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伊藤孝英
院長
ロイヤルメルボルン工科大学健康科学部カイロプラクティック学科日本校卒業。B.C.Sc(カイロプラクティック学士), B.App.Sc.(応用理学士)。従来の筋骨格系障害としての腰背部痛から生物社会心理的要因としての腰背部痛へとシフトチェンジ。鬱や不安障害にも着目したマルチモデルでヒューマンケアしています。
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イベント会場でぎっくり腰

休日にイベント会場でライブに参加する。当然ですが身体への負担はいつもと違う場所になります。

だからと言って必ず腰痛になるわけではありませんが、一つの原因にはなり得ます。

このページではカイロプラクティックの症例を通して、どのような状況、状態であったかを考え、ぎっくり腰の時の心構え、対策をお伝えします。

目次

イベント会場でのツライぎっくり

この症例の方はお仕事でイベント会場でイベント主任として立ち仕事をしていた40代女性です。

イベント会場というとお客さんとして何かのライブや催し事に参加することもあると思います。違いは仕事だとストレスを感じてその場にいる可能性があるということです。

もしストレスを強く感じている場合は、そのストレスに対応する必要があります。この主任は職務にはストレスは感じていないので観客として立っている方と同じ条件になります。

ライブ会場
イベントでは通常スタンディング(イメージ)

問診で強調されていたのは以下の2点。

  • 荷物を持ち上げたときに、「少し筋を伸ばしたかなあ」くらいのきっかけ
  • どんどん腰の痛みが強くなってきた

ぎっくり腰のキッカケは人それぞれですが、この方は荷揚げで「少し伸ばした かなあ」くらいです。

人によって「プチっと音がした」や「ぐキッとなった」など受けた衝撃、物理的負荷がどれくらいだと腰痛が発生するとは言えません。

いい方を変えると「きっかけ」とその後に感じる痛みの強さに相関性はなく、気にする必要はありません。

それよりも背景に心理社会的なストレスがあるかどうか?が重要です。この症例の方はストレスを感じていないので、慢性化するリスクは低い方です。

痛みと状態:恐怖心がつよい

そのまんま

初めてのぎっくり腰ですか?

女性

5年ほど前にも1回あります。その時は数か月も痛みが続いたので、今回も続くかもと不安です。

そのまんま

今回はそんなに長引かないといいですね。簡単な検査をしてみましょう。

  • 後ろには反れるが、前屈は痛みが怖くてできない
  • 痛みで背中、首の筋肉まで緊張している

痛みが強い時は、前屈するのも怖く、これくらい痛いと「不安」が強いと思います。

一般的には2日目が一番痛みが強いものです。不安が続くこと自体が痛みが長引きやすい原因にもなります。

そのまんま

だいたい1か月くらいで回復すると思いますが、カイロ治療を受けておくと1週間以内にある程度まで急速に回復します。

施術:ガイドラインに沿ったオーソドックスな対応

  • 腰痛からの回復の青写真を示し、基本的には1カ月あれば自然に回復することをお伝えする
  • オーソドックスなカイロ治療(筋操作と脊椎マニピュレーション)
  • 本人の希望で1週間に3回のカイロケアを行い終了
そのまんま

治療に来ない日は呼吸法など、負担の少ない宿題を出しておきますから3セット毎日行ってください。

どんなに痛いぎっくり腰でも基本的には1カ月前後でケロっと回復するのがぎっくり腰です。

ただ一部の人は慢性化してしまうので、そうなると大変です。

イベント会場で出来ること

もしイベント会場で「ぎっくり腰かしら?」と思った時に何ができるでしょうか?

①基本的には心配せずにイベントそのものを楽しみましょう。
もし痛みが明らかに強くなってくるようなら早い段階でアスピリンやボルタレンなどの痛み止めを服用しましょう。市販薬で充分です。

ただし痛みが強すぎて気持ち悪くなるくらいなら、イベント参加は止めて帰宅するほうが良いでしょう。

②大事なのは心配せずに日常生活を続けることです。
どうしてもツライなら1.2日は安静にしましょう。3日以上の安静は回復を遅らせます。

気合をいれて動きだします。本症例のようにカイロプラクティック治療を早期に受けるとある程度のレベルまで一気に回復します。そしてガイドラインに沿った説明を受けることで、慢性化のリスクを減らします。そのような意味でも一度専門家に診てもらうのは良いことです。

ご感想

女性

前回の数か月続いた腰痛に比べ、こんなに早く回復するとはおもいませんでした。
嬉しい。今回は1週間でよくなって、先生に感謝しています。

院長コメント:ガイドラインは優れている

指示通りの体操、呼吸法をおこなっていて下さったので、いままで経験された腰痛より早く回復していきました。

実際ガイドラインは優れているのですが、ガイドライン自体のシステマティックレビューが2020年代に出てきました。

最初に腰痛に関する枠組みを聞いて、自己管理を促す対応が非常に重要であることが最初の項目になっています。

2005年~2014年の腰痛管理ガイドラインを最良のエビデンス原則に従い統合

13のガイドラインが批判的評価の対象、10のガイドラインはバイアスのリスクが低い。
この高品質のガイドラインによると:
(1)急性または慢性腰痛のすべての患者は、自己管理オプションに関する教育、安心、および指導を受ける必要があります。

(2)急性腰痛の患者は活動に戻るように奨励されるべきであり、パラセタモール、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)、または脊椎マニピュレーションの恩恵を受ける可能性がある

(3)慢性腰痛の管理には、運動、パラセタモールまたはNSAID、手技療法、鍼治療、およびマルチモーダルリハビリテーション(身体的および心理的治療の組み合わせ)が含まれる場合があります。

(4)神経根症を伴う腰椎椎間板ヘルニアの患者は、脊椎マニピュレーションの恩恵を受ける可能性がある。

ほとんどのガイドラインは非特異的腰痛を対象としており、教育、活動/運動の継続、手技療法、および一次治療としてパラセタモールまたはNSAIDを推奨。急性腰痛にパラセタモール(アセトアミノフェン)を使用するという推奨は、最近のエビデンスによって異議を唱えられており、再検討する必要がある。

Wong JJ, Côté P, Sutton DA, Randhawa K, Yu H, Varatharajan S, Goldgrub R, Nordin M, Gross DP, Shearer HM, Carroll LJ, Stern PJ, Ameis A, Southerst D, Mior S, Stupar M, Varatharajan T, Taylor-Vaisey A. Clinical practice guidelines for the noninvasive management of low back pain: A systematic review by the Ontario Protocol for Traffic Injury Management (OPTIMa) Collaboration. Eur J Pain. 2017 Feb;21(2):201-216. doi: 10.1002/ejp.931. Epub 2016 Oct 6. PMID: 27712027.

いままで何度か腰痛を経験されている方でガイドラインに沿った教育を受けたことが無いかたは、安心して回復までサポートいたしますのでお困りの方はご相談ください。

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