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伊藤孝英
カイロプラクティックそのまんまサンシャイン院長
RMIT大学(ロイヤルメルボルン工科大学)日本校卒業。B.C.Sc(カイロプラクティック学士), B.App.Sc.(応用理学士)。従来の筋骨格系障害としての腰背部痛という観点から、生物社会心理的要因としての腰背部痛へとシフトチェンジしてマルチモデルで腰痛ケアをしています。鬱・不安などの気分障害で過度な薬物療法に疑問をお持ちの方もお気軽にお問い合わせください。
そのまんまサンシャイン公式ホームページ
筋骨格系の症状はもとより代替医療のセカンドオピニオンもお気軽に聞きにきてください。https://chirosonomanma.com

zoomと対面の脳活動の違い

画面ごしに話す2人

コロナ明けからテレワークが減って、出社する傾向にある社会活動。

コロナ窩になった時は「アフターコロナの働き方」、新しい時代の働き方はいままでと全く違うなどと大手新聞がこぞって報じておりました。

中には居住地を変えて「新しい働き方」に切り替えている方もおります。私自身も「どうなるんだろう」という不安もありましたが、結果的には元の働き方に戻る動きが強いように感じます。

私自身も歳をとってきたということもありますが、大手メディアも無責任だなあとつくづく感じております。

目次

zoomは脳活動が比較的不活性

さて今回ですが、zoomより対面での会話の方が、脳活動が活発になるという研究です。いち早く「X」のイーロン・マスク氏は社員に出社を強要していましたが、経営者の直感、手腕は今にしてみれば大したものです。

米イェール大学の研究によると、Web会議システムのズームでの会話は、対面での会話と比べて脳の活動が異なることが示された。

対面で会話をしている際の脳活動は、ズームで会話をしている際の脳活動とは異なり、対面での会話の方が活発化することが明らかになった。研究では、2つの異なる条件下で会話をしている2人のfNIRSによる脳画像検査、脳波測定、アイトラッキング、瞳孔測定を行い、そのデータを比較した。

その結果、対面での会話では、脳の特定の領域の神経活動が活発化し、また相手に視線を向ける時間が増え、瞳孔径が拡大することが明らかになった。研究グループは、「この所見は、「社会的コミュニケーションを取るためのシステムとし て、ズームは対面に比べて質や豊かさが劣るようだ」と述べた。

Nan Zhao, Xian Zhang, J. Adam Noah, Mark Tiede, Joy Hirsch; Separable processes for live “in-person” and live “zoom-like” faces. Imaging Neuroscience 2023; 1 1–17. doi:

当たり前の話かもしれませんが、対面での会話の方が情報量が多いです。それをストレスと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、情報は多いほうが適切な判断をするのに有用です。

情報とは

この場合の情報は、空気感や温度、表情の変化、息づかい、対人との物理的な距離、声量、瞬きの仕方、会議室の大きさ、床面の質感などなど文字面以外の情報も含みます。

この辺りは今後生成AIが台頭してくると、よりボヤケていく部分かもしれません。例えば相談を生成AIにして答えてもらう、間違いもあるかもしれないがある程度正しい答えが返ってくる。医療の件なら診断をAIに行ってもうらう、研究によっては医師とほぼ同等、画像診断なんかは医師より、より正確に行うようになってきています。

このことは勿論良い面も勿論あるのですが、対面ではないことで脳が活性化されません。だけど間違いの少ない判断ができるようになる。

難しい問題かもしれませんが、脳は使わなければ委縮していきます。だけど正しい判断をしている。

少し話が飛躍してしまいましたが、そのような問題を含む、オンライン社会の問題です。

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