カイロプラクティックのカテゴリーの一つAK(アプライド・キネシオロジー)という検査法で必要なサプリメントを処方する考え方があります。
栄養療法的な観点で不足分を補うことで、患者さんが緩解に向かうケースもあると思います。
このページはそのような個々のケースではなく、もっと大きなマスでの調査結果から見えてきた全体像のお話になります。どちらかと言えば予防医学的な観点からメリットは無いというデータが主になります。
少し古い記事になりますが参考になる部分も多いと思います。
サプリメントについて最近解かってきている事
このページでは世間一般・TVやラジヲとは、全く違うことが書かれています。疑問を持たれるかたはご自身でリンク先を確認する、チャッピーに相談してみる、など主体的に調べてみることをおススメします。
2021年追記:リンク先がかなりリンク切れになっておりましたので当時の記事名と日付けの記載のみになります。ご了承ください。
2012年頃からサプリメントは意味なしが大半
最近健康補助食品類は、日常的に簡単に入手できて健康に不可欠のような報道がされていますが、研究がしっかりなされていないだけで、状況によっては危険でさえあることが専門家の指摘です。
2024年に小林製薬が紅麹サプリの健康被害を起こしましたが、サプリメント業界は規制があまく、論拠もはっきりしていなくても販売できる仕組みです。
理由としては健康補助食品は承認された薬と同じような臨床試験の厳しい検査基準の影響を受けません。
以下基本的な注意点
1. 名前の通り サプリメントは健康的な食生活にとってかわるものではない。医薬品の代わりにもならない
(Health Sciences Authority .14 Jun 2011)
2. 摂りすぎは悪影響 例えばビタミンCの取り過ぎは下痢など
3. 薬品や食物との相互作用の危険性を知る
4. 医師に相談することが大切
5. 「ナチュラル」は「無害」を意味しない。「天然である」か、「有機である」か、「ハーブの」成分だけを含むと主張しているすべての製品が安全で医薬品より「穏やかである」と仮定しないでください。 多少の植物製品は、実は強力でありえます
6. うまい話に注意してください
7. 販売者を知る ネット等で安価で購入するよりは話のできる販売店で購入するほうが安全です
という7項目が基本的なサプリメントに関する考え方です。

かくいう私も若いころは、何かとサプリに過大な期待を持っていろいろ試しました。
直輸入のサプリなんかは身体に悪いこともあります。基本はきちんと食事から栄養をとります。これがとても重要。
そして補助的にサプリメントを利用しましょう。
慢性腰痛にはグルコサミンを飲んでも意味ない
グルコサミンとプラセボ群の比較対照試験です。二重盲検プラセボ対照RCTの結果、巷で大人気のグルコサミン服用群に、プラセボ群(メリケン粉などの偽薬治療)を上回る統計学的に有意な利点は認められなかった。
(Wilkens P JAMA 2010 45-52)
このサプリメントのエビデンスは限定的で、AIのまとめでは「効果がないと断言できるわけではないが、
効果があると確信できるほどの強い証拠もない」 になります。
セレンサプリメントは癌予防をしない
システマティックレビューによると、巷でいわれている「セレンサプリメントががんを予防する」という信頼できる根拠は何所にも無い事がわかりました。
(May, 2011.Gabriele Dennert, Marcel Zwahlen et al)
イチョウの葉で認知症予防も微妙
最近はあまりテレビを見ないので主観的には判らないですが5年ほど前までは深夜番組や販売系番組でよく紹介されていたと思います。
GoogleやYouTubeの宣伝も似たようなものですが、オールドメディアも相変わらずです。これらの広告を規制しないと健全な世の中、健全な経済成長は無いと思います。
上記の通り医薬品で認可を得るには厳格な比較対照試験を積み重ねる必要があるので費用がかさみます。企業体としては利益を出す部門が必要です。企業の存在意義は利益の拡大です。
私自身は規制緩和をあらゆる方面にすることで日本は成長に向かうと思います。余談はさておいてエビデンスを見てみましょう。
頭が良くなる、脳に良いと言われるイチョウの葉。軽度の認知症の高齢者と正常者との比較研究。
72-96歳の高齢者3069名を対象として、イチョウ葉エキス120mg 1日2回の認知機能に及ぼす影響を、無作為化二重盲検プラセボ対照試験で検討(追跡期間中央値6.1年)。
その結果、正常・軽度認知障害の高齢者に対し、イチョウ葉エキスの服用は、プラセボと比較して認知機能低下を抑制しなかった。
原文(JAMA)2009.12.23 https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/185120
医学の研究は常に更新されますので、今後の研究でもしかしたら、何等かの別の角度では効果が有るのかもしれません。少なくとも認知症の方に効果はないということだそうです。
けれどサプリメント類を摂取している人というのは、自己幸福感、健康観は高いという研究もありますから、何等かのサプリを飲んでいる方は、幸福度は高いのです。
ビタミンDサプリに風邪予防効果はない

