カイロプラクティックによる不妊治療を考察
確固たるエビデンスがあるわけではないのですが、我々カイロプラクター同士の会話では女性来院者のおめでたいお話しはよく聞きます。いわゆる不妊治療です。

カイロプラクティック・ケアは効果があるのか
特に何年も不妊外来に通院していた方が、カイロプラクティックも受診するようになってから身籠ったなどの話は割と多いです。
エビデンスが無いわけですから、もちろん偶然そのようなお話しになっているとも言えるのですが、選択肢の一つとして考えても良いのではないかとカイロプラクターとしては思います。
カイロプラクティックは健康を向上させるヘルス・ケア
考え方にもよるのですが、カイロプラクティックはヘルスケアです。不妊治療というと何やら特別な治療をするように考えがちですが、要は皆さまの健康をケアさせて頂くお仕事です。
母体となる女性が健康でないと、つまり身籠る準備ができていないお身体では赤ちゃんを授かるのが難しいのではないかと私は考えます。
背骨と骨盤
安心して身体を成長させられる母体づくりが先決ではないでしょうか。緊張した背中や肩のままですと交感神経が高ぶった状態が常態化しています。背中の緊張をなくして、尚且つ足腰の適度な筋の張りということが重要だとおもいます。
骨盤の要石と呼ばれる仙骨と子宮を結ぶ仙骨子宮靭帯や、骨盤周りと取り巻く靭帯のバランスを整える。
また骨盤や腰の骨のスムースな動きは腹部の血流やリンパ液循環の基本になります。腰回りの柔らかさはあらゆる動作の基本になる部分です。
子宮の前屈
内臓の下垂や骨盤の前傾、膀胱の可動性の低下や後屈が子宮全体を前屈した状態にさせると言われています。お腹だけドテッと出ているかた、下腹部の緊張が強い方などはお腹の下部にある子宮をより前屈させて血流を悪くしてしまいます。
カイロプラクティックではそのような内臓状態ですと不妊を招くという、内臓マニピュレーションの考え方があります。これは腰痛やヘルニアのページにあるようなRCT,システマティック・レビューなどの超一級のエビデンスがあるわけではありませんが、複数の症例報告という形で経験論的に語り継がれていることの一つです。




子宮が内臓下垂により圧迫される
頭蓋の問題
カイロプラクティック、正確にはオステオパシーの考え方になるのですが頭蓋治療という考え方があります。24枚の骨でできている頭蓋骨の内、蝶形骨という蝶の形をした骨の動きが悪くなると健康上さまざまな問題が現れます。




コメカミんいある蝶形骨
その一つが不妊に繋がるという考え方があります。我々の世界で「1日講習で不妊治療」などというタイトルのセミナーがあると、この蝶形骨の治療を教えてもらえるそうです。
ですから蝶形骨の問題もクリアーにする必要もあります。勿論私自身は、この蝶形骨だけでどうということは考えておりません。
カイロプラクティックによる総合的なケアをお勧めします
上記にあるような不妊に関わるような事柄を丁寧にケアをしていきます。運動不足の方にはもちろん運動もして頂き健康な状態を作っていくことで受胎可能なお身体づくりをサポートします。
もともと健康に興味のある方から、病院の不妊外来に何年も通っているが思うような結果が出ない方などセカンド、サードオピニオンとしてもお気軽にご活用いただければと思っています。
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