中国、上海での研究ですが、高校生の肩、首こり、腰痛の現状が調査されました。2026年時点では13年前の研究になるので、少し古い研究ですが、参考になる部分が残っていると思います。
約3600名を対象にした研究ですので、ある程度信ぴょう性があります。
時代背景的にスマホが市場に多く出てきている時代です。
頚部痛40% 腰痛33%
頚部痛 40.8%、腰痛率 33.1%。結構多くの学生さんが、肩こり腰痛に苦しめられている。
学生は首痛のほうが多いんですね。2013年の研究になるので、より電子化された生活が、より多くの筋骨格系症状を生み出しているのかもしれません。

2026年になると世間はSNS全盛です。私も含めてスマホでショート動画を観る事に時間を多く使っています。それこそ私はショート動画の作成をしておりませんので、10代の患者さんは少ないのですが、20代、30代でも頚痛の訴えは多いです。
スマホを観る時の姿勢が指摘されやすいですが、身体を動かなくする、固定化した姿勢が脊柱起立筋の機能低下に直結しているように感じます。
そのスマホを手にしている時間の1/10でも、背中のストレッチを無理ない範囲ですれば随分と症状はコントロールしやすくなるんですけどね。世界共通の課題です。
女性、高学年、運動後つらい、趣味PC、時間、勉強ストレス
この論文では学年が上がるほど、デジタル製品利用、メンタル状況で影響され、多変量解析では、性別(女性のほうがリスク高い)、学年があがるほど、運動後のしんどさ、趣味のPC利用、タブレット使用、就業後座位時間、勉学上のストレスと頚部痛の関連性が示された。
腰痛では、性別、学年、運動後しんどさ、趣味のPC利用、携帯電話使用、終業後座位時間、 CES-D (Center for Epidemiological Studies Depression) scaleと関連。
目とスクリーンの距離
PCの位置の高さと目からスクリーン距離は腰痛の度合いに関係ありませんでしたが、目からスクリーンへの距離の変数が頚部、肩痛の発生と関連。
2時間以上のスマホ
全回答者のうち、85.4パーセントは、腰痛に苦しむ可能性が低かった携帯電話のユーザーであったが、2時間を超える携帯電話の使用の期間は、腰痛 首肩痛の有病率が大幅に増加した。
これ2026年になると、殆どの方が2時間以上スマホを使っている気がします。さらに痛みを訴えている方は増えているでしょうね。
少しでも身体がゴワゴワする感じがしたら、背中を伸ばすくらいで漸く快適に過ごせるものだと思います。
タブレットは肩凝り

タブレットの使用(3,016の1067、35.4%)が大幅に首こり、肩痛の発生率を増加させた。
この結果は、主にタブレットを使用しながら、維持姿勢と目からスクリーンまでの距離によるものであった。
タブレットの使用は腰痛の発生率に関連はなかったが、長期使用や目からスクリーンの距離が大幅に腰痛の発症に関連している。
ノートパソコン、タブレット、学校以外で3時間
毎日約1時間の運動グループが一番両者との関連が低い。
さらに、学生の26.1%は学校以外で3時間以上、毎日座っている学生は大幅に肩や首の痛みを持っている可能性が高いという。
運動を毎日行い、座位時間を減らす
しばしば以上1.5時間あまり移動せずにPCの前に座っていると筋骨格系疾患の有病率が高校生の間ではかなりあることを示唆している。
この辺りは2020年にWHOも「座位姿勢と運動のガイドライン」を出しており、私もそれに従って身体を動かす時間を作っています。
そしてこの原稿の修正もそうですが、立って仕事をしています。
簡単にまとめると
- 授業後には1.5時間以上PCをしない、しても頻繁に動く、
- 1時間くらいの身体運動を毎日する(1時間で終わる部活があるといいですね)
- 授業後は3時間以上座った生活をしない
- ストレス少なく生活する
- タブレットはあまり使用しない
- デジタル製品はあまり使用しない
- ノートPCよりデスクトップ型を使う
- 画面から目の距離を一定以上に保つ
こんなところでしょうか。
おまけ、携帯電話使用による脳腫瘍リスク
携帯電波が脳に悪影響を及ぼすということを耳にしたことがある方も多いとおもいます。私もそのような情報から個人的に携帯電話を使用しながら「もしかしたら脳への電波の影響があるのでは」考えることがありましたが、心配しなくて良いです。
イングランド・マンチェスター科学大学による研究報告によれば、
携帯電話使用からの無線周波は、脳腫瘍になる危険性を増すようなことは無いと結論づけられた論文が出されたようです。
彼らの調査によると、英国での携帯電話普及率が0%→65%まで1990~2002に増加しているものの、電波の影響が最も考えられる側頭葉という脳の部位の腫瘍の発生率に変化は無かったそうです。
女性ドクター男女ともに携帯電話が普及する前後で統計学的な有意差は無かったようです。
Vocht博士らは
「携帯電話からの無線周波数露出が脳腫瘍の危険性を増すかどうかをめぐる進行中の論争があります。
しかしながら今回の我々の調査結果は、脳腫瘍の少し増加も見られないし、生活の中に携帯が急速に普及していったにもかかわらず、携帯電話使用と脳腫瘍の間の因果関係が見受けられなったことを示しています」 と話されたようです。
2026年現在でもごくたまに、スマホ使用による脳腫瘍リスク増加を心配する方に逢うことがありますが、あまり強く否定せずにお話を聞いてあげるようにしています。









