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左首、肩、腕の痛みと痺れ

デスクワークで首から腕まで痺れた30代女性への保存療法の一例

デスクワークは10年やっていると運動やメンテナンス治療を受けていない方は背中、首が板のように硬くなってきます。外で力仕事をなさっている方の方が余程健康的です。

首などの背骨が原因で腕に症状が出るものは現在、神経根症状という言い方をします。原因はインターネットで調べるとヘルニアや狭窄、骨棘など’怖い’’名前がいっぱいでてきますが、いたずらに不安になったり心配する必要はありません。

肘を見せた女性

世界的にみても女性の方が、男性よりも首の痛みを訴えるケースが多い。国にもよるが平均して10万人あたり350名ほど慢性的に苦しんでいる

医療の分野でもさまざまな検査技術が開発され、診断名も増え、細分化したことで難しく考える傾向はあります。その弊害は多くみられます。もちろん細分化したことで救われる方も居ます。

神経根症状も首の痛み同様に基本的には保存療法(非手術)で対応することが世界的なコンセンサスです。すくなくとも保存療法を4〜6週行い、変化がなかったりレッドフラグ症状(命の問題)がある首痛患者では、磁気共鳴画像法(MRI)により、硬膜外ステロイド注射または手術を受けやすい病変を特定するという流れのようです。(Childress MA, Becker BA. Nonoperative Management of Cervical Radiculopathy. Am Fam Physician. 2016)

カイロプラクティックやオステオパシーのような手技療法で、神経根症状を治療していく場合、運動療法と組み合わせることで効果が得られることがシステマティックレビューにて確認されています。構成されているRCT(ランダム化比較対照試験)の質が上がってくれることが期待されています。Thoomes EJ. Effectiveness of manual therapy for cervical radiculopathy, a review. Chiropr Man Therap. 2016;24:45. Published 2016 Dec 9.)

エビデンス三角

体系的レビューですから、最上級の研究において低レベルで効果が認められています。その際、運動療法の組み合わせが必要になります。

この30代女性はどんどん蓄積されてきて結果的に腕の痺れまでに至ったケースです。

このような症状の方はカイロプラクティックによる施術が効果的である可能性が高いのは上記の通りです。勿論手術は短期的な効果しか望めませんから保存療法の立場としては「勿論必要ありません」とお伝えしておきます。

手術が不必要であるという科学的証拠

慢性頚部根性痛(3ヶ月以上持続)患者81名を対象に頚部椎間板切除術か固定術群・各種理学療法群・頚椎カラー群を比較した世界初のRCT(ランダム化比較試験)の結果、手術には保存療法を上回る効果がほとんどないことが判明。

自律神経症状にも注目してください

  • 首から腕の症状で、冷や汗が出やすい状態
  • もともと首が寝違えやすい体質
  • 腕の痺れも大変だが、頭痛やイライラしやすいなどの自律神経系の症状も出てきた

寝違えやすい体質という言い方を問診でされていたので敢えてそのままの表現でそう書きました。寝違えやすい方は筋肉がとても硬くなっていることが多いです。

よく患者さんが訴えるのに「枕が合わない」「布団があわない」という言い方をします。

私はよく「それもそうかもしれませんが、それに合わせる身体の柔軟性が無くなってきている」という言い方をします。

少なくとも子供の頃から頻繁に寝違えるような方は居なかったと思います。

固くなったお身体を手入れせずに、「寝違え体質」と言っていいのか解りませんが、首の筋肉を柔らかくしていかない限りは寝違えが頻繁に起こる生活からは脱却できないと私は思います。

表面の筋肉は割と柔らかくても深部筋が拮抗作用で硬くなっていることもあります。

女性の初診時の痛みと状態

  • 首、左肩、左腕の外側に痛みのような痺れたような感覚が1ヶ月続くので心配
  • 医療機関は受診したが、変化がない
  • 1ヶ月に1回は寝違える癖がある
  • カイロ治療は初めてで少し不安

代替医療的検査と施術

バランス感覚を含めたトータルケア

  • 前頚部筋群の緊張が著しいので、入念な緩和操作
  • 頚椎の機能不全関節に脊椎マニピュレーション
  • 神経・筋システム再教育・体幹筋トレーニング
  • 治療経過で解かってきた、小学生時の肘の怪我。
  • 肘関節の機能制限にカイロ治療をおこなう。
  • 左半身に症状がかたよっているので、バランス感覚等のチェック。
  • バランスボードを使ってバランス感覚を養う
    カイロテーブル

    カイロプラクティックのテーブル

説明は難しく書いてありますが、要するに身体の機能を取り戻すお手伝いをしています。

機器計測で数字だけ見ても解りづらいでしょうが、バランスボードや体幹の筋肉の衰えというのは実践してもらうと納得がいきやすいのではないでしょうか。

また近年は筋膜という考え方も普及してきて、神経の走行や硬節痛とは違う走行で症状がでることも説明しやすくなりました。

首回りに症状がある方は、まず間違いなく首周囲の筋肉の緊張があります。筋肉というものが医学には軽視されてきた部分がありますから、医療機関では原因が解らなかった方はご参考ください。

ご感想「初回の治療で随分楽になる」

  • 痺れは初回の治療で殆どなくなった
  • 驚くほど、首が軽くなった
  • 日常行う運動をしていたら、首の寝違えも起こらなくなってきた
  • メンテナンス治療も考えている

ケースバイケースですが、近年わかってきていることはカイロプラクティック治療で効果が出やすいひとは、脊椎マニピュレーションで脳内麻薬といわれるβエンドルフィンやドーパミンが放出されやすい人だそうです。

院長コメント「性格的なことが改善を後押し」

とてもおおらかな方で積極的に腕の痺れの治療に参加してくださったのが症状改善につながったと考えています。バランス感覚や体幹筋のトレーニングは慢性的な筋骨格系疾患には必須です。

エビデンスに基づき、どれくらいの期間で回復が見込めるか説明していくことも我々の仕事だと考えています。受身の治療から能動的な治療へ積極参加して下さる方は、高い確率で回復していきます。

一応カイロプラクティックによる手あて(脊椎治療)が僅かではあるが他の理学療法より優れているようですよ。

腰痛と頚部痛患者256名を対象に、標準的治療群、脊椎療法群、理学療法群、シャム群(偽の治療)に割り付けて1年間追跡したRCT(ランダムに比較する試験)では
標準的治療群とシャム群が最も成績が悪く、脊椎療法群は理学療法群よりわずかに優れていた

基本的に70%は自然緩解していくのが頚椎神経根症状です。背骨のマニピュレーションで快復するのを後押しするニュアンスだとお考えください。あくまでも貴方の治癒力が貴方の症状を治します。Rhee JM, Yoon T, Riew KD. Cervical radiculopathy. J Am Acad Orthop Surg. 2007)

腕の症状は足の痺れに比べて、比較的回復を実感するのが早いです。手術を検討しているような場合は、先ずはご来院ください。セカンドオピニオンとしてもご活用ください。

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