ヘルニアの診断歴がある痺れ患者さんがカイロプラクティックケアで劇的に改善した例です。このような例もあるという意味で参考になる部分があれば幸いです。
目次
ヘルニア歴10年 右くるぶしまで痛みが続く
30代男性 公務員 医療機関でのMRI撮影は複数回行っており、いずれも腰部椎間板ヘルニアを指摘されている。
- 右脚の外側 くるぶしのあたりまでに痛み
- 10年前から腰痛
- 計5回ほどMRI撮影を行っておりヘルニアの突出は少しずつ減ってきていることを確認
カイロプラクティックを受診する方は、医療機関で改善が見込めなかった後で来ることが多く、腰部椎間板ヘルニアの指摘を受けている方も少なくありません。当院では世界の腰痛診療を参考に、画像のことは記憶から無くすようにおススメしています。
その根拠
椎間板ヘルニア
統計学的根拠による椎間板ヘルニアについての説明です。
状態は「疲労が蓄積されると現れる」
- 疲労がたまると腰と脚が痛むが、運動機能に異常も見られない
- 10年前から腰痛があり、今回も疲労蓄積で右脚の外側にくるぶしあたりまで痛みがでる
- 何度かお医者さんと相談してきたので、一生この症状と付き合っていくと考えている
- MRI検査は過去に5回は行っている。ヘルニアは小さくなってきているが症状に変化はない
今読み返しても、可哀そうな状態です。ここで一緒に考えてみましょう。
Q:疲労がたまってない時は「ヘルニア」は悪さしないのか?
Q:「一生この症状と付き合っていく」とは誰が決めたのか?
検査と施術
カイロプラクティックでは古典的な神経学検査を行います。大病院のような精密検査でしか分からないこともありますが、簡単な検査機器で確認できることもあります。
- 検査では神経学的検査に異常はなく、運動機能に異常も見られない
- 神経根症状とは考えにくいため、集学的なリハビリテーションを行う
- 腰部の筋肉 臀部の筋肉の緊張が見られたので緩和操作と筋膜リリーステクニックを行う
- 腰椎椎間関節の機能低下があるので、カイロプラクティックアジャストメント
検査、説明の時は半信半疑でしたが、施術を受けて楽になるので自分の勘違いであったことが分かりました。
完全に腰が壊れていると思い込んでいたので、目から鱗でした。こんなにも早く症状が取れるとは思っていなかった。
これで好きな自転車や山登りが満喫できます!
院長コメント:「自分で考えて整理することの重要性」
カイロプラクティックの3つの構成要素の一つに「哲学」があります。「哲=テツ」はさとる・さとい という意味です。
形声としては、折(せつ)。草木を斤(おの)で切ることをいう。それは神に誓う時の所作である。斤で刻んだ神梯(しんてい)を作る形と見られる。紙に誓約したり、信じに従うているときの神明の心を哲というのであろう
新訂 字統 普及版 白川静 P648
この方はこれまでに計5回のMRI撮影でヘルニア自体は縮小しているにも関わらず腰痛と脚の痛みが残っています。なぜでしょうか?
問いかけ、施術を通して、ヘルニアと腰痛は関係ないということが解った例です。
カイロプラクティックの構成要素(別ページに移動)
運動習慣はこんな時にも差が出ます
比較的早期の回復がみられたが、これは来院者に運動習慣があったことと、ご自身の身体を解剖学的に理解されてたことだとおもいます
運動習慣があるのと無いのとでは回復に必要な時間が明らかに違いますから、これを読まれた方で運動習慣が無い方は、少しずつ運動を始めると良いとおもいます。