整形外科で「神経痛」の20代女性 背中の痛み

神経痛とは文字通り「神経の痛み」を指し、傷んでいる神経の部位や走行に沿って、体幹から遠ざかる方向(末梢に向かって)へ痛みが走る状態を言います。

医療現場では「神経痛」という診断名が出されることが多く、ビタミン剤や湿布薬で様子を見たり、リハビリや理学療法士による施術が行われたりするのが一般的です。しかし、実際に背中をしっかりと触診してみると、その原因が明確に見えてくるケースが少なくありません。カイロプラクティックの臨床として、何か参考になる部分があれば幸いです。

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整形外科で「神経痛」と診断された20代女性の背中の痛み

神経痛とは、傷んでいる神経の走行に沿って走る痛みの総称です。医療現場では原因が特定しにくい痛みに「神経痛」という診断名がよく使われますが、実際に背中を触診すると原因が明確になるケースも少なくありません。

女性の運動する後ろ姿
運動を増やして回復した例(イメージ)

痛みと状態:1日8時間のデスクワークと運動不足が招く背景

  • 1日中のデスクワークによる長時間の座位
  • んだかんだで背中が痛くなってきて2週間になり、心配になってきた
  • 整形外科では「神経痛」と診断された
  • 座りっぱなしの生活で姿勢が崩れやすい
  • 仕事中も背中の痛みが気になって仕方ない
  • 1日中、8時間以上デスクワークをしている
  • 運動習慣はここ何年もない

数週間という早い段階でご相談にいらしたのは大変素晴らしい判断です。症状が慢性化すると改善に時間がかかるため、運動習慣がない方には、痛みが出たのを機に軽い運動を取り入れることをお勧めしています。

検査と施術:背部の一気な緩和と、肩のピラティスレッスン

  • 脊柱起立筋群の緊張に対する緩和操作
  • 肩甲骨の動きの低下に対するモビリゼーション
  • 正しい姿勢のご指導
  • 肩のピラティスレッスン

運動習慣がない方に対する典型的なアプローチです。身体がこわばっている時は運動する気力も湧きませんが、まずは施術で一気に背中を緩めることで、患者さんの「動いてみよう」というやる気を後押しします。

女性

【相談者のご感想】
「最初のうちは施術の日は楽だったが、次の日の昼くらいから痛みが戻った。しかし、来院を数回重ねていくとどんどん長持ちするようになった。時間をかけて丁寧に診てもらえるのでとても良心的だとおもう」

院長コメント:座り仕事の工夫と「動けのサイン」

座り仕事に従事されている方の負担は非常に大きいです。開院当初から多くの方にアドバイスしてきましたが、生活習慣を急に変えることは簡単なことではありません。

大切なのは、「いかにこまめに体を動かす時間を作っていくか」という点です。症状が出ている時は背中がかなり硬くなっている状態ですので、まずはカイロプラクターの手でしっかりとほぐしてもらいましょう。運動療法はそのあとのステップです。

考え方を変えれば、座っていて違和感が出るのは身体からの「動けのサイン」とも言えます。もともと人間は動くためにデザインされています。最近では日本でもスタンドデスクが少しずつ普及しているようですから、職場環境の改善として提案してみるのも良いのではないでしょうか。

体幹筋の強化と、長時間座位が健康を害するエビデンス

デスクワークを30分続けていると、背骨は自然と楽をしようと丸まり、お腹の筋肉を使わなくなってしまいます。その結果、猫背になりお腹も突き出てきやすくなります。

こうした生活習慣を少しずつ改善していくことで、快適な身体を維持できるようになります。さらに、シドニー大学等の大規模な研究データ(PubMed: 22450936)でも、日々の運動量に関わらず「長時間座り続けること自体が健康上のリスクになる」ことが示されています。日頃からこまめに姿勢を変え、背中や体幹を動かす意識を持ちましょう。

長時間座りっぱなしの生活が健康に良くないことは広く認識されている。
では、適度の運動を加えれば、健康でいられるのだろうか??
この疑問の検証を試みたオーストラリアSydney大学のHidde P. van der Ploeg氏らは、1週間 の運動時間で調整しても、1日の座っている時間の合計が長くなるにつれて、全死因死亡リスクが有意に上昇することを明らかにした。

つまり運動していても座っている時間が長いと健康効果が帳消しになってしまうのです。

Arch Intern Med. 2012;172(6):494-500. doi:10.1001/archinternmed.2011.2174 https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/fullarticle/1108810
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