近年「炎症」が多くの疾患の背景にあることが解ってきており、さまざまな方法で身体内の微細な炎症を抑える試みが検討されています。
この微細な炎症をいかに発生させないかが、病気を遠ざけておく鍵になりそうです。
今回の研究は、健常者がかなり真剣にヨガに取り組んだ場合、唾液コルチゾール(ストレスマーカー)やインターロイキン(炎症性マーカ)の減少がみられたようです。
ヨガで炎症を抑える
ヨーガの種類はハタヨガ1~2時間、マントラヨガ1時間、座って瞑想2時間、と一日数時間ヨガを行った場合だと思います。
研究では、ベジタリアン食や身体統合性の向上による炎症低下の可能性も考えられているが、多くは瞑想によるものと考えられている。
今後の研究はヨガによるものなのか、瞑想によるものなのか、社会的ダイナミクス、指導者の影響など考慮して、どの文脈要因においてどの程度関連性があるかを同定していくことのようです。
これらの研究は本当に大変そうです。そもそもハタヨガのアーサナも瞑想を深めるために行っていると私は思っているのですが、切り分けて考えなきゃならないのが医学的研究なので大変ですよね。


歴史的に長く続いているものは、何らかの効果があるから続いているのですが、これまでの医学的な研究に加えて具体的に研究が行われてきていることは嬉しい限りですね。
線維筋痛症におけるヨガの効用
ヨーガが線維性筋痛症に有効であるとされる研究結果があるようです。私も趣味でヨーガを行っておりますが、筋骨格系症状のケアには大変有効であると感じています。
実際 腰痛や背中の痛みといった背骨周囲の疾患のリハビリテーション書籍には、ヨーガの要素がふんだんに取り入れられています。呼吸から基本的なネコのポーズなど具体的に指示されています。線維性筋痛症は身体の痛みが複数個所、一定期間ある方に出やすい診断ですが、それににた症状を呈している患者さんには良く出会います。
22名という少数ですが女性の線維性筋痛症患者へのヨーガ介入試験
Journal of Pain Research, 2011; : 189 https://www.dovepress.com/an-eight-week-yoga-intervention-is-associated-with-improvements-in-pai-peer-reviewed-fulltext-article-JPR
ヨガのレッスンを週2回×75分行ったところ ストレス指標であるコーチゾル低下に効果があるというパイロット的研究。同時に、疼痛軽減、心理的指標、マインドフルネス(一種の瞑想法)の向上がある。
伝統の医学にはいろいろな効能があるのです。その後さまざまな研究が行われ、それなりに効果があるものの、線維筋痛症はもしかしたらウイルス性の炎症疾患かもしれないという議論が沸き起こり、現在もまだ原因不明です。
それでも一定の効果はヨーガに期待できそうです。上記の研究は短期間での調査です。年単位でヨーガを深めていくとより効果があるのではないか?と私個人は考えています。少しずつ男性のヨガ人口も増えてきているので、このまま一般化すれば、男性の皆様もヨガ教室へのハードルが下がり、炎症マーカーが下がる可能性が社会に広がるのではないかと思います。










