「運動を一生懸命しても痩せられない理由」について興味深い研究です。
米国ニューヨーク市立大学の研究によると、身体が運動量の増加に適応して省エネ状態になろうとするため、かもしれないという報告があります。
身体は常に環境、状況に適応しようとする
身体は環境に適応し、エネルギー消費も変化するため、運動量が増えても、エネルギー消費量が増えるとは限らない。
この結果は、毎日のエネルギー消費における身体活動の効果を考え直す時が来たことを示している。また、体重減の目標をサポートするうえでの食事と運動の重要性を、改めて知らせるものだ。
20世紀以降、身体に関するお話は「機械論」的に語られることが多いのですが、体重コントロールも機械論的に語られることが多いように思います。
この大規模な比較研究では、非常に活動的に生活している人たちのエネルギー消費は、座位時間の長い人たちと同程度であることが示されたというのです。
考えてみたら、身体は運動量が増えれば省エネモードになっていくのも、自然な反応と言えます。
比較研究対象にハッザ族
狩猟民族で貨幣経済社会との比較でよく研究対象になるハッザ族。
NHKの腰痛関連の取材で「腰痛がない部族」ということで取り上げられたり、幸福度の調査でもとても幸福度が高い生活だということで何かと研究対象になります。
そのハッザ族。エネルギー消費量について驚くべき事実が判明したようです。
「アフリカのハッザ族は信じられないほど活動的です。(狩猟民族)
毎日長い距離を歩き、ハードな肉体労働をたくさんしているのです。
このような高い身体活動レベルにも関わらず、彼らのエネルギー消費はヨーロッパや米国などの現代的な生活様式で暮らす人たちと同程度だったのです。本当に予想外でしたと研究者。
私は趣味でマラソンをやっているのですが、アフリカ人長距離ランナーの身体の使い方は本当に上手いと思います。無駄なく腱の反発力をつかって走るのでエコです。
だからハッザ族の人たちも楽に歩く、走る方法を身に着けて代々受け継がれてきているのでしょう。
何故かダイエットが体重を減らす意味
カイロプラクティック臨床の中で、過体重の方や、短期間に意図せぬ体重増加があった時には、体重コントロールのお話を必ずします。
簡単に減らせないことが多いですが、中長期的な健康管理の為には重要な要素だからです。
その中で気になっているのが患者さんが「ダイエットをしている」「ダイエットをしたい」などと表現しながら「運動しても痩せてこない」という言葉を使う事です。
本来ダイエットは栄養素の意味です。食べる量を減らして食のバランスを摂ることこで、結果的に体重が減ります。どこにも運動の要素は入っていません。
運動するのは私も推奨ていますが、体重コントロールをすることとは意味が違います。
体重を減らしたい方は相変わらず多く、そのことを悪用して宣伝するインスラクターさんも少なくないように思います。
美への意識の話なので一概に否定するのも問題が生じやすく、遠回りに諭していく事にエネルギーを使うのが面倒なシーンの一つです。
これは「背骨の歪み」「骨盤のズレ」などにも同じ事が当てはまります。ただそのような言葉を使っていないと商売が成り立たなくなることも理解できます。健康関連産業が悪循環にならないことを望んでいます。










