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アメリカやフランス、イギリスといったカイロプラクティック法制化国ではスポーツ競技にカイロプラクターが帯同しています。これはスポーツ起きるで何らかの不具合の対応、試合前のコンディショニングの為です。
このページではカイロプラクティックがスポーツ障害や、スポーツシーンで出来ることを書いていきます。
WHO基準のカイロプラクターは筋骨格系のスペシャリスト。 ロンドン五輪でボルト選手がカイロプラクターをドクターとして同行させたのは有名な話です。
手術を勧められていても適切な保存療法で多くのスポーツ障害は改善します。西洋医学とは違う観点で身体を判断して、機能向上をはかります。
2010年の研究
(Studies on Chiropractic 2010)
豪州のフットボールチームを対象にカイロケアをする群としない群との2つに分けて、大規模な追跡調査をしたところカイロプラクティック介入が膝腱、下肢筋肉、および膝への負傷を明らかに減少させていることも証明されてきています。またメンテナンス療法を受けるグループは、スポーツによる障害の数が減少し続けていました。
このようにカイロプラクティック本来の意義である予防医学の観点からもメンテナンスケアの重要性が説かれています。
たとえば「症状の無い肩甲骨の不具合」があるアスリートを追跡調査すると、動きに不具合があるアスリートの方が将来43%も怪我をしやすいことがシステマティックレビューでわかっています。
2015年 肩甲骨のジスキネジアは、無症候性のアスリートの将来の肩の痛みのリスクを43%増加させる:系統的レビューとメタアナリシス
Hickey D, Solvig V, Cavalheri V, Harrold M, Mckenna L. Scapular dyskinesis increases the risk of future shoulder pain by 43% in asymptomatic athletes: a systematic review and meta-analysis. Br J Sports Med. 2018 Jan;52(2):102-110. doi: 10.1136/bjsports-2017-097559. Epub 2017 Jul 22. PMID: 28735288.
合計419人のアスリートを対象とした5つの研究を専門家が吟味したところ、9〜24か月のフォローアップで肩甲骨ジスキネジアのあるアスリートは、肩甲骨ジスキネジアのないアスリートよりも肩の痛みイベントのリスクが43%増加していたことが分った。
なかなか普段からメンテナンスケアを行っているのは一流のプレイヤーしか居ないかもしれませんが、定期的にメンテナンスケアを行うことをおススメします。
2020年のシステマティックレビューでは否定
Hogan C, Corbett JA, Ashton S, Perraton L, Frame R, Dakic J. Scapular Dyskinesis Is Not an Isolated Risk Factor for Shoulder Injury in Athletes: A Systematic Review and Meta-analysis. Am J Sports Med. 2020 Nov 19:363546520968508. doi: 10.1177/0363546520968508. Epub ahead of print. PMID: 33211975.
7つの研究が含まれる資格があり、923人のアスリートで212の肩の負傷が観察され肩甲骨ジスキネジアの存在は、肩の損傷のリスクを高める傾向を示しましたが、これは統計的に有意ではありませんでした(リスク比、1.07)
ほんのちょっと関係している?と言えます。
スポーツ障害でのリハビリ中に再発の恐れが強いと、リハビリテーションの結果が悪くなる傾向がある。
Hsu CJ, Meierbachtol A, George SZ, Chmielewski TL. Fear of Reinjury in Athletes. Sports Health. 2017 Mar/Apr;9(2):162-167. doi: 10.1177/1941738116666813. Epub 2016 Sep 20. PMID: 27590793; PMCID: PMC5349388.
基本的なことですが、外傷などによって痛みをだしたり動作の不具合が起きているのは筋肉や関節といった運動器官です。スポーツをしている方はよくご存じですが、運動器官というものは使わなければ機能がどんどん落ちますし、使えば機能が向上します。
カイロプラクティックは関節の働き、筋肉の働きがどのようになっているかを理解し、生体力学を考慮にいれて施術します。筋骨格系がもつ本来の働きを取り戻しやすいコンディションを作っていきます。
損傷の度合い、年齢や今後求められるパフォーマンスにもよりますが若年層の方が早く回復します。
年齢や状態にもよって完全回復が難しい場合もありますが、少なくとも今よりは数段よい状態でスポーツに臨むことができるようになります。
靭帯の損傷など、器質的に組織自体が損傷を受けている場合はその組織を回復させることはできません。そのような場合は現在ある障害を取り除くとともに、二次的に別の場所に痛みが出たりすることを防いでいきます。