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伊藤孝英
カイロプラクティックそのまんまサンシャイン院長
RMIT大学(ロイヤルメルボルン工科大学)日本校卒業。B.C.Sc(カイロプラクティック学士), B.App.Sc.(応用理学士)。従来の筋骨格系障害としての腰背部痛という観点から、生物社会心理的要因としての腰背部痛へとシフトチェンジしてマルチモデルで腰痛ケアをしています。鬱・不安などの気分障害で過度な薬物療法に疑問をお持ちの方もお気軽にお問い合わせください。
そのまんまサンシャイン公式ホームページ
筋骨格系の症状はもとより代替医療のセカンドオピニオンもお気軽に聞きにきてください。https://chirosonomanma.com

    脚の痺れ、痛みへのカイロプラクティックの効き目の目安

    脚の痺れでカイロプラクティックを受けたことのある人、これから受けようか考えている方への情報となれば幸いです。

    実際私もカイロプラクティックの臨床に携わり、大学で学んできたこととの差異に苦しんだり疑問に思う部分がありましたので、きちんとしたエビデンスを知ったときに理解が深まりました。

    カイロプラクティック・ケアが具体的にどれくらい脚の症状に有効なのかを見ていきましょう。専門用語が多いので噛み砕いて説明できたらと思います。

    目次

    ①腰痛や背中の痛みを伴う下肢痛の原因

    カイロプラクティックに連絡をしてくる患者さんに多い症例の一つです。脚だけ痛いというよりは、腰も痛くて脚も痛むという訴えは多いです。エビデンスを参考にしてカイロプラクターの意見を書いていきます。

    ジーンズをはいた脚を上から撮影した画像
    脚の痺れにカイロプラクティック治療はどれくらい有効か

    12週目では脊椎マニピュレーション(背骨の操作)はあらゆるメリット

    現時点で解かっているのは12週目の時点ではあらゆることでメリットはある、ただし発症から1年の時点では有効な差はない。
    あらゆることとは、痛みやそれによる日常生活動作、自己肯定感など。

    脚の症状の出る機序には4分類を提案する。4種類にはかなりの重複があるかもしれないが、著者らは上乗せメカニズムの存在を提案しています。

    http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1356689X07001658

    脚の痛みを持つ患者のグループは4つに分類できます。

    • 中枢感作=背骨の中の神経が関与している
    • 緊張感=神経が傷ついているが主に痺れ、感覚低下がなく、運動障害の可能性
    • 末梢神経感作=末梢の侵害受容器(痛みセンサー)が、通常より反応しやすくなっている状態
    • 筋骨格系問題

    ①はワインドアップの可能性もあり、臨床上ワインドアップが起きていれば、施術の強さは弱めて、痛み神経教育とアクティブケアの時間を多く取り入れます。ワインドアップは同じ刺激を繰り返すと、痛みの神経がだんだん興奮して“痛みのボリュームが勝手に上がってしまう現象”です。

    ③は組織の炎症(サイトカイン、プロスタグランジンなど)持続的な機械的ストレス、神経根の軽度圧迫、筋・筋膜の過緊張、末梢神経の微小損傷が原因とされている。

    これらが侵害受容器のイオンチャネルを変化させ、 痛み信号が出やすい状態 になる。

    ④は③にもかぶるが、筋骨格系の不具合が原因で痺れ感が起きている状態

    カイロプラクティック臨床に携わっていると良く分かるのですが、脚の痺れというのは簡単にとれるものではありません。①②は特に簡単ではないです。

    いずれにせよ脊椎マニピュレーションは、これによると見ると3か月の時点ではあらゆるメリットがあるということです。

    ドクター

    ですから例えば1か月治療を受けて、脚の症状が残っていても普通です。しかしカイロプラクティック治療を受けていない方と比べると大きな差がある可能性が高いです。

    そしてご覧のとおり、1年後に何等かの症状があってもおかしくないくらいシツコイ症状です。ですから3.4か月を目安にカイロプラクティック治療を受けるというのは賢い選択となりえます。

    カイロプラクティックが法制化されていない日本の臨床現場では、現実的にはもっと早い回復を試みています。(脊椎マニピュレーション以外の施術が盛り込まれます)

    カイロプラクティックそのまんまサンシャインでは筋膜をとこととんリリースすることで回復を促しています。よって③④が主の原因な場合、早期回復が見込めます。またマイオセラピー®で脊柱起立筋をリリースする過程で、中枢性感作の影響を減らせると考えています。

    その② 脚の症状に「健康助言」だけとカイロケアを比較

    カイロプラクティックの研究の難しさは脊椎マニピュレーション(背骨骨盤の操作)だけを抽出して、結果をみる事です。実際のカイロプラクティック臨床は筋操作、運動療法なども含まれることが多いです。これからご紹介するのは、健康助言だけを行った群と、背骨の操作と健康助言をした群とで比較したものです。

    健康助言のみより優れるも、52週(1年)は持続しない

    ただ単に生活のアドバイスを聞くよりも、背骨の操作を受けてから+健康アドバイスを受けたほうが効果があるとういことです。

    くどいようですが、脚の症状に「背骨の矯正」を行った場合の研究です。脚には触っていないということです。ただ背骨のマニピュレーションで3か月で一定の効果が見込めるならば、背骨の影響もあると言っても問題ないのではないでしょうか?

