オンラインCBTの効果と課題 当院が対面にこだわる理由

オンラインで行う認知行動療法(CBT)は、近年さまざまな研究で効果が報告され、海外では一般的な選択肢になりつつあります。一方で、対面での身体反応・姿勢・呼吸の変化を重視する当院のスタイルとは相性が異なる部分もあります。

この記事では、オンラインCBTのエビデンスと限界、そして当院がオンライン提供を行わない理由を、心身一如の視点からわかりやすくまとめています。

目次

オンラインCBTとは何か

zoom、teams、LINE,Skypeなどで認知行動療法を行うことをいいます。コロナ窩でオンラインでのコミュニケーションは一般化しました。

海外ではi-CBTが普及してきています。すでにオンライン認知行動療法の効果についても研究されており、コクランレビューでも評価されています。

エビデンス

遠隔の心理療法は小児、青年の慢性および再発性の痛みを管理するのに有効
コクランレビューで遠隔心理療法の有効性が確認されています。

慢性的な痛みは、小児期および青年期によく見られ、痛みの重症度の増加、機能の低下(例:不登校)、気分の落ち込み(例:高レベルのうつ病や不安)などの否定的な結果に関連しています。8件の質の高い研究が結論に貢献。

インターネット、コンピューターベースのプログラム、スマートフォンアプリ、電話などの技術デバイスを使用して提供される治療法は、慢性的な痛みを伴う子供や青年に治療を提供するために使用できるので文献レビューが行われた。

結論:主にインターネットを介してリモートで提供される心理療法は、さまざまな状態の治療後の痛みの強度または重症度を軽減するという利点をもたらします。すべての試験では、慢性疼痛のある子供に対して行動療法または認知行動療法のいずれかを使用した。ただし「身体反応の観察」は難しい。

Fisher E, Law E, Palermo TM, Eccleston C. Psychological therapies (remotely delivered) for the management of chronic and recurrent pain in children and adolescents. Cochrane Database Syst Rev. 2015 Mar 23;3(3):CD011118. doi: 10.1002/14651858.CD011118.pub2. Update in: Cochrane Database Syst Rev. 2019 Apr 02;4:CD011118. PMID: 25803793; PMCID: PMC4833498.
そのまんま

認知行動療法はさまざまな困り事に効果が科学的に認められています。ここでは小児、青年の痛みへの効果の論文が上げられていますが、成人の鬱、不安への効果も認められています。

当院がオンライン提供を行わない理由

当院はカイロプラクティックや運動療法をベースに認知行動療法を負荷しています。身体痛の多くは疼痛行動を伴っています。そのため対面にてバイオメカニクスを確認できないと細やかな動きの指導まで行えません。

特に姿勢重心・呼吸・筋のトーン変化はオンラインでは読み取ることが難しいです。

当院は心身一如の立場をとっている為、身体と心の両面を常に意識して対応しているため対面が最適と考えております。

また10年間オンラインによる認知行動療法を求められたことがほぼ無いため、誤解を避けるためオンライン提供はおこなっておりません。

まとめ

オンラインで行う認知行動療法(CBT)は、海外の研究を中心に一定の効果が確認されています。特に、小児・青年の慢性痛や、成人のうつ・不安に対しては有効性が示されています。

一方で、当院では「身体の反応を丁寧に観察しながら、心と身体の両面に働きかける」という臨床スタイルを大切にしているため、オンラインでの提供は行っていません。

姿勢・呼吸・筋緊張・表情の変化など、画面越しでは捉えきれない情報が、心身の回復には欠かせないと考えているからです。

認知行動療法に興味がある方は、まずは対面でのご相談をおすすめしています。心と身体のつながりを踏まえながら、あなたに合った方法を一緒に探していきます。

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