「内科で逆流性食道炎と診断され、1年以上お薬を飲んでいるのに一向に良くならない…」 「同じ姿勢を続けていると、胃のあたりから胸や首にかけて内側から押し出されるような痛みが走る…」
このような症状でお悩みの場合、原因は「内臓(胃食道)」そのものや胃酸ではなく、腹部や胸の筋肉・皮下組織(筋骨格系)の強い緊張や痛覚過敏にあるかもしれません。
今回は、1年間投薬を続けても変化がなく、当院のカイロプラクティック施術と生活習慣改善(睡眠・腹部リハビリ)により、わずか1ヶ月(通院4回)で症状が消失した30代男性の改善事例をご紹介します。
30代男性「1年前からの胃・胸の押し付けられるような痛み」初診時の状態
パートナー(奥様・ご家族)のご紹介で来院された患者様の初診時の状態です。
患者様の主な状態・経過
- 主な訴え:同じ姿勢を続けていると胃の周囲から始まり、胸の前〜首まで到達する「押し付けられるような痛み」。症状が出ると何もできなくなり、30分ほど横になる必要がある(頻度:1日2〜3回)。
- 経過:1年前に内科で「逆流性食道炎」と診断され、投薬治療を1年以上継続するも変化なし。薬を飲んでも痛みが和らがない状態。
- 生活習慣・身体データ:疼痛スケール 5/10。この1年で体重が5kg増加。平日の睡眠時間は4時間前後と著しく少ない。
医師側の見解とポイント 「同じ姿勢で胸や胃周辺に痛みが出る」「首まで痛みが広がる」という訴えは、一見すると消化器系の症状(逆流性食道炎)に酷似しているため、西洋医学では内服薬が処方されがちです。しかし、「薬が効かない」「特定の姿勢で誘発される」という点は、筋骨格系トラブルを疑う大きなサインです。
痛みと状態

疼痛スケールでは5/10。昨年1年間で5㎏以上太った。平日の睡眠時間は4時間前後とかなり少ない
検査と施術:原因は胃ではなく「腹直筋」と「横隔膜の機能低下」
当院で詳細な検査・触診を行ったところ、内臓ではなく体表面の組織に明らかな原因が見つかりました。
検査で判明した問題点
- 触診による強い圧痛(トリガーポイント) 腹直筋や胸骨の皮膚・皮下組織に強い圧痛があり、押すと「普段感じている痛みと同じ症状」が再現されました。さらに脇の下(腋窩)や腰、ふくらはぎにも痛覚過敏が認められました。
- 横隔膜の機能低下 呼吸や体幹の安定に関わる「横隔膜」が正常に機能しておらず、腹部のサポート力が著しく低下していました。
当院での施術アプローチ
- 筋膜・皮下組織の緩和操作:マッサージクリームを使用し、季肋部(あばら骨の下)から胸骨にかけて入念に手技を加え、緊張を解除。
- 基本の脊柱アジャストメント:背骨全体のバランスを整え、神経伝達をスムーズに。
- 横隔膜のリハビリ(呼吸指導):横隔膜をしっかり使えるようにするための簡単な腹部エクササイズを指導。
- ライフスタイルの見直し:慢性的な睡眠不足(4時間)は組織の回復を遅らせ、痛みの感度(痛覚過敏)を高めるため、睡眠時間の確保を指導。
改善経過と患者様の声(1ヶ月で症状消失)
改善経過
- 1〜2回目:施術で腹部を刺激した際は強い痛みを感じたものの、お申し付けしたセルフケアと睡眠管理を実践。
- 1ヶ月後(通院4回):胃から胸にかけての押し出されるような痛み・不快感が完全に消失。日常生活や仕事に支障がない状態まで回復されました。
男性【患者様のコメント】 「触ってもらって初めて、原因が内臓ではなく筋肉(筋骨格系)にあるのだと納得できました。最初は施術で押された場所が耐えられないほど痛く感じましたが、通うたびに身体が楽になっていくのを実感しました。」
院長解説:なぜ「触診」でしか分からない原因があるのか?
近年、医療機器の発達により血液検査や内視鏡検査が容易になりましたが、その反面、「手で触って原因を探る(触診)」がおろそかになりがちです。
画像や数値に異常が出ない「筋肉や筋膜のコリ(トリガーポイント)」は、どれだけ精密な検査を行っても「異常なし」または「逆流性食道炎」として処理されてしまうことがあります。
「薬を飲んでも胃や胸の違和感が変わらない」とお悩みの方は、内臓ではなく筋肉や姿勢の機能不全を疑ってみる必要があります。
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