    アナウンスのイメージ画像
    アドバイスも有効だが背骨の矯正+でより効果

    ガイドラインに沿ったアドバイスとは、痛みを恐れず、なるべく日常に近い生活を心がける事。安静にしないで動いていくということです。

    注意したいのは52週後(約一年後)には背骨の矯正を行っていようが、矯正無しでも差がなくなってくるということです。これも3カ月の時点で優位に回復しているが、その後は判断が必要です。

    そして改めて考えてもらいたいのは、場合によっては52週の時点でも足の症状が残っているのは珍しくはないということです。そのような場合は別のことを考えていく必要があるということです。

    腰下肢痛患者さんに
    脊椎マニピュレーション+ 居宅運動、健康助言(HEA)vs 健康助言のみ

    で比較。

    12週時点でマニピュレーション+健康運動助言群でほぼ全ての項目で改善優位

    結論:脊椎マニピュレーション+健康助言は、12週時点では健康助言単独より有効。

    だが効果は52週間持続せず、52週時点で持続的な改善が見られたのは全体的な改善、満足度、薬物使用減のアウトカムのみ持続していた。

    脊椎操作と自宅運動、亜急性および慢性の腰痛に関する助言:適応的割り当てを用いた試験 – PubMed

    腰下肢痛への脊椎マニピュレーションは、短期効果については確立しているように思える。ただ、長期になると、不十分なよことがエビデンスからも伺えます。

    脚の症状はカイロプラクティックのマニピュレーションを受けないよりは大分いいが、1年も受け続ける必要はないでしょう。私が臨床上思うのは、最初にご紹介した研究にある③④つまり末梢神経感作と筋骨格系問題の比重が高いということです。

    このような研究は脊椎マニピュレーション(背骨ボキボキ)と助言で、筋操作は少ない状況が考えられます。筋操作をふんだんに行っていると、脚の痛みや痺れそのものを触っている感覚が得られます。その部分をどうにかしてあげないと、52週経過しても症状は残っているであろうことが推察できます。

    中枢性感作の影響を下げるには

    CSIのカットオフ値「20点」は、中枢性感作が関与している可能性が高いラインを示します。
20点以上の場合、痛みが“脳の過敏化”の影響を受けていることが多く、教育(PNE)・運動療法・行動変容の組み合わせが有効です。
    中枢性感作簡易検査のCSIのカットオフ値「20点」は、中枢性感作が関与している可能性が高いラインを示します。
    20点以上の場合、痛みが“脳の過敏化”の影響を受けていることが多く、教育(PNE)・運動療法・行動変容の組み合わせが有効です。

    ①の中枢性感作が強い時には、そうでない状態よりは時間が必要な場合が多いです。さまざまなリハビリを行うことで中枢神経の働きが変化してくると思います。

    この場合は、さまざまなリハビリを行うことで中枢神経の働きが変化してくると思います。この辺りは筋年の研究ではエビデンスが最も強い治療:運動療法(特に複合的プログラム)が有効とされています。

    脚の症状の原因①、中枢性感作のケアは、現在の所4本柱が有効とされています

    • 運動療法(複合的プログラム 効果順に並べます)1)筋トレ+ストレッチ、2)筋トレ+ストレッチ+有酸素運動、3)有酸素+ストレッチ、4)マインドボディ運動(ヨガ等)、5)有酸素+筋トレ、6)筋トレ単独、7)有酸素単独
    • 疼痛神経科学教育=pain nerves education 中枢性感作の“脳の誤警報”を理解させ、 痛みの脅威評価を下げることで痛覚過敏を改善する。痛みの起きる仕組みを学びます
    • 認知行動療法 中枢性感作には破局的思考、不安、睡眠障害、ストレスが強く関与するため、CBTは非常に理にかなっている。厚労省の中枢性感作研究班も、「適切な運動+心理的介入」が有効と明記。
    • 補助的な薬物療法 薬物は“中枢性感作そのもの”を治すというより、 神経の興奮性を下げる補助的役割
    • 侵襲的治療(最終手段)脊髄刺激療法(SCS)、神経ブロックこれらは重度の難治性疼痛に限られる。 一般的な中枢性感作には適応外。

    ①②③はカイロプラクティックそのまんまサンシャインでは、日常的に行われています。形式ばって行わないケースも多いですが方向性は間違ってなかったことが、この文章を書きながら感じていることです。

    ⑤に関しては、腰骨の手術後の脊髄刺激療法は効果が望めないという記事を書いています。手術前ならば効果が望めるのかもしれません。

    補足:座骨神経痛フォローアップ MRI検査は無駄

    座骨神経痛の生涯発生頻度は13-40%に及ぶ。座骨神経痛の経過は良好なことが多く、大多数では8週間以内に自然消失する。

    長期的な保存的治療でも改善せず、持続する場合、手術が提供されるが、画像診断と手術技術発展はあるものの、必ずしもここ数十年手術の成績は改善していない。にもかかわらず、MRIが、腰椎椎間板ヘルニア、持続的座骨神経痛例にMRIが頻回に施行されている。

    私の考えでは、多くの坐骨神経痛は下腿の筋膜の連結が硬くくなっているケースが多いようです。分類の③④が大なり小なり影響しています。腰の手術をしても良くならないのはその為だと思われます。

    この硬い部分は画像診断で映りません。手、指で触っていくことで評価できることが臨床上は多いです。例え筋硬度計を使ったとしても、奥にある筋張った筋肉は測定不能だと思います。

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