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伊藤孝英
院長
ロイヤルメルボルン工科大学健康科学部カイロプラクティック学科日本校卒業。B.C.Sc(カイロプラクティック学士), B.App.Sc.(応用理学士)。従来の筋骨格系障害としての腰背部痛から生物社会心理的要因としての腰背部痛へとシフトチェンジ。鬱や不安障害にも着目したマルチモデルでヒューマンケアしています。
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10年前のムチ打ちが再発

過去に改善したはずの鞭打ち症は、メンテナンスが行き届いていなかったり、疲労がたまると再発することがあります。

カイロプラクティックの症例を題材にエビデンスベースで解説します。回復への必要なポイントを一緒に考えていきましょう。

40代男性の症例になります。

鞭打ち症の統計の一つからみていこう。再発性のものは、どれくらいの回復が可能かを患者と医療提供者側が共有することが大切になります。

患者の66%が完全に回復し、2%が身体障害が残る
2か月後に症状がなくなった患者の88%および3か月後に93%が、2年後も無症候性のままであることがわかっています。

残りは2年半で改善する可能性がありますが、最初の1年以降の改善はごくわずかであることが分かっています。

Mealy K, Brennan H, Fenelon GC. Early mobilisation of acute whiplash injuries. Br Med J (Clin Res Ed) 1986;292:656–7. Crossref, Medline
むち打ち症の回復率
2カ月後
88%は回復            12%
3か月後
93%が回復            7%
女性医師

最初の3カ月が一つの鍵で、諦めずに1年は改善を目指すべき。ある程度回復したら2年後の無症状は保証される感じかな。

目次

むちうち症状が再発して気分が悪い…

帰国期間中になんとかしたい

男性

またむちうちの症状がぶり返したんです!
気持ちが悪くなってきたので、どうにかしたいのです!

そのまんま

何度も経験されているのですね?自分なりの原因は見つかっていますか?

男性

首が歪んでいる気がしていて、カイロプラクティックで治して欲しいんです。海外で団体職員ですが現地にカイロプラクティックがなくて…
日本に帰国中になんとかしたい!

40代男性団体職員 海外在住

そのまんま

もう少し詳しく聞かせてください。気持ちが悪いのは吐き気もある?

男性

首の痛みが増すと軽い嘔吐感と冷や汗が出ます。それで痛み止めを飲んでも効果がないんです。過去に医者から勧められたコルセット装着をしてます。

痛み止めを飲み続けるが効果なし

そのまんま

痛み止めが無効な状態はかなり良くないです。何度も鞭打ち症を繰り返しているので、基本的には一生付き合う症状ですがコントロール感を掴むのがポイントになります。

検査では頚椎の伸展制限があるものの他の方向の可動性はある。

ムチ打ちの実態

むち打ち症後、神経学的徴候、首の痛みの早期発生、重度の首の痛み、心理的反応の悪化、首のこわばりのすべてが、長期的な症状のリスクの増加と有意に関連しており、放散痛や首の圧痛との関連はやや弱い。

むち打ち症後の回復は、継続的な症状と同様に、3か月で高い確率で予測できます。リハビリテーションプログラムが後期むち打ち症の結果を大幅に改善するという証拠はほとんどありません。3か月後に症状が現れるほとんどの患者は、無期限に残ります

Mealy K, Brennan H, Fenelon GC. Early mobilisation of acute whiplash injuries. Br Med J (Clin Res Ed) 1986;292:656–7. CrossrefMedline,

ショッキングな結果ですが発生後3か月までに治める重要性がわかります。首のこわばりが残っている時点で無期限残るようでです。

検査では、首はある程度動く

  • 首のRMOはさほど悪い状態ではない
  • 上部頚椎の機能低下が目立つので、入念なモビリゼーションとアジャストメントを行う
  • 脊柱の伸長力の低下、牽引を行う
  • 日常生活レベルの維持とコルセットは自己判断で外しても構わないことを伝える
  • 結局最初の治療で本人が希望する状態まで回復した

率直なご感想

男性

コルセットはしない方が良いとアドバイスを受け楽に生活できるようになった。術後は痛みが残っていたが、気分的に楽になった。また帰国した際には来院します。

まとめ

この方は、それほど心配するような状態では無い事をお伝えして、積極的な保存療法を行いました。首の筋緊張の緩和と頚椎の機能不全に脊椎マニピュレーションを行うことで症状は緩和しました。

上部頚椎は固有感覚受容器が豊富に存在します。つまり関節や筋肉の機能低下が気分にも影響がでるくらい敏感です。

頚椎へのアジャストメントが自律神経系の症状にも効果があるのは、頚椎の機能を回復させることで固有感覚が正常化され、結果的に自律神経系にも良い影響を与えるからです。

ただし本症例の場合、長期的には再発と緩解を繰り返すであろうことが予測されます。

むち打ちの正解的なガイドラインについては以下をご参照ください。

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