「保険はきかないんですか?」カイロプラクティックに興味をお持ちの方から、このような意見を頂くこともあります。
当院は東京のカイロプラクティックとしては、お値打ちな値段設定で上質なサービスを提供しています。上質といってもラグジュアリーという意味ではありません。
2026年では医療仕分けによって保険適応の範囲が狭まりつつある中ですが、それでも3割や2割負担で医療を受けるのに比べれば「高い」と感じるのは当然でしょう。
しかし「質の高いケア」という意味では、例えばぎっくり腰への対応は最初が肝心です。基本的な考え方から教育するので慢性化リスクを少しでも下げ、再発防止の策も講じていきます。
「健康志向」へ向かえば投資になりうる
急性の痛みがある環境の時や慢性痛をお持ちの方は、生産的な状態でない状況にある確立が高いです。
現在腰痛などの筋骨格系症状は「生物心理社会的要因」で発症、慢性化すると考えられています。
痛みをコントロールするところから出発して、メンテナンスケアを行っていくことで最上の健康を目指すのがカイロプラクティック・ケアです。
個々の資質、状況もあるのですが可能な範囲でより生産的な人間になっていく方向で、ケアをしていきます。
また自由で喜びに満ちた人生になっていくので、金銭だけでははかれない人生の質(QOL)の向上もあります。そのような意味で、1回数千円のケアは投資と言えます。その数千円をNISAで毎月投資した方が賢いよ、という考え方もありますし、健康を害してしまっては、将来的な医療費は高くなりますから、バランスが大切です。
腰痛があると「他の医療費」もかさむ
2026年現在、そしてこれまでも地域のクリニックに行けば高齢者が毎日薬を処方してもうらうために、大勢いらっしゃいます。20世紀のモデルではこれが当たり前の光景でした。
今後の日本の医療政策でどうなるのかは分かりませんが、現状をみても約78兆円の税収で、医療費は約6割の47兆円で、これはいつまでも続かないだろうし、年平均で約7,800億円ずつ増加していて、2040年には約80兆円に達する見込みだそうですから、普通に考えればどんどん削られるでしょう。
国全体で考えると、腰痛に限った話ではないですが大きな問題です。細かくみていきましょう。

腰痛とお金に関する研究(2012年1月)
腰痛のため早期に退職した人の多くが、継続的な財政困難に直面していることが、新しい研究で示されたようです。なかなか興味深い内容です。
腰痛は命にかかわる問題ではないといいますが、人生の質という観点からすると大きな要素です。 単に痛みがあるか無いかだけではなく、金銭的な面でも影響が出るというのです。
医学誌「Pain(疼痛)」2012年1月号に掲載された内容によると 腰痛患者680人を追跡調査してみると、腰痛が無くフルタイムで働いていた人に比べると現役引退後の貯蓄高に大きな差があるという。

男性で腰痛で早期退職した45~54歳、65歳までの貯蓄額のが5,400ドル(約43万2,000円)で年金額額は1年あたり314ドルと推定された。
45~54歳で腰痛がなくフルタイム勤務を続ける男性では、65歳の退職時の貯蓄額は36万6,000ドル(約2,800万円)を超え、年金額は年2万1,000ドル(約168万円)であった。
女性では、腰痛で早期退職した人の貯蓄額の中央値は約2万1,700ドル(約174万円)、 年金額換算で約1,100ドル(約8万8,000円))、
女性で腰痛がなく定年までフルタイムで働いた人では25万6,500ドル(約2,050万円)、年金額換算で約1万3,000ドル(約104万円))と推定されている。
腰痛でも定年まで働いた方は、また別の話ですが参考になります。
腰痛があると貯蓄高が少ない
この研究をしたシドニー大学教授のDeborah Schofield氏は、
「他の健康問題が原因で早期退職した人に比べ、腰痛により退職した人では、65歳時点で貯蓄のない人の数が2倍を超える。また、腰痛がありながらフルタイム勤務を続けている人でも、慢性的な健康問題のない人に比べると貯蓄額が少なかった」と述べている。

腰痛患者さんとウェルネスケアをしているカイロプラクティック利用者の両方と接しているカイロプラクターには良く分かります。
施術を通じてさまざまな会話をします。短時間でケアをしているカイロプラクターのことは知りませんが、認知行動療法を用いていさまざまな心理・社会要因のお話を伺って、可能なアプローチをしているカイロプラクターには視界良好な景色です。
両者には明らかな精神状態の差が常にあります。
ウェルネスケアをしている来院者も、最初のキッカケは痛みを抱えて来院なさった方々です。
痛みと鬱は同居する、慢性疼痛とは鬱状態
鶏と卵の話になりますが、痛みが慢性化するということは『うつ』 なのです。
ぎっくり腰になる時は、その時点で相当な社会心理的なストレスを感じている状況である可能性が高い時ですが、それに加えて急性腰痛から慢性腰痛に移行してしまう場合も『うつ状態』が関連していることが解かっています。
うつ状態を引き起こす社会的状況にも目を向けて環境整理が必要です。現状の日本では、そこまで考えて対応している医療機関はほぼ無いと思います。少なくとも保険適応の範囲では100%不可能です。
それでは通常クリニックや病院の経営が維持できないからです。
慢性疼痛は命に関ってくる
2009年の研究ですがスウェーデンで死亡率も上がるという研究結果もでてきています。
25~74歳の一般住民1,609名を最長14年間追跡調査した結果、広範囲にわたる慢性疼痛を持つ被験者は、疼痛のない被験者より死亡率が高いことが確認された。
その死亡率上昇は、喫煙、睡眠障害、身体活動低下と関連していた。
(2009;31,Andersson HI.)
2026年になると判っているのは「慢性痛があると血管も含めて微細な炎症が全身で起きていると言われています。これも卵が先か鶏が先かという問題でもありますが、痛みがあると身体を動かしたいと思わなくなってきます。
眠りの質も下がります。悪循環になり活動性はさらに下がります。ご存知の方も多いですが活動性が下がれば疾病率、死亡率も当然あがります。
マインドセットの差
マインドが健康に向かうことになっている方は長期的にみると筋骨格系症状以外の他の疾患の予防にもつながるといえます。
生産的な人生が送れるようになるきっかけにWHO基準のカイロプラクティックをお勧めします。
長期的にみて慢性痛の無い生活、少ない生活は統計的に見ても利益があると断定できます。昨今は右寄りの政策が受けていますが、国の経済の事を語るならば足元の自分の身体が健康であることを第一に行動しましょう。
引いては国の財源論に直接つながります。若い人から高齢者を巻き込んでいく気概が必要です。
身体の痛みは社会的損失につながる
社会的な価値感の問題でもあるのですが、超高齢化社会を迎えて高齢者達の多くは毎日対症療法や薬物療法を受けに病院や接骨院に通っていると聞きます。
おそかれ早かれこのようなシステムは継続することができないであろうと私は考えています。私は、このような発想を基にカイロプラクティックを通じて生産的な社会になる人を一人でも増やして豊な未来を創造していきたいと考えています。