ビタミンDがさまざまな病気に効果があると、本邦でも某テレビ局で放映されたばかりのようですが、風邪に予防効果はなさそうとのこと。
これはBBCニュースが10月3日に報じたものです ビタミンDサプリメントを摂れば免疫機能が強化されて感染症予防になると示唆されていた仮説について研究が行われた結論です。
【研究内容】 161人の健康な成人に18ヶ月間ビタミンDを与え、 さらに161人にプラセボを与えた。 参加者は毎月の上部呼吸道感染症; 上気道感染症 数や重症度を尋ねられた。
【結果】 上部呼吸道感染症、上気道感染症の数や重症度に群間で差はない。
この研究も含めたことを、上部の動画で喋っています。
ビタミンE摂取は前立腺がんリスクを高める
セレンとビタミンEがん予防試験(SELECT)データの更新レビューによれば、ビタミンEを毎日400 IU摂っている男性は、プラセボを摂っている男性より前立腺がんが多かった。
この知見は、男性1000人あたりで、ビタミンEサプリメントのみを摂っている群の7年間における前立腺がんが76例に対してプラセボ群は65例と、1000人あたり11例多かった。これは17%のリスク増加となる。この差は統計学的に有意であり、偶然ではないようです。
サプリメント使用とがんリスク増加:裏側を明らかにする – PMC
長期カルシウム摂取で全ての心血管系での死亡率up
下記の研究以外に上記のリンクの中では、許容レベル(2500 mg/日)を超えるカルシウム摂取は、がんによる死亡リスクが高く、多変数調整後の発生率比は1.62倍になるそうです。
スウェーデンの1987-90年のマンモグラフィーコホート、61433人の女性を中央値19年フォローアップした
1日に600-1000mgのカルシウムを摂る群に比べて1400 mg以上の群は全ての原因での死亡(ハザード比 1.40, 95%信頼区間1.17 - 1.67),、心血管系疾患(1 49, 1.09 - 2.02)、虚血性心疾患(2.14, 1.48-3.09)率が高い。
カルシウム錠剤の使用は平均すると関連はないが、1日に1400mg以上のサプリメントを使用している場合には全ての原因での死亡率が高い(ハザード比2.57、CI 1.19 -5.55).
結論として女性のカルシウムの高摂取量は全ての原因と心疾患系疾患での死亡率の高さと関連するが脳卒中とは関連しない。
http://www.bmj.com/content/346/bmj.f228
エキナセアは、風邪に効果なし

デンマークでの719名に対する、一般的な風邪へのエキナセアと偽薬のプラセボ盲目化比較研究が行われ713名が完遂。
風邪の期間ではエキナセア投与群が回復までに6.87日間、プラセボ群(メリケン粉)7.03日間と若干回復が早そうに見えるが、比べると0.53日と医学的に有益な効果があるとの確認はされなかった。
エキナセアは血液検査によるインターロイキン(免疫システムで細胞から分泌されるたんぱく質の一種で、細胞間情報伝達をする)の8つのレベルおける変化と好中球数も統計的に重要でなかったようです。
私も以前に、飲んでいたことがありますが、エキナセアも比較対照試験が行われてこなかったけど、風邪に効くと言われてきたからみんな信じていただけで科学的な根拠はなかったということになるのでしょう。
根拠に基づくの「根拠のレベル』

2021年にもなると、エビデンスが流行り言葉ですが、さまざまなレベルのエビデンスがあります。医学的な研究の科学的根拠の信頼度はいろいろありまして、指標は以下の通りです。参考になさってください。
「某有名大学先生が言っていた」や「コマーシャルの体験談」などは根拠という点においては高いレベルではありません。それでもセサミンのCMのお姉さま方にはどうしても惹かれる今日この頃…
先述のセレンサプリメントの癌予防という点においては、レベル1の研究で根拠がないと言われています。
慢性腰痛に対するグルコサミンもレベル2の研究で意味のないことが分かっています。これらの事が分かっていながら、「付き合いで」「効きそうだから」などの理由だけで高額なサプリメントを飲みたければ、あとは趣味の問題ですね。
比較、吟味することの大切さ
とりわけ医療、健康に関してはヘルスリテラシーと呼ばれ、良い医療を受けるには自分自身で比較吟味して選択することの重要性が指摘されています。
小学校でもリテラシー教育が始まっていると聞きます。報道の裏側にある状況、他のソースの情報にも目を通し、情報を比べて考えることが、より大切な時代になってきます。そして2026年ではAIの利用が一般的になっています。
「このサプリの科学的根拠をおしえて」とチャットボックスに打ち込めば、瞬時にデータを教えてくれます。
心臓疾患による死亡リスクも、メディアリテラシーが低ければ、死亡リスクも有意に高くなるそうです。
(1.97倍)
みんなが科学的根拠についてAIで確認できれば、ある程度の根拠は瞬時に集まる時代になりました。専門家の意見、自分の経験、チャッピーの科学的根拠を練り合わせ、自分にあった方法を都度模索していきましょう。
そのような方が増えて行けば、現行の日本の各種制度を超えた価値観が当たり前になってくれば健康的な社会を我々が作れるのだろうと思います。









