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伊藤孝英
カイロプラクティックそのまんまサンシャイン院長
RMIT大学(ロイヤルメルボルン工科大学)日本校卒業。B.C.Sc(カイロプラクティック学士), B.App.Sc.(応用理学士)。従来の筋骨格系障害としての腰背部痛という観点から、生物社会心理的要因としての腰背部痛へとシフトチェンジしてマルチモデルで腰痛ケアをしています。鬱・不安などの気分障害で過度な薬物療法に疑問をお持ちの方もお気軽にお問い合わせください。
そのまんまサンシャイン公式ホームページ
筋骨格系の症状はもとより代替医療のセカンドオピニオンもお気軽に聞きにきてください。https://chirosonomanma.com

    社会的な痛みと肉体的な痛みは神経を共有

    あたまを抱える女性
    痛みって脳、言葉が深く関わっている

    私はカイロプラクティックを通して痛みというものが、個々の人間や、その集団、コミュニティーがより良く生きるため、また社会成熟して行く方向性を示しているのではないかと思うようになりました。

    痛みが社会的なことと関連していることは、さまざまな研究で明らかになっております。腰痛も生物心理社会要因で発症すると四大医学雑誌で明言されています。

    この痛みは複雑に絡みあっています。しかし絡み合った被もを少しずつ解いていくと、個々の人生、家族、コミュニティが息づいていくのもカイロプラクティック臨床を通じて知り、体験しています。

    一人でも多くの方が痛みから解放されてる術を身に着けることを願っています。

    目次

    脳神経は「社会的な痛み」「肉体の痛み」を共有

    社会的な拒絶または損失の経験が、おそらく脳内で正当な理由のために、「人間の顔」や「痛い経験の一部」として記憶されている。

    この脳内システムは社会的分離、(孤立)の有害な影響を防ぐために、痛みの信号を借りて、痛みのシステムを共有しているかもしれない。

    心理学のレビュー「共有神経基質」

    社会的な痛みは身体の痛みそのもの】

    このレビューは、物理的な痛みや社会的な痛みの経験が共有神経基質に依存しているという考えを探求してきた研究をまとめたもの。

    「社会的な痛み」は「肉体的な痛み」の関連神経領域を活性化することを示す証拠です。このような物理的な予想結果のいくつかの身体の痛み、社会的痛みのオーバーラップを研究がまとめている。
    a) 一方の痛みに敏感な人はもう一方の痛みにも敏感である
    b) 一方の痛みを増減させる要因が他の痛みも同様に変化させる

    「共有神経基質」は社会的に痛い経験の理解のために議論されている。

    (Psychosom Med. 2012 Feb-Mar)
    「身体的痛み」と「社会的痛み」の重なりを示す日本語のVenn図。左側の赤い円には「身体的痛み」と書かれ、肩を押さえる人物アイコンと「ケガや火傷」「病気の痛み」の説明。右側の青い円には「社会的痛み」と書かれ、うつむく人物と壊れたハートのアイコン、「拒絶・孤立」「いじめ・失恋」の説明。中央の重なり部分には「共有神経基質」と書かれ、脳のイラストと「前帯状皮質(dACC)」「前部島皮質」のラベル。下部には「共通の脳領域が反応」と書かれた矢印。

    認知行動療法でも痛みを「苦痛」と「苦悩」に分けて考えます。カイロプラクティック臨床の中でも痛み自体は改善しても、苦悩をしばらく訴える患者さんは多いです。それも痛みですから認知的整合性がとれるまで、いろいろな意味で調整していきます。

    そして、この論文でさらに面白い考察は、社会的な処罰にまで言及しているところです。

    他人を拒絶したり社会的苦痛を与えたりすることは、他人を身体的に傷つけることと同様に法律で罰せらるようになり得ることを示唆している。

    社会的痛みの経験が、身体的な痛みの経験と同じくらい有害である可能性を示唆していると述べています。冒頭に書いた人類が成熟する方向に、これらの社会的な痛みへの配慮もあるように思います。

    痛みは一概に悪くない 何かのサインかも?

    いつも痛い痛いと言っている方。おそらくこれからもずっと痛いでしょう。6カ月以上ある「痛み」をコントロールするには、ライフスタイルや価値観を変えていく必要があるからです。

    超高齢化社会を迎えた日本にとって、とても大きな問題かもしれません。物事には表と裏があります。悩ましい痛みをきっかけにして紐解いていくと、よりよいコミュニティーを作っていけるチャンスであるとも言えます。

    身体の痛みは「社会的な痛み」を回避するために出ている可能性もあると考えられています。急性腰痛などが出た時は、立ち止まって環境を見渡してみましょう。そこに何かの糸口が見つかる可能性があります。

    慢性の痛みは「言葉」によって活性化する

    昔から良い言葉を使いましょうと教えられてきました。これは痛みに関しては真実であることが脳科学で判ってきました。「痛い」という言葉をむやみに使えば、痛みを助長することがMRIによって証明されたのです。

    脳はどうなっている
    痛みと脳

    【f-MRIを用いた研究】

    痛みに関連した言葉とイメージを思い浮かべる時とリラックスした時の脳の活性化部分が違う。注意を逸らせるイメージや言葉だと痛み部分の活性レベルが低下した。

    このように脳内の痛みタスクは、何に注意をはらっているかで大きく変化する。痛みを考える上で心理学上の負の感情や意識の覚醒状態だけで考える事はできない。

    (Richter M, Eck Jet al .,2010)
    ドクター

    いつも痛い、ここが痛い、ずっと痛いという言葉を使っている人は痛みに注意が向くため、より痛みが強調されますし、脳科学でも証明されてきているということです。

    痛みの「イメージ」「言葉」も関連

    【感情に意識、言葉が関連している痛み】
    痛み関連コンテンツをイメージまたは言葉にすると、背外側前頭前野(DLPFC)と下頭頂皮質という痛みに関連するペインマトリックスが活性化される。

    これは単に、ネガティブな感情や、意識の覚醒状態の変化によってのみ痛みが変化するのではないことを示している。

    (Richter M, Miltner W et al.,2011)

    人間ってほんとに不思議な生き物ですね。痛みを表すようなイメージ写真、考えてみたら、このページのサムネも良くないですね。よし、これから文字にしよう。

    しかしなんだか、脳機能からみて、ある意味「おばけ」のようなものなのが「痛み」なんですね。

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