ボランティアでしか得られない体験
去る2017年12月16日、昨年末の出来事で今さら記事をアップロードするのも何ですが記事を途中まで書いていたものですから、せっかくなので投稿しちゃいます。
大井ふ頭に市民ランナーの方々をサポートするボランティア・カイロプラクティック治療に行ってきました。
今年で3回目になるマラソン平塚カップ
お声がけいただき、3回目を迎えるマラソン平塚カップにカイロプラクターとして選手をサポートする立場で参加してきました。
私自身、スポーツカイロの現場は初めてで、仙田先生、中西先生はじめ、オリンピックのメダリストや世界記録保持者をサポートしている先生方と一緒に選手をケアできる大変貴重な機会に恵まれました。
5000mタイムトライアルにチャレンジするランナーの方々に、国際基準のカイロプラクターが20名一斉にパフォーマンスを上げるためのカイロ治療を行う光景は圧巻でした!
各選手ウォームアップ後に10分間のカイロプラクティック治療
これまで多くの先輩からスポーツカイロプラクティックのお話しを伺ってきましたが皆さんの共通点は「普段行っていることをするだけ」「普段のカイロプラクティック治療で充分パフォーマンスがあがるよ」という部分でした。
頭の中では分かっていても、実際現場に立ってみないと理解できない性格なので今回はとても貴重な時間となりました。
選手の普段のトレーニング、プロの選手による入念なウォームアップ、そしてカイロプラクティックをスタート前に受ける。風も少ない競技場というベストコンディション。
自己記録更新者が続出
自己記録を更新する方々が続出しました。大幅に更新する選手もいて「1分以上自己記録を更新した!」と報告を受けたときは大喜びしちゃいました。
超一流のプロの選手でもないかぎり、施術者による身体ケアはなかなか行っていないもの。
カイロプラクターの目では、多くの方のお力になれそうだなぁ と正直映りました。
国際基準カイロプラクターの方々次回参加しましょう!
この規模でアスリートに施術を行うのはおそらく日本初ということで、私は一種のお祭りmoodで思い切り楽しんじゃいました。久しぶりに先輩方とお逢いできて様々な話をお聞くこともできて、大満足です。
まだ参加していないカイロプラクターの皆さん… このボランティア絶対参加したほうがいいですよ
選手との一体感
スポーツカイロは選手との一体感が魅力とは聞いていましたが、これほど面白いとは思ってもみませんでした。
とくに担当した選手の走りは気になり、出来れば自己ベストを更新してくれたら…との思いで大きな声援をかけたくなり、おまけに便乗して喜びを分かち合える。
こんなに楽しいなら次回からも参加しなきゃ損だなこれは、とおもいながら帰途についたのでありました。
最後になりますが、このような貴重な機会をいただきました木津先生にこの場をおかりしてお礼申し上げます。
ボランティアは心臓によい
ボランティア活動は楽しい、健康に良いといいます。実際にボランティアをする側に一番メリットがあるのかもしれません。
「Pediatrics」2013年2月25日号によると10代でのボランティア活動がその時の健康面に影響がでるという報告が掲載されたています。
アメリカではよく入試の対象になるボランティア活動
これはハイティーン106名を対象に放課後に
①小学生の相手を1週間してあげたグループと
②その順番待ちをしていたグループに分けて
体脂肪、炎症、コレステロールのレベルおよび感情面で自尊心、精神的健康、気分、感情移入も評価された研究です。
10週後の血液検査は、体脂肪、コレステロール値、炎症レベルが下がっている
10週後の結果はボランティアしたグループは、順番待ちのグループにくらべ
- 体脂肪
- コレステロール
- 炎症のレベル
がそれぞれ低かったようです。この最後の炎症レベルは鬱などの原因ともいわれているので、非常に大きな指標です。よくアメリカの大学受験で高校の時にボランティア活動をしたかどうか問われると聞きます。
日本とは事情が違いますが、この血液の数値を見るだけでも有益であることが分ります。
研究者のSchreier氏は、「感情移入や利他的行動、精神的健康が最も大きく向上したと報告したボランティアでは、心血管の健康の改善が最も大きかったという。
また思春期の共同体への介入が健康面改善への影響が示され励まされたという。
自利利他の精神は科学によっても証明された
利他的な行動は、健康に良い影響を与えることが科学的に解かってきています。私はボランティアというと敷居が高い部分もあるので、電車の席を譲る、ゴミを拾うなど個人でもできることから始めるといいのではないかと考えます。
この研究の面白いところは、共同体のメンバーを支持する社会的介入が若者の健康を改善すると述べているところです。
インターネット環境に変化して共同体への参入が薄れていく一方だとおもいますので、私自身も自分の健康の為に共同体メンバーを支持する社会活動というものも考えていこうと思いました。
それは自分自身の健康の為だと割り切れば、案外苦痛ではないのかもしれませんから。