急性腰痛ぎっくり腰の場合、痛みが強い時はトイレに行くのも這って行かなければならないほどの痛みになることがあります。特に2日目あたりは痛みのピークであることが多いし腰痛を何とかしたくて藁をもつかむ気持ちにはなるものですが、基本的には投薬による痛みのコントロールは難しいようです。
ぎっくり腰は基本焦らず心配せず、日常生活を続ける
今回はベンゾジアゼピン系のお薬も便益なしという内容です。
私は知らなかったのですが、急性腰痛でもベンゾジアゼピン系のお薬が出されるのですね。依存症の事を考えると、そちらの方がよほど心配になります。
腰痛が心理的問題、精神的問題も含んでいるということで、向精神薬がいいのでは?という仮説から投与されていますが、そもそも精神自体薬でどうこうならないのではないか?と考えます。このあたりは繊細なお話なのであまり声を大きくしづらい話題ではありますが私の本音は三島由紀夫の言葉にあります。
「精神を凌駕することのできるのは習慣という怪物だけなのだ」
習慣が精神を何とかできる。薬を服用するという習慣でも何とかできるのかもしれませんが…
この事に関しては去る2017年3月20日に一斉に改定がなされている。これまでの長期投与による依存のリスクから、漫然とした通常投与でも依存になるという内容らしい。
ベンゾジアゼピンの医薬品添付文書が改定 気になる方は適当に検索してみてください。
ベンゾ系にはお気をつけください
■急性腰痛症へのジアゼパム投与に便益なし、ナプロキセンとの併用でプラセボと同様の効果
セルシン錠(一般名:ジアゼパム)は1964年に発売されたお薬で「抗不安薬(ベンゾジアゼピン系抗不安薬)」に分類される。抗不安薬は文字通り、不安感を和らげる作用を持つお薬で「安定剤」「精神安定剤」とも呼ばれます。救急外来(ER)での腰痛症に対するジアゼパム投与の利益は疑わしいことが「Annals of Emergency Medicine」2月7日号オンライン版掲載の研究で報告。
「一般に、ほとんどの薬剤は急性腰痛症を改善しないと示す文献が増えつつあり、本研究はその知見を支持するものである。ナプロキセンとジアゼパム治療、あるいはナプロキセンとプラセボ治療のどちらを受けたかには関係なく、ER退院から1週間後に、患者の腰痛は同様に改善していた。
ER受診から3カ月後までには、どの薬剤を投与されたかには関係なく、ほとんどの患者が完全に回復していた。
Diazepam Is No Better Than Placebo When Added to Naproxen for Acute Low Back Pain
くれぐれもお気をつけください、としか言いようがないのですが、ぎっくり腰に薬物療法や手術は基本的に必要ありませんから。
それよりも安易に処方された薬物に依存症になってしまうほうが恐ろしいと私は考えます。別にいいんですが、辞める時大変ですよ。時間かかるし。
私も参考にさせて頂いている「フリーライターかのこさんのblog」を添付します。もちろん彼女の考え方が全てではありませんが、依存症になってしまってからでは大変なことが良くわかる内容です。