逆流性食道炎の診断で投薬治療により変化が無い方がいます。そのような場合原因が違う場合も考えられます。
このページではカイロプラクティックの症例を通じ、筋骨格系が原因で腹部に症状が出ていた男性をご紹介します。
目次
1年前から同じ姿勢をしていると内側から押し出す様な痛みが胃の回り
1年以上服薬をするものの変化が無い為、パートナーに勧められてカイロプラクティックを受診。
最初の状態から見ていきましょう。
- 内科では逆流性食道炎の診断を受けて1年以上投薬治療をしているが変化がない
- 同じ姿勢でいると症状が出やすい
- 「胃の周囲から始まる押し付けられるような痛み」は胸の前、さらに首にまで到達することもある
- 頻度は1日に2.3回
- 症状が出ると痛みで何もしたくなくなり、30分ほど横になる
- 症状が出ている時も内科のお薬では変化がない
症状だけお伺いすると確かに逆流性食道炎を最初に疑うのではないでしょうか?
痛みと状態
疼痛スケールでは5/10。昨年1年間で5㎏以上太った。平日の睡眠時間は4時間前後とかなり少ない
睡眠時間がかなり少ないのが気になります。短眠が良いと考える方もおられますが、中長期的にみると良いことは何もありません。
検査と施術
- 前屈テストは+5cm
- 手技での確認上は腹直筋や胸骨の皮膚、皮下組織に強い圧痛がある。症状に似た痛みである
- 腋窩(脇の下)や腰部、ふくらはぎにも強い圧痛が認められ、痛覚過敏の状態
- 基本的な背骨の治療と、マッサージクリームを使用して季肋部から胸骨にかけて緩和操作を入念に行う
- 横隔膜の機能の低下が著しいので簡単な腹部のリハビリを行う
- 睡眠時間の見直しを含めライフスタイルの指導
- 次回来院時まで自宅で継続するセルフケアの指導
患者さんのコメント
患部が内臓でなく、筋骨格系にあるのが触ってもらって解った。先生が施術でしっかり押したのが絶えられないくらい痛く感じたが、来院の度に楽になるのを感じました。
結果
週に1度の来院1か月続けて症状は消失。
院長コメント:触診は基本
お伺いすると内科での触診は少ないようでした。
医療機器の発達で恩恵は多いが、触診がおろそかになりがちな西洋医療の昨今
ここ数年は情報が多いので逆流性食道炎の診断が出されることが多いのでしょうがお薬の服用で変化が感じられない場合は他の原因を疑う必要があるでしょう。
当然ですがお腹周りの症状は腹部を触ると「痛い」という方が多いもの。
腹筋群、深部の内臓も張っています。
※内臓は平滑筋という筋肉で動いています
カイロプラクティックはよく自然治癒力を高めると言いますが基本的には睡眠不足や運動不足などが解決しない限り治癒力は発揮されません。
そのような生活習慣も整えつつ、全人的に患者さんを診させていただくのがカイロプラクティックになります。