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カイロプラクティックで妊娠 ケースレポートどまり
不妊症の影響を受けた女性患者は、彼らの苦情に対して補完的かつ代替的な(非医療的)治療を求めることは珍しくありません。西側諸国で最も人気のある補完代替医療の形態の1つはカイロプラクティックであり、カイロプラクティック治療の開始後に妊娠が成功したという報告は多数あります。
私も先輩方から「施術をしているとおめでたいお話をよく聞く」と聞かされてきました。
現代はEBMの時代ですから、さっそくエビデンスを探してみると、なんとスコーピングレビューが出ていました。
6カ月ほどは考えてみても良いかも
決して質の高いエビデンスではありませんが、ケースレポートを集約してレビューされています。脊椎マニピュレーションや仙骨頭蓋療法、補助的な療法がメインのようです。
当然ですが断言はできませんが、不妊治療自体が絶対的ではないですし、医学の不確実性を考慮すると代替選択肢としてカイロプラクティックを半年ほど考えてもいいでしょう。
色々試した後カイロプラクティックを利用するケースも
何年も不妊外来に通院していた方が、カイロプラクティックも受診するようになってから身籠ったなどの話は割と多いです。
なぜそんな事が起きるのか?はヘルスケアという立場で人間を診ているからです。
西洋医学は機械論的に物事を考えますが、カイロプラクティックではホリスティックに物事を考えます。ライフスタイルや人間性など、全体的にヒューマンケアを行う結果、おめでたい話に繋がりやすいのではないかと思います。
カイロプラクティックは健康を向上させるヘルス・ケア
カイロプラクティックはヘルスケアです。不妊治療というと何やら特別な治療をするように考えがちですが、方向性は腰痛や首の痛みの方と同じです。
皆さまの健康をケアしていくことで、健康をアップさせます。
母体となる女性が健康でないと、つまり身籠る準備ができていないお身体では赤ちゃんを授かるのが難しいのではないかと私は考えます。
背骨と骨盤
安心して身体を成長させられる母体づくりが先決ではないでしょうか。緊張した背中や肩のままですと交感神経が高ぶった状態が常態化しています。
背中の余分な緊張をなくして、尚且つ足腰の適度な筋の張りがあるのも重要です。
これらの事は、幾ら年収がある、お休みがある、社会的地位とは関係がありません。まずは健康的な身体づくりが重要だとカイロプラクティックでは考えます。
つぎに赤ちゃんの寝床になる「骨盤」の状態を考えます。
要石と呼ばれる仙骨と子宮を結ぶ仙骨子宮靭帯や、骨盤周りと取り巻く靭帯のバランスを整えていきます。場合によっては適度な運動も勿論必要です。
また骨盤や腰の骨のスムースな動きは腹部の血流やリンパ液循環の基本になります。
腰回りの柔らかさはあらゆる動作の基本になる部分です。
子宮の前屈
内臓の下垂や骨盤の前傾、膀胱の可動性の低下や後屈が子宮全体を前屈した状態にさせると言われています。お腹だけドテッと出ているかた、下腹部の緊張が強い方などはお腹の下部にある子宮をより前屈させて血流を悪くしてしまいます。
カイロプラクティックではそのような内臓状態ですと不妊を招くという、内臓マニピュレーションの考え方があります。これは腰痛やヘルニアのページにあるようなRCT,システマティック・レビューなどの超一級のエビデンスがあるわけではありませんが、複数の症例報告という形で経験論的に語り継がれていることの一つです。
頭蓋の問題
カイロプラクティック、正確にはオステオパシーの考え方になるのですが頭蓋治療という考え方があります。
24枚の骨でできている頭蓋骨の内、蝶形骨という蝶の形をした骨の動きが悪くなると健康上さまざまな問題が現れます。
その一つが不妊に繋がるという考え方があります。我々の世界で「1日講習で不妊治療」などというタイトルのセミナーがあると、この蝶形骨の治療を教えてもらえるそうです。
ですから蝶形骨の問題もクリアーにする必要もあります。勿論私自身は、この蝶形骨だけでどうということは考えておりません。
上記にあるような不妊に関わるような事柄を丁寧にケアをしていきます。運動不足の方にはもちろん運動もして頂き健康な状態を作っていくことで受胎可能なお身体づくりをサポートします。セカンド、サードオピニオンとしてもお気軽にご活用いただければと思っています。