福島第一原発の事故発生当時、問題意識が鮮明であった気がします。2026年現在も医療被曝が諸外国に比べて多いことが指摘されている本邦で、問題を考える材料になればと思い残してある記事の一つです。
原発事故による放射線量とX線の比較
島第一原発付近の方(半径30Km)の危険性は、当時、管元総理が示したとおりです。
2011年3月16日午後1時のNHKの放送で、新宿での午前11時の観測結果が0.89マイクロシーベルト/毎時となっているらしい。
放射線照射量の1番少ない、健康診断などで行う胸部X線撮影時の被曝線量は少なく見て 0.1ミリシーベルト/枚らしいので、当時は新宿で112時間滞在すると約1枚の胸部X線写真と同等の被爆をしていたことになる。


※2023年の記事では、今後会社で行う健康診断で胸部エックス線のルーティーンをやめる方向で検討しているようです。


海外の腰痛診療ガイドラインなどでは、X線のルーティンによる撮影は不要との見解が主流です。極力行わない方が、被曝量を抑える意味で得策だからです。
X線検査による被ばくの具体値
ぎっくり腰などで腰部X線撮影を1枚だけ撮影すると、胸部X線撮影を150回行うのと同等の放射線被曝量となるそうです。(だいたい15ミリシーベルト)超最新の装置でも約1/4の被曝量です。(それでも3.75ミリシーベルト)。
2020年になると、低用量被ばくの機械があるそうですが、どれくらいなんでしょう?少なくとも古い機械を使っている医院での被爆は覚悟したほうが良いです。胸部X線で0.06ミリシーベルトとありますので、10年前の半分くらまで下がってきているようです。https://www.env.go.jp/chemi/rhm/h27kisoshiryo/attach_c/201606mat1-02-2.pdf (環境省による被ばく量説明より)
2026年AIに尋ねたところ最新の装置で腰部X線を「1方向」だけ撮る場合の実効線量は、おおよそ 0.2〜0.5 mSv 程度が目安 です。技術革新がすごいですね。
とは言え、これを福島の帰宅困難区域に滞在するとすると平均的に約2〜4日ぶん滞在したときの外部被ばく量が、腰部X線1方向と同程度だそうです。
CT撮影では
ちなみに部位や撮影機械にもよりますが、CTは部分撮影で胸部X線の100~500倍 つまり約10~50ミリシーベルトの被曝量があるとされています。(全身を撮影するCTはもっと多くの被曝をします)。最新鋭で2.4~12.9ミリシーベルトだそうです。
2026年では最新の装置で腰部のCTを1回撮ったときの実効線量は、おおよそ 5〜10 mSv 程度 が目安になります。
腰部X線1方向(0.2〜0.5 mSv)
年間自然放射線被爆量との比較
年間自然放射線(約2.4 mSv)とされていますので、特にCTは何年か分の被爆を1度でうけることになります。
これは2011年3月時点では福島原発の正門付近で観測した最大値、1時間で8mシーベルトを浴びることになりますから、1時間正門付近に滞在するのと1回CTを撮影するのと同じ(もしくはそれ以上)被曝量となります。
そこまでして受ける価値があるかは、状況によりますが、ガイドラインでは可能ならMRIで撮影をするように指示がでています。
クリニックによもよりますが、比較的新しい機械が置いてある医院での撮影が被爆量は少ないようです。
CT検査の危険性
かねてから論争のあるCT(コンピュータ・トモグラフィー)の危険性について科学雑誌サイエンスで指摘があったようです。X線を使用したコンピュータ解析立体画像は数百枚X線を撮影します。
米国でも使用が増え続けているCT検査は、Berrington de Gonzalezらの研究で2007年に行われた7千万 件のスキャンにより29000件の新たながんの発生に繋がった。
がんの3分の1は35歳から54歳で行われたスキャンによるもので、18歳未満で行われたスキャンは15%で、女性は66%でした。
Projected cancer risks from computed tomographic scans performed in the United States in 2007
検査とは言え放射線を肉体に浴びせるわけですから、そのリスクについても知っておいたほうがいいかも。
このCTの機械、日本には他の先進国の10倍以上設置されているそうです。さすが経済大国日本ですね。ただ一つの仮説として日本に癌が多い理由が医療被曝によるものとの説があります。
医学誌ランセットでは日本の発癌の3.2%はCT検査によるものであるという論文が出されています。上記のような危険性を考慮する研究は少ないですし、知らない方も多いとおもいます。











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