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伊藤孝英
カイロプラクティックそのまんまサンシャイン院長
RMIT大学(ロイヤルメルボルン工科大学)日本校卒業。B.C.Sc(カイロプラクティック学士), B.App.Sc.(応用理学士)。従来の筋骨格系障害としての腰背部痛という観点から、生物社会心理的要因としての腰背部痛へとシフトチェンジしてマルチモデルで腰痛ケアをしています。鬱・不安などの気分障害で過度な薬物療法に疑問をお持ちの方もお気軽にお問い合わせください。
そのまんまサンシャイン公式ホームページ
筋骨格系の症状はもとより代替医療のセカンドオピニオンもお気軽に聞きにきてください。https://chirosonomanma.com

    家庭内重労働と腰痛

    庭で土嚢を持ち上げる男

    生物心理社会要因という観点から、専業主婦は意外にも腰痛になりやすいカテゴリーに属します。世間の方々が思っているよりもストレスの多い属性であることが解っています。

    専業主婦に限った話ではないですが、家庭内の労働でも比較的重労働になる仕事、例えばガーデニングなんかが腰痛と関連があるようです。

    海外での調査になりますが、参考になる部分があればライフスタイルの変更を模索する時期だと思って、思い切って行動に移しましょう。

    目次

    家庭内重労働は腰痛と関係がある~豪州2014年の調査

    ガーデニングで腰痛になるという患者さんのお話しを聞いたことがあります。

    汗も流せて身体に良さそうなのですが、少なくない方がガーデニングで腰痛になっていると仰る。

    花とスコップ
    ガーデニングと腰痛

    何故なんでしょうね?想像するにずっと中腰で腰に負担がかかるからでしょうか?私も公営住宅に住むようになって、庭仕事を引き受けたのですが、意外にキツイ。春や秋は気持ちいいのですが、雑草が一番伸びる初夏~真夏は短時間しか作業できません。

    「雑草が伸びてるから何とかしなくちゃ」と考えること自体がストレスですし作業は中腰で5分もすれば膝、腰がキツイなっと感じます。「それでも雑草をとっておかないとな」と頑張らなきゃいけない時間が延びれば延びるほど肉体的に負担がかかります。

    海外では双子ちゃんを追跡調査して、病気の要因を探る研究が積極的に行われていますので、見てみましょう。

    ガーデニングとウォーキングの差から見たエビデンス

    研究グループは、オーストラリア双子登録を通じて募集した双生児486組を対象に、腰痛有病率ならびに家庭内重労働(活発なガーデニング、重い庭仕事)とレクリエーション的身体活動( ウォーキング)について、質問票を用い調査。

    双子で研究

    腰痛と身体活動との関連性について、全486組を対象に横断分析を行うとともに、表現型の異なる一卵性双生児69組(一方が腰痛を有し、もう一方は腰痛を有していない一卵性双生児)を対象に症例対照分析を行った。

    家庭内重労働は3倍弱腰痛になりやすい…

    症例対照分析において、腰痛は家庭内重労働と有意に関連したが(オッズ比:2.88、95%信頼区間)、いかなるタイプのレクリエーション的身体活動とも有意な関連は認められなかった。

    家庭内重労働とレクリエーション的身体活動の両方を行った場合
    レクリエーション的身体活動のみと比較し腰痛発症リスクが有意に増加(オッズ比:3.48~4.22)。

    Hübscher M, Ferreira ML, Junqueira DR, Refshauge KM, Maher CG, Hopper JL, Ferreira PH. Heavy domestic, but not recreational, physical activity is associated with low back pain: Australian Twin low BACK pain (AUTBACK) study. Eur Spine J. 2014 Oct;23(10):2083-9. doi: 10.1007/s00586-014-3258-2. Epub 2014 Mar 12. PMID: 24619607.

    オッズ比とは、ある要因がある人とない人で「症状がどれくらい起こりやすいか」を比べた数字です。

    1より大きいと起こりやすく、1より小さいと起こりにくいことを示します。例えばオッズ比が2なら「その要因がある人は約2倍起こりやすい」という意味になります。

    リクリエーションは気分転換になるけど、家庭内重労働は多くの方が嫌嫌行っているのでしょうね。ガーデニングも精神的には良さそうですが肉体的負担が思いのほか大きいようです。

    どう考えたらよさそうか?

    肉体労働と腰痛は関係がないというエビデンスがあるのだが、家庭内重労働は関係があるとなると悩ましい。

    みんなガーデニングなんてやりたくないけどやってるのか、家庭内の微妙な力学で腹が立つのか、賃金が発生しない分余計に負担に思えるのか、いろいろ勘ぐりたくなります。

    本来は余裕のある家庭で、お手伝いさんがやる労働を無償でやっているとストレスがかかるんでしょうか?

    日本でも本物のお金持ちは庭師さんに整備してもらってますものね。オーストラリアだと芝刈り機を使ったり、日照も強いですし、日本のガーデンとは違うでしょうが、少し考えさせられます。

    哲学的に考える

    國分弘一郎先生の著書にシリーズ哲学講話があります。「目的への抵抗」や「手段からの解放」を拝読させていただきました。

    どのようにしたら「それそのものを楽しむことができるのか?」という観点で哲学的に説明がされています。

    この観点から考察すると「庭を綺麗にする目的で」とか「綺麗にする手段は芝刈り機を使って」とか手段・目的連関で考えるとガーデ二ングが楽しめません。そうするとストレスを感じやすい。

    あまり目的を持たずに、土を触る感触や花の種を植える喜びに焦点を合わせていれば比較的ストレスは少ないと言えます。

    「今日はここまで作業する」とか、「これをやっておかないと駄目だ」などとは一切考えずに、「土いじりは楽しいな」で遊ぶ。楽しい感覚がなくなったら手を停める。

    これくらいの感覚で作業していみてはいかがでしょうか?私も今年は「土イジリそのものを楽しむ」という方向で、庭仕事をしてみます。

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