WHOはこれからの地球規模での問題は鬱が増えてしまうことだと警告しています。鬱になれば非活動的になり他の疾患リスクが上がり、当然経済活動での不利益を被ります。
では試算をしたらどれくらいの損失になるのか?世界的に鬱病と診断される方が増えてきているために喫緊の課題となりつつあります。
年間219兆円のコストがかかっている現状
以下chatGPTに要約してもらった研究内容
世界保健機関(WHO)による新たな研究によれば、うつ病や不安障害の治療に投資することは、健康と労働能力の向上により、投資額の4倍のリターンがあるとされています。
この研究は、全世界の最も一般的な精神疾患の治療に投資することの健康と経済の利益を初めて評価し、全ての所得レベルの国々での精神保健サービスへのより大きな投資を強く求めています。
また、1990年から2013年の間に、うつ病や不安障害を持つ人々の数はほぼ50%増加し、世界の人口の約10%が影響を受けています。
精神障害は、全体の非致死的疾患負担の30%を占めています。
この新たな研究では、2016年から2030年の15年間で、36の低所得、中所得、高所得国の治療費と健康結果を計算しました。
主に心理社会的カウンセリングと抗うつ薬による治療の拡大の推定コストは1470億ドル(2023/11/4レートで219兆5,739億円に相当)でした。
しかし、そのリターンはコストをはるかに上回ります。
労働力参加と生産性の5%の改善は、3990億ドル(約595兆9,863億円に相当)の価値があり、改善された健康はさらに3100億ドル(約463兆1,643億円に相当)のリターンをもたらします。

このように経済的な面から説明されると現代人には説得力がありますが、経済的な面から「損しますよ」という考え方自体が「鬱や不安の元」とも言えます。
とは言え、現代社会ではとかく経済的な観点から物事を判断するのが流行りですから、損得で鬱、不安対策をするのも良いキッカケにはなるでしょう。