恐怖心がおおきかったのでEFTによるセルフコントロール
安心
少しずつ楽になってきたので安心してスパーリングができるようになった。
腰が壊れていると思っていたので、これを機に腰への不安を払拭できたらいいとおもいました。
恐怖心のコントロールと、筋緊張からの解放には時間が必要かもしれませんが、強くなっていくには避けては通れない部分です。
院長コメント:長期的視野も必要
痛みは様々な要素で引き起こされます。骨折などの外傷と違い慢性的な腰痛などは心の状態も大きく影響します。
そのような状態では良い練習ができないでしょうし将来の為にもなりません。
長い目でみると定期的に身体をメンテナンスして客観的にご自身の身体を見てもらう事が大切です
部分的に緊張している場合も多い
格闘技、ダンスなどで柔軟性がある方でも部分的に固まってしまうことは良くあります。
骨盤の動きなどは我々の手によって動きを取り戻すほうが、痛みの治療としては格段に早いものです。
今回のように若年層で、特に運動習慣がある方は回復するのも早い傾向にありますので、無理をせずに早めに受診されると良いでしょう。
いずれにせよ、プロを目指すようなハイレベルの動きをされている方は痛みがなくてもメンテナンスケアをするに越したことはありません。
参考記事
カイロプラクティック・メンテナンス・ケアのエビデンス
カイロプラクティックのメンテナンスケアの必要性、科学的根拠を簡単にまとめてあります。