10年前のムチ打ちが再発

以前に改善した鞭打ち症は、メンテナンスが行き届いていなかったり、疲労がたまると再発することがあります。

40代男性の症例になります。

むちうち症状が再発して気分が悪い…

鞭打ち症自体は、こんな統計がありますので、再発性のものは、どれくらいの回復が可能かを患者と医療提供者側が共有することが大切になります。

患者の66%が完全に回復し、2%が身体障害が残る。
2か月後に症状がなくなった患者の88%および3か月後に93%が、2年後も無症候性のままであることがわかっています。残りは2年半で改善する可能性がありますが、最初の1年以降の改善はごくわずかであることが分かっています。

Mealy K, Brennan H, Fenelon GC. Early mobilisation of acute whiplash injuries. Br Med J (Clin Res Ed) 1986;292:656–7. CrossrefMedline

帰国期間中になんとかしたい

  • またむちうちの症状がぶり返した!!
  • 気持ちが悪くなってきたので、どうにかしたい
  • 首が歪んでいる気がする
  • 滞在地にはカイロプラクティックがない…

40代男性 団体職員 海外在住

痛み止めを飲み続けるが効果なし

そのまんま
そのまんま

痛み止めが効かないくらいになると、かなり良くない状態です。何度も鞭打ち症を繰り返しているので、基本的には一生付き合っていかなくてはならない症状だということです。うまくコントロールできるようになるといいですが。

  • 冷や汗や軽い嘔吐感
  • 頚椎の伸展制限
  • 痛み止めを飲んでいるが効果がない
  • 数日間で集中して治療を受けたい
  • コルセットを医師から勧められて着用している

むち打ち症後、神経学的徴候、首の痛みの早期発生、重度の首の痛み、心理的反応の悪化、首のこわばりのすべてが、長期的な症状のリスクの増加と有意に関連しており、放散痛や首の圧痛との関連はやや弱い。

むち打ち症後の回復は、継続的な症状と同様に、3か月で高い確率で予測できます。リハビリテーションプログラムが後期むち打ち症の結果を大幅に改善するという証拠はほとんどありません。3か月後に症状が現れるほとんどの患者は、無期限に残ります

Mealy K, Brennan H, Fenelon GC. Early mobilisation of acute whiplash injuries. Br Med J (Clin Res Ed) 1986;292:656–7. CrossrefMedline,

この論文からも分かるように、基本的には首の痛み持ちで生活すると肝に銘じたほうが良いでしょう。

検査では、首はある程度動く

  • 首のRMOはさほど悪い状態ではない
  • 上部頚椎の機能低下が目立つので、入念なモビリゼーションとアジャストメントを行う
  • 脊柱の伸長力の低下、牽引を行う
  • 日常生活レベルの維持とコルセットは自己判断で外しても構わないことを伝える
  • 結局最初の治療で本人が希望する状態まで回復した

「忙しい中来院して良かった」

40代男性
40代男性

コルセットがうっとおしかったが、しない方が良いとアドバイスしてくれたので大変楽に生活できるようになった。術後は痛みが残っていたが、気分的に楽になった。また帰国した際には来院します。

グレード1

むち打ちにも、いろいろとグレードがあり、再発ということでグレード1の状態でした。カイロプラクティックアジャストメントが非常に効果がありました。

むち打ち症自体は、医学的要因と非傷害関連要因の両方を伴う多因子的であるように考えられています。簡単にいうと交通事故の訴訟など、金銭が絡むことで病態がでたり、出なかったりと複雑です。

慢性的な痛みを呈する個人は、以下の可能性が高かった。
(1)女性である。
(2)下肢の痛みまたは非器質的徴候を伴う。
(3)復職した
(4)弁護士を雇っている
(5)以前に脊椎手術を受けたことがあり、次の①‐③のような方
:①首または背中の中央の痛みがない②オンタリオ州またはノバスコシア州に住んでない③職場復帰時に職務を変更してない。

Dufton JA, Bruni SG, Kopec JA, Cassidy JD, Quon J. Delayed recovery in patients with whiplash-associated disorders. Injury. 2012 Jul;43(7):1141-7. doi: 10.1016/j.injury.2012.03.006. Epub 2012 Apr 2. PMID: 22475071.

過去の交通事故ですし、そこまで深く問診しませんでしたが、上記のようなことが関連しているのは、頭にいれておいたほうがいいです。

この方は、それほど心配するような状態では無い事をお伝えして、積極的な保存療法を行いました。

上部頚椎は固有感覚受容器が豊富に存在します。つまり関節や筋肉の機能低下が気分にも影響がでるくらい敏感です。

頚椎へのアジャストメントが自律神経系の症状にも効果があるのは、頚椎の機能を回復させることで固有感覚が正常化され、結果的に自律神経系にも良い影響を与えるからです。

むち打ちの正解的なガイドラインについては以下をご参照ください。

鞭打ち症について | WHO基準カイロプラクターが教える医療の最新情報
むちうちにもアクティブ・ケア(自分で動かす)が有効 基本は動かすこと。こんなデータがあります ■急性むち打ち症患者97名を対象にしたランダム化比較試験によると、標準的治療(安静・...
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