筋膜リリースは痛い
先日大手メディアでネイマール選手が、ブラジルから理学療法士ラファエルさんをわざわざスペインに呼んで受けている施術、筋膜リリースについての放映されていました。
代替医療の業界ではここ数年、これまでの結合組織の概念とはちがう「筋膜」という概念が非常に重要であるということが言われています。
海外からカイロプラクターをお呼びしてセミナーを行う時には必ずと言っていいほど、筋膜の話が出てきます。スポーツカイロの分野では日常的にヘラでリリースするということは行われていまして、このブログをお読みの方の中でも受けたことがある方もいらっしゃると思います。
ネイマールが受けているのは「Deep Muscle Stimulator」という振動器具。直訳すると「深層筋を刺激するやつ」といったところでしょうか。
手越君がお試しで受けていますが、かなり痛そう。
最近だと家庭向けに軽いリリースドリルが安価で購入できるようになりました。それらを日々使ってあげてもある程度筋肉はほぐれてきます。是非お試しください。
器具による筋膜リリースは慣れると気持ちいい
どんな物事も人によって感じ方は違いますが、一般的に筋膜の自由度を付けていくときは痛いです。その痛さの中でもチクチクした痛みや、感情的な痛み、経験したことのないような痛みがでます。慣れてしまうとネイマールのように眠ることもできます。プロスポーツ選手にもこれから浸透していくであろうと、私は考えています。
臨床経験からすると、眠れる方は初回の施術から寝ています(笑)
背骨の深層筋の筋膜をリリースするのに適したマイオセラピー
当院ではマイオセラピーという先端の細い振動器具を施術に使っています。ネイマール選手の受けている平らな先端とちがい、深い筋肉まで到達することだできます。
背骨周囲の深層筋をリリースするのに適しています。
マイオセラピーの施術中に感じる痛みですが、背骨は人間の大黒柱と言われるだけあって、人生そのものの痛みが表出するようなイメージです
その方の人生で味わってきた痛みが感じられると私は思います。
背骨周囲の深い部分の感覚は、その方の人生の甘苦を如実に表すのだとおもいます。
振動療法(マイオセラピー)は全身の筋膜をリリースすることもできますが、基本的には背骨の周囲をリリースしていきます。背骨が鍵なのです。そしてマイオバイブ(Made in Japan)はネイマールが受けている器具よりも、深層筋にアプローチすることができる優れものです(もっと刺激的ということです)
こんな研究もあります。
■欧州リウマチ学会の特別委員会が行なった筋骨格系疾患と心理社会的因子に関する文献調査によると、多くの研究において心理社会的因子は力学的因子より筋骨格系の疼痛発症とその後の経過に大きな影響を与える強力な予測因子であることが判明。
たとえば今持っている痛みが、幼少期の貧困問題が関連しているとすると、背骨の施術でその様な感情的な記憶が蘇ってきます。この部分はエビデンスはありません。私の主観的な体験です。人によっては感覚的に気持ち悪くなってしまう方もおられます。それは言葉として表現できないような場合も多々あります。
背負っている筋硬結から解放されていくことは、過去に経験したさまざまなことから解放されていくことでもあると私は信じています。