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伊藤孝英
カイロプラクティックそのまんまサンシャイン院長
RMIT大学(ロイヤルメルボルン工科大学)日本校卒業。B.C.Sc(カイロプラクティック学士), B.App.Sc.(応用理学士)。従来の筋骨格系障害としての腰背部痛という観点から、生物社会心理的要因としての腰背部痛へとシフトチェンジしてマルチモデルで腰痛ケアをしています。鬱・不安などの気分障害で過度な薬物療法に疑問をお持ちの方もお気軽にお問い合わせください。
そのまんまサンシャイン公式ホームページ
筋骨格系の症状はもとより代替医療のセカンドオピニオンもお気軽に聞きにきてください。https://chirosonomanma.com

抗不安薬や睡眠薬は危険なの?

抗不安薬や睡眠薬のリスクを解説する記事のアイキャッチ画像
最後は個人の判断になるが少し危険なよう

10年前に書いた「理想論的」な記事をある程度リアルに照らし合わせて、現実解を見出せるようにリライトします。

カイロプラクティックに訪れる方の中にも睡眠薬を利用している方は少なくないです。

カイロプラクティックは自然療法なので、「なるべく服用しない生活を目指しましょう」と伝えるものの、患者さんは現実的には何とか睡眠薬を用いて現実生活を維持してます。

患者さんが思い描く理想の生活と、カイロプラクターが思い描く理想の生活のギャップは常にあります。

何が絶対的に良い、悪いというものはないものの、私個人の意見では何らかの形でライフスタイルを変えていかないと歪が大きくなっていくように思います。

うすうす加齢は体調の変化は感じているものの、まだ頑張れるとか、現状を変える時期ではない、認めたくないなどの気持ちがそうさせます。

それでも身体は正直ですから遅かれ早かれ変化が求められます。

目次

睡眠薬や抗不安薬は死亡率があがる

抗不安薬や睡眠薬を処方された、約3万5000人を対象とした7.6年の追跡調査
解析対象群は6万9418人にのぼる薬を処方されていない方々です。

もともと他の疾患がある方もいて、さまざまな交絡因子が調整されているが7.6年間で追跡期間中の累積死亡率は
100人当たり薬使用群26.46人、使ってない群16.82人

登録から1年以内の死亡を除いても、7.6年間にわたって100人を追跡すると睡眠薬使用群では約4人が過剰に死亡すると推定。

薬剤の影響で1年以内に死亡することもあるので、複数年単位で追っていくとおそらくもっと多いのでしょう。

さまざまな理由で死亡率があがるのでしょうが患者さんにとっては目の前の眠れないことは大きな問題であることも確かです。

どの位置でバランスを取っていくかは本人次第となりますが医療者側のスタンスも難しいところでしょう。

カイロプラクティックに来る方との会話で感じるのは、薬でバランスをとっているのは身体の負担も大きいですし、患者さんの頭の中で考えている状態と、実際の筋骨格系の強張りの解離が大きくあります。

また業界では向精神薬利用者の筋肉はネチッこい筋肉に変質しています。ほぐそうとしても緩んでこない。

患者さんからすると手を抜いている、もう少し押して欲しいという欲求が増えます。人間の欲望はいろいろな形で変化を要求します。しかし実際には、確実に加齢し、負担がかかっています。

寝ている女性
睡眠薬は死亡率を上げる

この死亡率の増加が示す数値は判断する人にもよりますが、私は多いと思います。

そもそも国際睡眠学会の提案する不眠症の第一選択は認知行動療法です。

認知行動療法は手間がかかりますが、一生の財産を発見できる優れた心理療法の一種です。

研究内での「睡眠薬の処方のされ方の特徴」

薬剤を処方された群は、抗不安薬または睡眠薬もしくはこれら両方が初回処方され、この期間内に複数回、同じ薬剤の処方を受けていたそうです。

患者さんからすれば、よく眠れるようになることを目的としてクリニックに足を運んでいるわけですから同じ薬が出ていても疑問はないのかもしれませんが、違う薬を選択していくという考え方があっても良いのかもしれません。

具体的にはひとそれぞれ処方された回数は違うでしょうが、ずっと飲み続けていた方々ばかりではなさそうです。

更年期の睡眠障害は改善しないもの

更年期はつらい症状ですが、こちらも睡眠薬は注意が必要です。更年期の睡眠障害は改善しないものだと心得よ。

睡眠障害のために処方された睡眠薬を1年以上にわたって慢性的に服用している中年女性では、睡眠問題はほとんど改善していない

閉経は不眠症を引き起こすことがる。多くの女性は、更年期に入る数年前から閉経に至るまでの数年間に睡眠障害を経験する。
中年女性238人(睡眠薬使用群)と、睡眠障害に悩まされているが睡眠薬を使用していない女性447人(対照群)を比較研究。

1年後のスコアが有意に変化した睡眠障害は両群ともになく、また睡眠薬使用群で対照群と比べて有意に改善した睡眠障害もなかった

2年後の睡眠障害の改善度についても同様の結果。

年に1回の睡眠障害に関する自己評価に基づいているので不正確であるものの「睡眠薬を使うつもりなら、1週間程度の短期間、または状況に応じて2、3回の使用にとどめるべきだ。長期間使っても、睡眠障害が改善することはないのだから」と助言。

Solomon DH, et al. BMJ Open. 2021 May 11. [Epub ahead of print]

みなさまおひとりおひとりが、安易に抗不安薬や睡眠薬を手にしない心構えが必要でしょうね。

上記の論文にもあるように、使っても1週間程度の短期間使用するものだと考えた方が健康的です。

更年期障害に関しては、スポーツクラブに毎日通っている女性は更年期障害が殆どないと聞きます。

  • 「運動量が多い女性は更年期症状が軽い傾向がある」
  • 「特に筋トレは症状改善に効果的というレビューがある」
  • 「ただし個人差があり、万能ではない」
  • 「ホルモン療法が使えない女性にとって重要な選択肢」

更年期障害が始まってからでは遅いのかもしれませんが、個人的には更年期に伴う睡眠障害にも運動介入が一番費用対効果に優れているだろうと私は思います。

それには身体を動かし始めたあとに訪れる快感、心地よい感覚を大切にしてあげると長続きするのだと思います。

自分の感覚、すこしの心地よさを大切にしてあげてください。

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