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もともとお薬になるべく頼らない生活を心がけていた40歳代の女性。症状がでてから第一次選択でカイロプラクティックを選択されました。
この点は全く西洋医学的観点のみで生活してこられた方とは回復のスピードが違うのではないかと思います。
下肢症状があると生活に支障があることが多く不便なものです。
徐々に力が入らなくなってくるのは不安ですよね。
これが神経の問題なのか、心理的な不安がそうさせるのかは、検査をしてみると判ります。
腰部の筋肉からの関連痛として症状が出ているので、神経的なものでは無いのではないかと思われました。伸張反射はさまざまな条件で低下するので、慎重に判断します。
カイロは初めてだったけど、丁寧な説明で納得できました。
症状自体は初回でかなり軽減しました。
マイオバイブを使って痛みが増した時は、そういうものだと聞かされていたけれど不安でした。
同じような症状で困っているひとも多いのではないかとおもいます。
施術家の方なら良く知っていると思いますが、下肢症状というのは症状が重篤であればあるほど、短期的な改善が望めない症状です。
施術家のスタンスにもよりますが、日本カイロプラクターズ協会の勉強会でも様々な意見があり、痛みや痺れといった下肢症状はアジャストメント(脊椎マニピュレーション)は安全ではあるが、効果については疑問であることが確証度のエビデンスであります。
この方は理解力があり、「脊椎のリハビリテーション」をお見せして解説したところ完治には時間を要することをしてくださったことが安心して回復に向かう要素だったと私は考えています。
2009年下肢痛へも短・中期的なエビデンス RCT
192名を対象に
①脊椎マニピュレーション群+自宅 運動+健康助言グループと
②健康助言のみ
のグループでブラインド比較試験をした
【結果】
12週の時点で①脊椎マニピュレーション+自宅運動が健康助言グループより、臨床的有意有益性を示した。重篤な事故はない。このテストでは54週目に両グループの臨床的差はない。
とはいえ
というエビデンスもあり、12週の時点では明らかに効果的であるとも言えるのです。この方は2か月の時点で完全回復しているのでエビデンス通りということになります。
比較的初回の治療で症状が軽減したので、思い切ってマイオバイブを使用した症例です。経験上徒手と運動療法によるマネジメントよりも短期間かつ運動療法がほぼなくても回復に向かうことが多いのでお話しあいをして導入しました。
1回の負担が大きいので時と場合によりますが、このような症例もあります。
とはいえ脚に症状が及んでいる方は1.2週で完治するとは考えない方が良いでしょう。
また施術家はどうしても相談者の満足度は高くないものだそうなので、相談者の共感を示すアプローチが求められるようです。